カラオケ店へ行ったが

自分はスダカ ジュン


営業会社でアルバイトをしている23歳の青年だ


切り盛りをしている


俺「はーい!それでは、こちらはこれでー。毎度あり!」


物を売ったりするのは最近の仕事内容だ


やりがいがあって楽しい


こういう時にできる仕事は楽しい


気分が乗ってる時


求めてやっているんだ


その分が通貨になる


いいね


この23歳男 やっちまいまーす


会社に帰ってきた


すると俺の時給が働きぶりの良さで上がったみたいだった


っしゃ!


やったよ俺


母さんも喜ぶだろうなあ


っしゃ!


すると上の立場の人からカラオケに誘われた


カラオケかあ


暫く行っていなかったなあー


行ってみるか。久しぶりに。


俺は誘いに乗った


そして仕事をちゃちゃっと終わらせる


何気に立場上の人たちの顔色が気になったけどまあ気にしないことにした


仕事で疲れてるんだろ


だから俺は仕事を進める


進める


進める


進める


そして終わりを迎える


そういえば今日は休み前だ


じゃあ今から連休


これからカラオケで歌を歌ってくる


なので浮かれている


楽しみだ


何を歌おうか


そう考えながら


上の人の乗り物の中へ入る


すると乗り物は動いた


カラオケ店へ向かって


「これから行くカラオケ店は暫く乗ってるから、寝ていていいから。」


今の時間は丁度17時だ


俺たちは上の人の言葉に甘えて寝ることにした


ぐっすり


周りの風景の音が心地良い


さりげない街の音


それを聞きながら寝た


ぼんやり


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーー


目が覚めた


みんなはまだ寝ていた


乗り物は動き続けている


オート運転だ


しかし風景がおかしい気がする


何だか山の中だ


ここまで山の中をどこへ


カラオケ店、だよな


何気なく上の人を起こそうとした


しかし疲れて寝ているようで起こせなかった


うーん


オート運転だしこのまま乗っていればいいか


俺は今やばくはないよな


昔のホラー伝説で


こういうオート運転で


乗り物が変なところへ行ったとかあったような気がする


死亡寸前の崖の上まで行かされたとか


まあ、それはないかなあ


掛けてみる


この乗り物はいいところへ行く


楽しいところへ


いいところへ


そう思いながら乗っている


早く着け


乗り物は動き続ける


俺はまた何気にぼーっと寝ていることにした


するとまた乗り物が何かを示した


「間もなく、乗り物は目的地に着きます」


え?目的地?


辺りを見回してみる


何も無い


森のみだ


景色は暗くなりつつあるから尚更不気味な森の中だ


どこだここ


すると上の人が起きた


「うーん。もうすぐかあ。」


俺「変だよここ。」


「うん?いいや。そうじゃないよ。もう直ぐだよ。」


俺「心霊スポットですか」


「いいや。ちゃんとしたレジャーの あ。」


上の人が前を見え何か声を上げる


俺も前を見る


明かりが見えてきた


しかもそれなりに明るい


あれは


暫くそこへ動くと


どうやらカラオケ店のようだ


ああよかった


ちゃんと着いたのか


「みんなー。起きて。カラオケ店、着いたよ。これからみんなで歌おうねー。」


するとみんなは起きる


すると前方に明かりがそれなりに点った店が見えてきた


ようし。行こう。


その店の少し手前な感じに離れた距離で乗り物は止まった


お店に着くよりはかなり手前だ


「みんな。ちょっとここやばそうな気がする。」


「先輩もすか?自分もす。まあ、行く前から感じていましたが。」


「やっぱりやめます?」


え?


「うーん。止めるかなあ。ごめんね。長々とドライブに付き合ってもらっちゃって。」


えっ


俺「そんな。俺は行きたいですよ。」


「うん。それならジュンくんは行くといいよ。俺たちは何となく、ここからは出たいなあ。」


するとみんなも頷いていた


何だ?


