第19話 浮き彫りになる過去の謎

正午しょうごまえごろ桜台商店街を闊歩かっぽする鳳凰院ほうおういん あかね、その姿は派手な着物を抜襟ぬきえりで着こなし優雅で貴賓きひんあふれるたたずまい、化粧も真っ赤な唇に赤いアイシャードを鋭い目にほどこし、番傘ばんがさを片手に、ぽっこり下駄ですそを地面に引きらない様に慣れた感じで歩く、そんな茜の妖艶な雰囲気を山田 太郎は微妙な距離を取りつつ一歩下がってついて行く。


すると商店街の店の方から老若男女ろうにゃくなんにょ問わず色々な商店街の人々が茜に向けて声を掛ける。


「茜ちゃん今日も綺麗だね、そっちの男性は彼氏かい? お似合いだよ」

「茜! この前は助かったよ、また頼むは」

「茜さん、今日いい品が入ったから事務所に届けるな」

「茜組長、すまないが今月の支払い待ってくれないかい?」


「ふっふっふっおおきに、おばちゃんもいつもと変わらず元気そうでなによりどす、あと変な噂を立てんでくれはいませよ、この男は彼氏じゃおまへんにてふっふっふっ」

とクリーニング屋の年配の女性に笑顔で答え。


「よきよき、また人手が足りない時は遠慮なく言ってくれませ、いつでもうちの若い者を貸しますよて」

工務店の親父にも相談に乗り。


「いつもありがとうございますね、うちの組の者も喜んで食べておましたよ」

と若い八百屋の店主にも丁寧にお礼を伝え。


「大丈夫どす、払える時に払って下さいませ、もし入り用な物や人手がありましたらいつでも言ってくださいな」

と経営が苦しそうな雑貨屋の中年男性には寛容な裁量を見せた。


「最近の暴力団にしては珍しいな、お前は街の人に慕われてるんだな」

山田は商店街の人々の反応を見て少し驚き、茜の後ろ姿を見つめながら呟く。


「そりゃ大多数の極道は悪質な商売で稼いでおますから嫌われるイメージがあって仕方ないよて、でもうちの組は他とは違いますん、任侠に生きる極道を信条にしてるゆえ、この街に暮らすみながわての家族の様な者と思うてますどすからフッフッフッ」

茜は妖艶な笑顔を見せながら優しい声色こわいろで山田に答える。


「家族ね……」

山田は茜の言う『家族』と言う言葉に深い意味を感じつつ、なんだか少し心を鷲掴みにされた様な苦しい気持ちになった。


ーー

ーー

ーー


しばらく道中行き交う人々が茜に対し親しげに声を掛けながらゆっくりしたペースで闊歩してると、ある所で茜が優雅に歩みを止める。


「山田はん、着きましたよて」

茜は一軒いっけんの喫茶店の前に立ち止まり山田に伝える。


「おぉここか! 懐かしいな、ガキの頃によく三人で……いや悪いなんでもない、とにかく入ろうぜ」

山田は子供の頃によくお世話になったお店に昔を思い出しつつ、何か言いかけた所で茜を見てその事を話すのをやめた、そして何かを誤魔化す様にさっさとお店へと入っていった。


カラン コロン


お店の扉に付けられた鐘が鳴る


「いらっしゃい……んっ!? おぉ、珍しいお客さんじゃないか茜ちゃん? 久しいのう山田くん」

短髪白髪で丸眼鏡を掛けた老紳士の店主が嬉しそうに声をかける。


「お久しぶりですマスター」

山田は深々と頭を下げて挨拶する。


「お邪魔しますよてマスター、今日はこの山田と大事な話があるんよ、貸切にしてもらえませんか? お代は色付けて支払いさせて頂きますゆえ」

茜は店主に丁寧にお辞儀し急な注文を店主に尋ねた。


「こりゃまた急な……まぁ茜ちゃんの頼みじゃ断れないなぁ、いいよ今日は貸切で使ってよ、だったら私はお店から出ていた方がいいのかな?」

店主はこころよ快諾かいだくし、その事に対しても全く詮索せんさくせず、それどころか気を遣ってくれた。


「ふっふっふっありがとうございますマスター、でも別にマスターはお店に居てくれて構いませんゆえ、気を遣わんといて下さいませ」

店主の気遣いに再び一礼するとお店の奥の個室へ向かい山田も茜の後をついて行った。


個室の席に着くと茜と山田は対面の形になるよう座り席に着く、するとすぐに店主がお水とおしぼりを置き注文を伺い、二人はお互いコーヒーを注文した。


「でっ? なんのようどすかね山田はん……久々に会いに来たからと世間話せけんばなしをしに来たとおまへんのやろ?」

注文も伺い店主が席を離れるのを見届け、まず先に茜が口を開いた。


「うん? あぁまぁちょっとな……最近あった事件の事でちょっと気になる事があってな……あぁ事件の事だからって今日話す事は刑事として聞きたいんじゃなくてあくまで個人的な事だからよ、別に話したくない事なら話さなくてかまわねぇからよ」

