終わりの余韻に浸りつつ、次のお話は?と語り部にねだりたくなる

目の前で昔話を語ってくれているのを聞いているかのような巧みな文体で、世界観にひきこまれました。風景描写をし過ぎず読者の想像力に任せ、状況と心情と淡々と語る古文風の物語で、新たな表現の可能性を発見することができました。あばら屋で過ごす二人が、絵本を見ているかのようにイメージが浮かんできます。