「あなたの持っている人形素敵ね」

「ありがとう、私も気に入ってるの」

なんとなく、持ってきてしまった。

分かっていながら持ってきたのだが、

少しかさばる。

「そう、もしかして、そこの道化師から貰ったの」

「うん、よくわかったね」

「これでも私は昔学校一の魔女だったんだもの」

この世界には魔女がいるのか、

ここは思ったよりファンタジーな世界のようだ。

「そうなの、もしかして、私がどこから来たのか分かる？」

「もちろん、ここではない、

もはや世界すら違うでしょ」

「うん、そうなの」

キトなら私の今抱えている問題も

解決できるのではないだろうか。

「ねえ、キト、私の話聞いてくれる？」

「うん、いいよ面白そう」

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