俺「何があるんすか」


「何か、不気味な予感がするんだよね。何というか、行くと何かに捕まって出られなくなりそうな。」


俺「まさか。そうでもないですよ。ただのカラオケ店すよ。まあ、それなら俺一人で行きますわ。今日はお仕事沢山で疲れましたし。」


「うーん。ジュンくんも戻ったほうがいいと思うよ。」


俺「そうすか。では、後程そうします。今はちょっとだけ遊んできますね。」


「本当にちょっとだけだよ?直ぐに帰ってくるんだよ。」


俺「はーい。では、またお休み明けに。」


「いいか?直ぐに戻るんだよ。」


俺「はーい。そうします。」


そうして俺はカラオケ店に進む


そして着いた


みんなは何をあんなに嫌がっていたのだろう?


こんな山の中にあって不気味だったからかなあ


それでかなあ


明かりだってそれなりにだったし?


いやこういうものだろカラオケ店って


そして店の前に立つ


おお


簡素な感じのカラオケ店だ


そこでとあることに気がついた


入口がない


これでは入れない


代わりに側に小型の扉があった


しかしその扉まで入るまでが奇妙だった


その扉まで透明の通路迷路のようなものがある


何だこのカラオケ店は


店に入るまでこういう迷路を堪能しなければならないのか


俺は迷路扉の前に立った


すると扉は腐っているのか手動で開けた


そして迷路を進んでいく


進む


進む


所々行き止まりになりながら


進む


進む


進む


するとカラオケ店に入るであろう扉の目の前に着いた


すると扉は自動で動く


中に入る


中はそれなりに明かりが灯った廊下だった


ここがカラオケ店か


にしてもさっきの迷路、何だったのだろう


ああいうのが必要だろうか


さて。入室するためのカウンターはどこだ?


ここら辺にはなさそうだが


ないなあ


何かおかしな雰囲気だ


何だろう


気持ちは良くはないような


「何をしているのだ」


その声は美声だったが


この状況の場合は不気味な感じだ


俺を呼ばれたのだと思う


声は後ろの方からした


振り返ろうとした


その前に前方に何者かが現れた


突然現れた


幽霊だろうか?と思う


しかし雰囲気的にはおどろおどろしくないので安心できる


するとその人が喋った


「僕についてきて。僕は君の味方だよ。」


俺は何となくその子について行くことにした


そうだ後ろ


「後ろは見ないで ぼくにただついてきて」


そう言われたのでそうすることにした


その言葉には安心感があった


俺はついて行く


その子は俺を何処かへ連れて行っているみたいだった


どこだろう


その子は俺を連れてどこかへ向かう


そこは建物を出たところだった


裏口だろうか


何だろうここは


「お疲れ様。よく頑張ったね。」


俺「なあ、俺今どうなってるの」


「君は囚われてしまったんだ」


俺「囚われて?何故俺が」


「この店に来たらからだよ。」


それは少し迫るように言われた


俺「この店に来たから、かあ。そういえばみんなは何かここ嫌がってたなあ。こういう意味かな。どうやって」


「雰囲気で不気味だと思ったからだよ。君はそれでも来たんだね。」


俺「おう。何か来たくて。それで来たら変な迷路あって」


「あの迷路は複雑だよね。ここに来れば今のところは大丈夫だよ。このまま帰らせたかったけど、そうもいかなくなってしまっている。」


俺「え?ここ外じゃん。出られないの?」


「うん。既に囲まれている。出てもここに戻ってくるはずだ。」


俺「ええ。そういえば君は何者なんだ。幽霊かな。」


「うん。そうだよ。君の味方。」


俺「幽霊で俺の味方って 俺何か頼んだかなあ」


「頼まれたんだ」


俺「え?誰に」


すると俺たちの前に何かの虫が現れた


何だあれは


見たところ巨大な蟻のようだ


何だあれは


あのような虫は見たことがない


頭がほんのり紫色だ


俺「何だか不気味な虫だな、、、、」


「やばいね。こちらに頭を向けて固まってこちらを見ているようだ。ジュン、逃げよう。」


俺「あれっ?何で君俺の名前を知っているんだ」


「その話は後で。今は逃げよう。あれはやばいよ。」


俺たちは建物を沿うようにして逃げる


すると建物の前方に来るのだが


そこも通り過ぎて


横沿いに来た


そこには大きめの乗り物があった


それは黒色系で不気味な感じだった


「何だあれは?虫は今」


その子は後ろを確認する


すると顔が綻んだようだった


「もう追いかけてきていないよ。ここでちょっと休憩をしよう。この乗り物、気になるんだ。」


俺「気になるって、何がだい。不気味だよ。」


「何となく、中が」


俺「中?」


俺たちは乗り物の中を見ることにした


横に広い乗り物だ


席も広い


その中に一人だけ乗っているようだった


俺たちは身構えた


俺(なあ、あれ、やばいのか?)


