前のエピソード――誰かと過ごす時間が大事（うっす後輩）

「スーパーファイアードラゴンって超絶エグゼクティブだよね」

「うん、最近のスーパーファイアードラゴンはメタリックにコネクションしているからね」

「いや、スーファーより、ドロップギャップヒップホースでしょ！」

「うわあ、マジでエキサイトじゃん」

　うーん、わからない……。知らない話題の話……。相槌打つしかない……。とりあえず、笑ってる。でもわからないから喋り出せない。

「あれ、こうしたらよくない？」

「そうだね、これと組み合わせたら」

「あれをやってみるのもいいわ」

　うーん、思いつかない……。何のアイデアも浮かばない……。何でそんなにポンポン意見が思いつくんだ？　しかも思いついてから言うまで早くないか？　なんでそんなに早く言葉にできるんだ？　何か言わなければ、ああ思いつかないから喋り出せない。

　１対１の会話だと別に話せるけど、４人以上になってくるとどうしても黙ってしまうもの。でも話しかけられたら喋れるので、「こいつ自分から喋らないくせに、話しかけられたら急に喋り出すな」とヘンに思われがち。

　いったい人生のどこでこんな違いが生まれたのか、某知恵袋によると、どうやら幼少期が原因のようです。自分の思ったことをパッと言う、これを幼少期に気軽に行える環境であれば集団会話でもガンガン喋れるようです。あと、最初からいい意見を言わなきゃ、何か喋らなきゃとよりもまずは相手の話を聞こうとする姿勢が大事だとか。

　うーん、確かに何かしゃべらなきゃと必死になって相手の話が耳に入ってなかったかもしれないな……。まずは聞いてみよう。あとパッと頭に浮かんだことを誰かにすぐ喋る訓練をしたら、集団会話で気が重くならずに済むかもしれないな。