山田はお水を少し飲みながらお絞りで手を拭き話す。


「うちは別に刑事の山田はんとして聞いてもらっても構わないどすけど、特にやましい事は何もおりませんゆえ」

茜もおしぼりを手に取り目をつぶりながら話す。


すると店主はトレーに温かいコーヒーを二つ乗せて運んでくると、二人の前にそれぞれ置き。


「お待ちどうさま、注文は以上でいいかな? それじゃ僕は厨房の奥に引っ込んでるから、何かあれば声をかけてね、でわごゆっくり」

店主は手短に話すとその場を邪魔しちゃいけないとすぐにその場を離れた。


「ショッピングモール……最近起こったショッピングモールの事件は知ってるか?」

店主が姿を消すと唐突とうとつに山田は口を開いた。


「ショッピングモール……? あぁこの前起きたって言う傷害事件の事どすか? 本当に物騒な世の中になりましたなぁ、先に言っときますがあの犯人とうちとは関係おまへんよてふっふっふっ」

茜は今朝けさの新聞記事を思い浮かべながら拍子抜けな質問に正直に答える。


「あぁ別に茜の組の者を疑ってるわけじゃねーよ、俺が個人的に聞きたいのは被害者の方の事でよ……」

山田はコーヒーをすすりながら茜の目を見て話す。


「被害者? 確か男子高校生でしたよな」

茜は少し不思議そうに新聞の記事を思い返す。


「あぁそうだ、東桜台高校ひがしさくらだいこうこうの一年の男子で特に加害者の男とは面識もなく、詳しい詳細は分かってないが事件当日の映像や目撃者の話では男女の喧嘩に割り込んでその女性を庇う形で被害に遭ったらしいとか」

山田は胸ポケットからメモを取り出し簡潔かんけつに事件の内容を淡々と話した。


「それは災難どすな、でもその被害者の男の子の行動はわては好きどすけどな」

茜はうんうんと頷きながら山田の話を聞く。


「まぁ事件についてはこんな感じで、別に茜に事件について聞きたいわけじゃねーんだわ、俺が今日尋ねたい件はこの被害者の事でな……」

山田はメモ帳を閉じると真剣な眼差しで茜を見つめる。


「なんや遠回しに勿体もったいぶってに、本当に聞きたい事があんのやったらさっさとその事を聞いてくれて構わんのどすよ? まぁただそんな知り合いでもない高校生の話を聞かれても何も答えられないよて」

茜は目を細めて少し笑いながらあきれた声で返す。


「黒戸……黒戸 白、それが被害者の名前なんだが」

山田はただ簡略にハッキリとした声で茜に話す。


「黒戸……白!?」

茜は山田が話した名前を聞くと一瞬驚いた顔を浮かべ固まる。


「この名前を聞いて何も無いのなら話はここで終わりなんだが……」

山田は茜の表情を覗き込む様に尋ね、茜の反応を伺った


「……」

茜は暫く沈黙し、目を瞑る。


「……そうか分かった、時間取らせて悪かった」

山田は暫く茜の反応を待ち、沈黙が茜の回答と理解し席に置かれた伝票を取ると席を立った。


「黒戸……本当にその被害者って言うのは黒戸 白って名前の男の子なんやな?」

茜は一口お冷ひやを口に含んでから立ち去ろうとする山田の背中に向かい質問を返す。


「あぁ間違いない、身元確認も済ませてあるからな」

山田は伝票をズボンのポケットにしまうとまた席に座り直し答える、すると茜がテーブルから身を乗り出して山田に詰め寄る。


「白……白ちゃんの容態は? 事件の記事読んだ時に何十箇所の刺し傷ってあったんよ!」

茜はさっきほどの冷静さとは逆になんだか取り乱した様に山田の肩を掴み問い掛ける。


「あ、安心しろ、命には別状はないさ……逆に驚くくらいの回復力を見せてるよ」

山田は茜を落ち着かせるべく被害者の状況を見たまま話すが、茜はそれを聞くと直ぐに出口の方へと歩みを進めた。


「ちょっ!? おい! おい、ちょっと待て!! まだ話しは終わってねーよ、おい! どこへ行く気だ」

山田は咄嗟とっさに茜の手首を掴み制止する。


「離しや! 白ちゃんの所に行くに決まっとろうよ」

茜は掴まれた手首を振り払う様にひねると大柄おおごらな山田を簡単にゆかへと叩きつけた。


「ぐはぁ!? ク、クソッ! ば、馬鹿か……お前が行ったって会わせて貰えるわけねーだろ、お前と黒戸 白がどんな関係かは知らねぇが彼は少なくとも今回の事件の被害者であり重要参考人だ! 病院の周辺は警察が既に囲ってんだ」

