自分をいじめている自分をいじめている自分を……(中継⚡無限回廊)

 このエッセイをよく読んでらっしゃる皆さんはお気づきかもしれませんが、私は自分を責めていることが多いタイプの人間です。


 エッセイの内容もひたすら自分の内面のことを結構書いてます。まあ日常のモヤモヤを言葉にするならまず自分のことからだよね、というのは当然なんですけど。


 責められることが多かったからか、それをフォローしてくれる人もいなかったからか、かつては自分の中に監視役みたいなのがいて。そいつが自分が何かやらかしたりすると、「何やってんだ! そんなこともできないのか! 大人になったらどうするんだ! このままじゃ生きていけないぞ!」とか言うんです。でそれに対し自分はまあ落ち込んで泣いて、「大変厳しい状況です。もう無理です。」とか「どうせ自分は無力だからやめとこう」なんていうわけです。ただ、この体制はあまりにもキツイ。ちゃんと限界がきて病んで今は自分をいじめることから慰めたり励ましていく方向に変わろうとしています。


 ただ、皆さんも心当たりがあるかもしれませんが、まあこれが難しい。ずっといばっていた監視役、そう簡単に考えは変えません。どうやら人から攻撃される前に自分を攻撃することでショックを和らげようとしているみたいなんですが、それを知った後でもまあ離れません。


「どうせ無理なんだこの人生は! この世の幸せなんて自分には当てはまらないのさ!」


 かたくなです。監視役の考えが変わらないのはもうどうしようもない。ということで前向きな方に来ていただくことになりました。


「大丈夫! 少しずつやっていけばいいからね」

「うっさい! なんだお前、何が大丈夫なんだよ。こんな人生歩んできたのに」

「やる前から諦めないでよ、やってから言ってよ」

「なんだてめえやるかコラ!!!!」

「望むところだ!」


 喧嘩です。変わりたい自分と変わりたくない自分が争い始めました。


「せっかくチャンスだったというのになんで逃すんだ!」

「怖いだろ、拒絶されたらどう責任取ってくれんだよ!」

「そんなんだからいつまでもぼっちのままなんだよ!!」

「もういい!! どうせ無理な人生なんだよ!!」

「ガタガタうるせえんだよ馬鹿野郎! 魚のエサにしちまうぞこの野郎」


 あらあら、こんどは監視役を前向きな方がいじめてしまいました。変わっていこうとするも、カラッカラで何の養分もない、なんならあちこちクレーターがむき出しのまま残っているこの荒れ果てた大地の上ではやっと出た芽もすぐに萎れてしまいます(この描写自体若干責め気味)。


 自分をいじめている自分をいじめ、その自分をまたいじめ、またまたその自分をいじめ……。


 注意しないと自分いじめの無限ループのようになってしまうんですねえ。これ難しい。自分いじめによって一歩踏み出すのを諦めてしまったり、差し出された手を掴めなかったり、シンプルに一人でツライ……。ですからなんとかこのループから抜け出したいと思うところ。出口はどこにあるのか。探し続けてみます。以上、現場からでしたー。

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