(多分。ただ、確認をしたい。)


すると彼はその人が座っている席の窓から確認をしようと思ったが黒色に染まっていたため何もできなかった


そのため、乗り物の中


さっき俺たちが見ていたところから徐々に近づいて行って見てみることにした


近づいて行く


近づいて


近づいて


するとその人が鮮明に見えた


美青年だった


誰もが見惚れる


(この人は、、、!)


俺(知っているのか?)


(あぁ。今はとりあえずここから出よう。)


俺たちはまたゆっくりと乗り物の中を出る


あの青年は寝ていたので


そして彼はどこからか爆薬物のようなものを取り出した


何だあれは


どこから取り出した


見た限りでは、空間のようなところから取り出したように見えていたが


それを乗り物の中に放り投げた


スイッチ式だったようだ


(早くここから離れて!)


俺たちはそこから離れる隠れるように建物の反対へと進む


すると彼が止まったところで俺も止まった


「暫くしたら爆発するよ。」


俺「爆発かあ」


「僕は君のお母さんから君を守るように言われたんだ。だから君を必ず守る。」


俺「母さん?母さんからだったのか?」


「うん。そうだよ。」


母さんは俺が20歳になるときに死んだ


原因は過去に毒薬を飲まされたからだ


世の中色々なことがあるからな


水だと出されたものが誤られた毒薬だったんだ


事故だ


犯人は捕まっているが単なる事故だった


俺の二十歳の祝い食事会の中でのことだ


単なる事故だったが


俺は悔やんでいた


母が成仏するように


それが叶ったのか


俺「母さん、元気でいる?」


「うん。あっちで元気だよ。君のことを心配していたし。」


母さんの想いを感じられてよかった


すると同時に爆発音がした


すると突然向こうから黒い服を着たあの美青年らしき人がこちらに一瞬で向かってきた


「逃げるよ!こっちだ。」


俺は彼に連れられてまた建物の中へ入って行く


方向的に、入り口のあの迷路だ


俺「あぁーーなんなんだよこれ?」


「ここを行くしかないんだ。こっちだ。」


彼は俺を案内してくれる


すると迷路は進み


扉の目の前に着いた


すると奥の迷路側にあの虫がいた


それがこちらを認識した


すると迷路を割ってこちらにきた


俺は何気に懐に護身用の刃物を持っていたので


それで虫を斬りつけた


すると虫は一瞬止まったが


牙を剥いて噛み出してきた


彼が俺を一瞬で引っ張ってくれた


すると噛まれるのは少しで済んだ


その少しがかなり痛かった


あの虫はどうやら牙自体が鮮烈に尖っているようだ


俺たちは建物の中に入ったので


その中をどこかの部屋へ逃げ入る


その時に気付いたのだが、どうやらこのカラオケ店はやっていないようだ


客はおろか、店員も誰一人もいない


ここは一体


俺たちは部屋の中に入った


彼に噛まれたところを教える


「これは!早く手当てをしなければ」


彼は俺を手当してくれた


というか、不思議な力で治してくれた


「これで安心だよ。あの虫は毒虫だね。」


俺「あぁーー、やっぱ雰囲気的にそうか、、、」


「うん。今取り除いたから何ともないよ。暫くここで休もう。」


俺「あぁ。あのさ、あの人って何者なんだろう。知っているんだよな?」


「うん。あの人は恐らく国王様だ。」


俺「国王?へぇー。」


あの国王様のことか?