山田は床に叩きつけられても茜の手首を離さず、茜を落ち着かせるため叫ぶ。


「だったら、犯人……犯人の……犯人の名前と現在の所在しょざいを教えてくれまへんか?」

茜は目がわり低い声色で握り拳を震わせて山田に問う。


「そんなの教えられるわけねーだろ! 犯人でも法の元に人権が尊重されてんだ……それに教えたら今のお前が何をするか分かりゃしない……とにかく一旦落ち着いて俺の話を聞いてくれ」

床に倒れた山田は少しづつ立ち上がり茜をなだめる。


「……分かりました、山田はんの話をまずは聞きまひょ、でも手短にお願いしますよて」

茜は言葉では納得した様子で話すが、表情は全く納得いかないって態度を見せてさっきまで座っていた席に戻る。


「まさかお前があんなに感情的になるとは思わなかったわ……まぁでもあの態度を見て分かったは、茜が黒戸 白を前から知っていたって事がな」

山田は床に叩かれた時に打った腰を抑えながら自分の席に戻った。


「まぁ話ってのはあまり大きな声じゃ言えないが俺は警察のある特殊な部署にいるんだが、その関係上よ今回の件も見逃せない所があったわけでな、その事もあり被害者、黒戸 白について調査する事にしたんだが……」

山田は茜が少し落ち着いたのを見て本題を話し出した。


「特殊な部署? なんやそれ、なんで白ちゃんが刺された事でその特殊な部署が動くねん」

茜は山田が話した『特殊な部署』に引っかかり口をはさむ。


「ん……まぁあまり詳細しょうさいな事は口外こうがいしちゃいけないんだが、簡単に言ってしまえば不思議な事件を取り扱うって言うか、今回の事件なら被害者の黒戸 白が何十箇所も刺されているにも関わらず一命を取り留めている上に物凄い速さで回復してやがるんだ、俺は事件当時の目撃者や監視カメラの映像なんかでその現場を見たんだが、こんな事は言いたくはないが……あれだけ刺されていれば普通なら命を落としていてもおかしくはなかったと思ってる」

山田は言葉を選びながら茜の質問に答える。


「ほんまか……そんな壮絶な行為を犯人は白ちゃんにしたんか……それなら犯人にはそれなりの制裁を受けて貰わなければあきまへんな」

茜は山田の話を聞き再び怒りが込み上げたのか、拳をふるわせながら低い声でつぶやく。


「おいおい……まぁ、待て落ち着けなぁ、茜の怒りは分かるが俺も病院に行って黒戸 白の容態を見てきたし、今は驚く速さで回復もしてるんだから取りえず落ち着けなぁ?」

山田はなんとか怒り収めようと被害者の容態を説明してなだめる。


「……ふん」

茜は不満そうな顔を浮かべ、何かを言いたげそうだったがこらえて黙って耳を傾けた。


「とりあえず話を戻すが、俺はだいたいの事件の概要がいようを読んだ後に黒戸くんから何か聞けないかと見舞いを兼ねて病院に行ったんだがよ、実際にベットに横たわる彼の姿を見たらとてもじゃないが話を聞ける様な状態じゃなかったわけよ、でも黒田くんの付き添いで事件の加害者と揉めていたって女性がいてな、その子に色々と話しを聞かせてもらったんだが、話せば黒戸くんとは同じ高校で普段は全く接点のない同級生らしく、何故かあの日に偶然現れてその女の子を助けに来たらしいだわ」

山田は取り直した様に本題に話を戻した。


「加害者と揉めてた女? それは、それは……誰どすかね? わてに教えてはくれへんのですか?」

茜は黒戸 白が助けたと言う女性に興味を示した。


「教えられるわけねーだろ! お前が何を企んでるか分からんし、個人情報ってのがあるんだ、いいから黙ってまずは俺の話を聞いててくれ、まったく……それでその子に聞くと別に黒戸くんは普段も普通の男子高校生って感じで、特に何か特別な力がある感じはなかったそうでな、他にも色々と話を聞いていたら病院の面会時間も終わりで夜も遅くなったんで帰りにその女子高生をパトカーで家に送ろうって事になって病院を出たんだが

