第5話 転生して1年が経過しました

転生してから1年が経過した。


あれからクエストをクリアするためにひたすらハイハイしたり、言葉の練習をした。

転生前に歩けていたのに、今は歩けない。頭で理解していても身体が言う事を聞かない。そんなストレスをすごく感じた。

悔しかったので、歩く為に筋肉をつけることにした。寝返りを打つだけで筋肉を使うし、寝ながらも筋肉を使う事を意識して生活を送った。


お陰で、筋肉がついたのかつかまり立ちできるようになったり、簡単な言葉は言えるようになった。


ちなみに、母親と父親の間でどっちが最初に呼んでもらえるか争っていて、毎回「パパでちゅよ〜」とか「ママでちゅよ〜」って言ってきてどっちを呼ぶかですごく迷った。

母親の勢いがとてつもなかったので、母に決めた。


結果「まんま!まんま!」って言ってあげてその日は屋敷が大騒ぎだったことは言っておく。

父親は、執務室から3日間出てこなかったらしい。ごめんな父親。女性には敵わないよ……。


おかげで、身体強化:1と話術:1が手に入った。


身体強化はこの先ずっと重宝しそうだが話術の使い道がわからない。


異世界に転生して、憧れるのはやっぱり魔法だ。

どうしても魔法を使いたいという欲求があったため、メイドのリーシャに「まほお?みちぇて?」って上目遣いで言うと頬を赤めながら使ってくれた。

クエスト★魔力を感じてみようをクリアし、魔力感知:1を取得し、部屋にいても誰かがくる事がわかるようになった。


また、★★魔法を見せて貰おうもクリアし、魔力操作:1と、基本属性魔法:1のスキルも手に入った。


しかし、魔法は詠唱があるようで詠唱文がわからない為にまだ使えていない。

念願の魔法がまだ使えないのはショックだ。


最近は毎日朝起きてからクエストの確認をする事から始める。

どうやらクエストは常に3つのクエストが確認できるようで、クリアしたら次の日にまた新たなクエストが増えるシステムになっている。


「クエスト確認!」


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★★自分以外のステータスを教えて貰おう―鑑定:1

★★忍者の真似事をして誰にもバレずに家の中を一周しよう―隠密:1

★★屋敷の部屋をすべて見て回ろう―マップ:1

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新たにマップスキルがある!これは確実に欲しい所だ。

いずれ外に出る時には役に立ちそうである。


3歳にはお披露目会があるそうなのでそれまでには確実にすべてクリアしておきたい所だ。

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