そうにしても何も考えられない


「何も考えられないのも無理もないよ。そうで当然だと思うし。」


俺「当然、かあ。どうしてそういう人がここに?」


「僕も今それを考えているところ」


俺「あの虫も気になるな。」


俺たちは考える


「あの人はどうして」


ーーーーー。


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


何も浮かばない


俺「何も浮かばないなあ」


「あ なるほど!それだ」


俺「?」


「このお店は多分、国王様の創造系の世界だよ」


俺「創造系の?」


「うん。何というか、ここは国王様の場所なんだ。」


俺「なるほど。よく分からないけど」


「分からないのも無理もないさ。君はここのお店に来る時に何か違和感を感じなかったかい?」


俺「ああそういえば みんなが顔色良くなかったような」


「それ、この場所の感じ的にやばいところだと思ったからだよ。」


俺「あぁ。そうっぽかったな。俺も帰るべきだと言われたし」


「何でその時に帰らなかったの。だから君のお母さんから言われて来たよ。」


俺「何でだろうなあ。何となく、カラオケ店へ行きたかったんだよ。上の人もそもそも知っていたみたいだったし。」


「なるほどね。その人はここに来るまでわからなかったんだろうね。周りの人は分かっていそうだけど。」


俺「あぁ。そんな感じだった。俺も引き返しておけばよかったかなあー。」


「今はあんまり気にしないほうがいいよ。カラオケ店があったら行きたいのも無理もないし。」


俺「あぁ。歌いたかった。」


「まあ、帰ったらそうしようね。今はこの世界から出よう。」


俺「あぁ。どうするかも分からないけど。」


「それは何とか考えるよ。」


すると声が聞こえてきた


「その必要は無い」


すると部屋の扉が開いていた


いつの間に


そこにあの人と虫がいた


俺たちは身構えた


しかし相手はいつまでも攻撃をしてこない


?「そのとうりだ。ここは俺の世界だ。ただ、創造の意味が異なる。」


「、、、、精神世界ではない?」


?「そうだ。身構えなくてもいい。攻撃はしない。」


何となく、その言葉に安堵をした


「では、ここで何をしようとしていたのですか?」


?「趣味だ。趣味で散策をしようとしていた」


「ここのお店は潰れたわけでは無いよね」


?「潰れた訳ではない。一時的に借りているだけさ。レジャー施設の中を見てみたくて。」


「見てみたい、か。へぇ。その割には、人を襲うのですね。」


?「それはこちらの誤だ。申し訳ない。」


誤だったのか、、、、?


「これ以降はこのようなことを一切何も行わないんだ。それでいいですね?」


?「あぁ。構わない。何もしない。」


「そうなんだね。それでは、僕達を元の世界へ返してほしい。」


?「あぁ。いいだろう。」


俺たちは店の出口から出てカラオケ店を後にすることができたようだ


俺「無事に、出られたんだな」


「出られたよ。良かった。君のお母さんに顔合わせができるよ。」


俺「母さんな。じゃあ、あの世へ帰るのか」


「あぁ。帰るよ。それじゃあ、また。どこかで。」


彼は天へ溶けるように帰って行った


そして俺は今、森の出口のところにいる


街中に帰って来たんだ


至る所に街の明かりが見える


時刻は深夜になっていた


さて。休みだ。


俺は乗り物に乗って帰る


家に着く


ゆったりとしていた


リビングでお菓子を食べながらぼーっとしていた


何だろうか


何だかすっきりしないんだ


俺が受けたあの虫の痛み


あのカラオケ店


国王さんが見に来ていたからだった


そして俺たちを襲っていた


しかしその後であっさりと帰ることができた


うーん


ここら辺がどうも、、、、、、


するとTVに穴が開いた


具体的に言うなら


番組が採れたての魚の番組なんだが


魚が取れるであろう穴を拡大した時だ


その穴は暗いんだが


アナウンスの声の「はーい!この穴の中に魚たちがいっぱいおりますねー」という声が段々と遠のいて行ったんだ


すると中の魚達も徐々に無くなっていって


暗い画面しか無くなった


そればかりが続く


うん?


故障か?