……その時だ俺は奴に会ったんだよ……あの紫の、あの紫の悪魔……パープルデビルによ……」

山田はなんとか犯人の詳細をさぐろうとする茜を退しりぞけながら、本来の目的の話を続けた。


「パープルデビル? 紫の悪魔? あーあ……紅どすか?」

茜は一瞬何がなんだが分からないって反応を見せていたが、少し間を置き思い出したかの様に答える。


「『あーあ……』じゃねーよ! そうだよその黒戸 紅だよ、つーかお前は前から黒戸の事知ってたって事だよな? パープルデビル……いや、黒戸 紅はお前が地下格闘技大会で呼んでた選手じゃねーか」

山田はコーヒーを一口飲みながら、茜を問い詰める。


「そうどすな、紅とはあの子がまだ小学生の頃にうちと色々ありまして知りましたんよ、その頃に白ちゃんとも初めて出会いましてな……」

茜は淡々と当時の話をした。


「だったらなんで、だったらなんで一声俺に教えてくれなかったんだ……黒戸、黒戸 白の顔をお前も見たろ? 俺は……俺がなんで世界最強になりたかったのか、なんで警察の特殊な部署に行ったのか……俺は……俺はな、未だにあの時に消息不明になった黒戸……黒戸 てつの手がかりを見つけるために……俺はまだ鉄が生きているって信じてるから……」

山田は前のめりに茜を見つめて、言葉をまらせながら心にとどめていた思いをぶちまけた。


「そ、そんなんはわても同じどす……消息をたってから一瞬だってわては鉄ちゃんの事を忘れた事はおまへん、だから、だから白ちゃんと初めて会った時は衝撃的やったし、もしかしたら白ちゃんは鉄ちゃんの生まれ変わり……子供……どちらにしろなんらかの手がかりじゃないかって……わては後悔ばかりしとるんどす、あの時わてを助けようとあの不思議な穴……触手の様な物が空中に現れた時、わてを助けようと鉄ちゃんがわてを助けようと吸い込まれてしまった事を……」

茜は神妙しんみょう面持おももちで語り出す。


「だったら茜が知ってる黒戸 鉄や白、紅、それにこの街で一体何が起きてるのか、知ってる事が有れば何でもいい、俺にも教えてくれ、俺は……俺は少なくともお前の味方だし、あの時の事は茜が悩み抱え込む事じゃないんだから……」

山田は真剣な眼差しで茜を見つめ叫んだ。


「……すまへん」

茜は顔をそむけてボソッと一言謝罪の言葉を述べた。


「お、おう……別に攻めてるわけじゃねーから……俺はただお前の力になりたいんだよ」

すると山田は一枚の紙を茜の前に置く。


「……? なんどすコレは……家族構成表、父・黒戸 紙夫かみお、母・黒戸 紙子かみこ、長女・黒戸 琥珀こはく、長男・黒戸 白・次女・黒戸 紅……」

茜は山田から渡された紙を手に取り一見する。


「どう思うよ?」

山田は紙を渡し暫く待ち、茜が読み終わったであろうタイミングで問いかける。


「どうもこうも、白ちゃんの父親は鉄ちゃんじゃ無いって事どすよね……そんな事はわてらも当の昔に調べ上げてますんよ、だから山田はんにははなさなかったんどす、それでもわては白ちゃんにあの人を重ねてしまうよ……」

茜は遠くを見つめながらさびしそうに話す。


「そこじゃねーよバーカ! おかしいと思わねーのかよ、両親の名前、『紙夫』と『紙子』、そんなふざけた名前があるかよ……この書類は確かに役所の書類だから間違いはない、だがこんな適当な偽名ぎめいみたいな名前があるか普通? それに調べたところで両親はほとんど家にいないらしく連絡もつかないそうで、茜は一度でも白くんの両親に会った事はあるのか?」

山田は深く椅子に座り直すと紙を手に取る茜を指差して問いかける。


「……いや、会った事はおまへん、何度か組員を使い調べさせましたんどすが一度も会う事も、現れる事もなかったんよ……でも紅からも写真を見せてもらったり、両親の話は聞いていたから、間接的には……」

茜は過去を思い出しつつ記憶を辿る。


「だったら直接会った事も話した事もないって事だな? だったら分かるだろコイツはなんか裏があるんだよきっと、だから一緒に黒戸 鉄を見つけようぜ、俺はお前に協力してやるから、茜も俺を頼ってくれよ……な」

山田は笑顔で茜に話しかける。


「……うん」

茜は小さく頷いた。


「おう! 話はそれだけだ、またなんか分かったら連絡するからよじゃーな」

山田は席を立つと伝票を持ったまま会計を済ませてお店を後にした。


「……おおきに」

茜は出口を見つめ深々と頭を下げた。

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