まさか


俺はテレビの前へ行く


そして何気にテレビ画面に触れてみる


すると透き通った


何だこれは


透き通る、だと


俺は眠気より好奇心の方が勝った


体も入れてみる


入った


入れる


すると暗闇しかなかった


一本道がある


後ろを振り返るとそこには何もなかった


引き返せないのか


前には一本道があるので進むことにした


どこまでも暗闇だが


やがて光が見えてきた


何だあれは


何の光だ


段々光が目の前に来ると


それはある部屋の中のようだ


道を終えたようだ


目の前はどこかの部屋だ


出口を出る


部屋に入る


そこはどうやら


カラオケ室のようだ


何となく、死亡の音が聞こえたような気がした


穴ももうない


何となく、希望を持って部屋の外へ出てみる


するとそこはあのカラオケ店の内観だった


俺はそこでショックを受けた


俺は


戻って来てしまったんだ


あのカラオケ店に


何も、考えられない


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


何も考えられない


またここから出ればいいのかもしれないがまたそう簡単にうまく行くかな


いやもうあの人はやらないと言っていたしいいのかな


よっしゃそしたら出てみるか簡単にいくかな


待てよ?あの人って


そういえば誰だったかなあ


参った


考えられない


すると足音が聞こえてきた


俺はその方向を見る気にもなれない


自分が馬鹿すぎて


何で家にそもそも穴が開くんだよ


あんな不思議な穴


、、、、、、。


、、、、、、。


すると足音はこちらに来て止まる


そして上から声がかけられた


「おい。君はここで何をしているんだ?帰ったのではなかったのか。」


その声はあの美声だった


何気に上を見るとあの美青年だった


きょとんとしていた


あの虫を抱えている


俺はこの美形を何でこうも忘れていただろう


ここまで印象に残る顔なら忘れるはずないのに


俺「あー、はい。何か戻って来ちゃって。何故かなあー あー」


?「、、、、、まあ、いいだろう。ここにいても何もないぞ。場所を移そう。ついてくるのだ。」


俺「うむ。あの、何か」


?「攻撃など一切行わないさ。」


俺「あぁ、それなら良かったす」


安心してその人について行く


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーー


廊下を通って曲がって


ある所に手を添える青年


すると何かが現れた


スイッチのようだ


青年はそれを推す


すると壁が開いた


扉のように


こんなところがあったなんて!


そして俺たちは中に入る


すると下に降りるようだ


俺たちは降りる


するととある扉の前に着いた


周りは無くてその通路だけ


扉を開ける


するとそこは地下室のようだった


明かりがほんのりついていて


ある部屋のリビングのようだった


?「ここで休むといい。」


俺「あ、恩にきます。」


?「ところで、どの様な経緯で戻ってきたのだろうか」


俺「あ、はい。あの、よく分からないんすよね。家に帰ったのだが、その時は深夜でテレビを見ていたら何か、テレビに穴が開いていて、、、」


?「そうか。」


俺「あの、本当のことっすよ」


?「あぁ。分かるぞ。」


どうやら本当に分かってくれている様な気がする


?「災難だったな。」


言葉は嬉しい


虫は青年の元を離れたご飯入れの中のご飯を食べている


俺「あの、俺、あの虫に噛まれました」


?「すまなかった。あの虫は俺の子だ。代わりに謝る。」


俺「いいすよ。あの、本当にただ趣味でここを乗っ取っているだけなんですか?」


?「あぁ。そうだよ。ここの店はそもそも森の中で、あまり客が来ないんだが、私がここを暫くの間借りたいとオーナーに言ったら貸してくれたんだ。」


俺「なるほど。そういうことだったんすね。あの、貴方は国王様ですか?」


?「あぁ、それをどこで知ったのだ?」


俺「彼が言っていて、名前を聞いていなかったな」


?「あの、君の連れの彼か」


俺「そうすよ。彼です。」


?「、、、、なるほど。私は確かにこの国の国王センタロウだ。」


そうだったのか


?「そして今、この店の外には出ない方がいいだろう。」


俺「えっ?出ない方がいいんすか?」


セン「そうだ。」


俺「あの、国王さんはどうして俺を襲ったんすか?」


セン「襲ったのではない。事情を聞こうとしただけだ。君がここに来た時、その姿を偶然に見えたんだ。そこで声をかけたが、無視をされた。」


あれか


ここに来た時のあの「ここで何してるんだ」みたいな言葉


あれはこの兄さんだったのか


そうだよな。声も同じだし。


襲ったのではない


俺「あの、乗り物の中からこっちにきた理由は?」


セン「同じだ。事情を聞きたかった。」


だよなあ


セン「今は知ることができて良かったさ。」


俺「すみませんね。寝ているところを。」


そういえばあの爆撃


彼が異空間から爆弾を入れたんだ


それで爆発


思うとこの人は悪い人では無さそうだ


虫は?


俺「虫は、どうして俺を攻撃してきたのですか?」


セン「傷つけてしまったのはこの子のやりすぎだ。ただ、捕まえるためだ。こうして話が出来て何よりだ。」


俺「なるほど。では、貴方は黒ではないのですか?」


セン「黒?、、あぁ、そういうことか。このことにおいて私は何もしていないが」


俺「攻撃しないと言ったのは」


セン「君達が異様にそうだと思い込んでいたからだ。」


やはりかあ。


何かこのお兄さんが悪い人とは思えないんだよなあ


何で爆撃をしたのかな



セン「何か考え込んでいるようだね。」


俺「彼っすよ。お兄さん悪い人じゃないのに爆撃をして。あの爆弾、彼がやったんすよ。」


セン「あぁ。そうだと思う。そしてこうも言われなかったか?「この店の外は既に囲まれているから帰れない」と」


俺「あぁ、それ、言われましたね。」


セン「そうか、、、、。」


兄さんは顔を落とした


俺「そういえば今は何時すか」


時間を確認してみる


午前5時だった


休みが始まってしまった


ここに来て


これじゃあ休日じゃないなあ


俺「あぁ、俺の休み」


セン「休みだったのか?」


俺「あぁ。それがここに来てへんな日に始まってしまった」


セン「なるほど。休みか。それなら私がその分を詫びよう。私は王だ。帰ったら、君の休みを5日くらい伸ばしてやる。」


俺「5日も?!あ、ありがたい、太っ腹!」


セン「無事に帰してあげるからな。すまないな。今の君の部屋の中には地獄の主がいる。」


俺「地獄の主?!」


セン「天の反対、地獄の主だ。厄介だぞ。」


俺「どうしてそんなのが俺の部屋に今、、?」


セン「彼はどこへ行った?」


俺「天へ帰っちゃったよ、、」


セン「それだ。彼は天使の姿をしているが、その本質は天使ではない。」


俺「そんな、、、じゃあ母さんから言われて来たと言うのも」


セン「そういうことを言っていたのか。ある意味では正解だ。君のお母さんからの事情を聞いて、悪戯をしに来たのかもしれない」


俺「ええ、そんな 俺の怪我も治してくれたし」


セン「そこはいいところだがな。本質的に彼はただの遊びだったんだ。彼は地獄の主の子だ。」


俺「そんな じゃあ、俺はいつに帰れるかなあ」


セン「主を倒した時だ」


俺「難しそう」


セン「簡単なことではない」


参ったなあ


セン「俺が行こう。主を倒しに行く。」


俺「いいなあそれ。」


セン「君も、来るか?いや、それはよしたほうがいいな。俺の部屋で泊まるといい。仕事は俺が言っておく。この店からでるぞ。」


俺たちは地下室から出て店を出る


日が登ってきていた


そして案内された乗り物は爆発をしたあの乗り物だった


何で?


セン「俺が直しておいたんだ。爆発をさせたのは、彼かな」


俺「そうすよ!彼です。」


セン「ふむ。」


俺たちは乗り物に乗った


長い席だ


セン「好きなところに乗ったらいい。これから城へ行くぞ。」


俺「城って、国王様の?」


セン「そうだ。俺の城だ。君を休ませるためだ。」


俺「そんな。俺は別にやれますよ。地獄の主を倒します。」


セン「そうか。そう言ってくれるのは嬉しいんだがな そうさせる訳にもいかない。」


俺「いいえ。俺、行きますよ。」


セン「そうか。それなら来るといいが。俺の後ろにいろよ。」


俺「もちろん!センタロウさんを倒そうとしていたのはセンタロウさんがやばかったからなのかなあー」


セン「そうだと思う。俺の力を懸念していたかもしれない。」


俺「俺の母さんがセンタロウさんに近付いていることを察知してそれが地獄の主にも聞こえたのかなあー」


セン「そういうことだ。君を助けに来たというのは半分本当だが半分を嘘で消化させている。」


俺「だよなあー」


乗り物は城へ着く


にーさんが「朝飯食って行くか?なんなら寝ていてもいいんだぞ。本当に来るのか?」と問うてきたが答えは変わらなかった


城の前に来ると兵士たちが迎えてくれた


「国王様、おかえりなさいませ!相変わらずの美形。」


セン「おはよう。みんな。客人を迎えているので、通しておくれ。お疲れ様。」


兵士たちは通してくれた


俺たちは通る


そしてにーさんの部屋へ入れられた


「ここにいろ」と言われた


そしたらゆったりしちゃうじゃん俺


「本当に来るのか?」そう言われた


うん。本当に行くよと言った


するとにーさんは了解してくれた


いいことだ


俺たちは部屋の中でゆっくりしてから行く


この部屋


にーさんの部屋


にーさんと言ってるけどここは国王の部屋なんだよなあ


整っている部屋だ


とにかく整っている部屋だ


綺麗だ


豪華な雰囲気もある


いい場所だ


布団も柔らかそう


にーさんは優雅に飲み物を飲みながら外を見ている


優雅に


ではなさそうだ


考え込んでいる


虫は既に城の庭かな


セン「なあジュン。君はこれから君の部屋の中の地獄の主と闘うのは危ないとは感じてないか」


俺「いいえ。感じでないことはないが、このままじゃあいけない。」


セン「なるほど。そのままいけば君は終わるかもしれないぞ。本当に、行くのか?」


俺「うん。行くよ。俺の部屋、返せってな。」


セン「そうか。君は勇敢だね。ただ、その勇気を間違った方へ出してはいけないよ。」


俺「間違ってないすよ。今回は。」


セン「フ。そうか。」


にーさんが椅子に座っているのだがその椅子も魔王感半端なくてにーさんと似合っていてそっちの方が圧されるからだというのもあるが


根本的には俺も行きたい


しばらくするとにーさんは「そろそろ行くぞ」と言った


俺も行く


そして俺たちは乗り物へ行く


俺の家は予め、にーさんが確認をしておいてあるので


にーさんはそれで行く予定だったらしかった


乗り物は動く


俺の家へ向かって


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーーーー


ーー


すると乗り物は俺の家に着いた


セン「ここだね。ここのマンション。」


俺「8階すよ。」


俺たちは8階まで上がり


俺の部屋の目の前に着く


そして扉を開ける


そうしようとした


するとにーさんが俺の手を掴んだ


そして扉から離した


セン「俺が開ける。嫌な予感さ。」


にーさんは扉を開けた


セキュリティは俺が教えた


すると扉が開き


中に入る


扉が開いた瞬間、良くない何かがもわっときた様な気がした


紫色だ


俺たちは入る


すると変な空気が立ち込めている


何だろうか


俺たちは奥へ進む


リビングを開ける


そこには何もいなかった


セン「奥の部屋からだ」


そこは俺の部屋だった


俺の部屋を開ける


すると鬼がいた


いや鬼か?


鬼じゃない


赤色で、頭に帽子をつけている


うーんと


閻魔大王だ


セン「地獄の主よ。ここから離れて地獄へ帰れ」


閻魔「断る。緑の鬼がわしをここに導いてくれたのだ。現世への居場所。」


セン「その緑の鬼って、誰だ?」


閻魔「此奴だ。」


そう言って現れたのは彼だった


天使の姿をした彼だ


俺の怪我を治してくれた


彼はこちらを見て微笑んだ


「久しぶりだね。」


そして姿を変えた


それは緑色の鬼の姿だった


そういう姿だったなんて


あの愛らしい姿は


閻魔「わしはここで現世の居場所を作る。」


セン「そうはいかない。ここはジュンの部屋だ。地獄へ帰ってもらうぞ。」


閻魔「そんな いいや。そうはいかぬよ。わしの」


閻魔がたじろいでいるようだ


それほどにーさんの力はということか?


セン「それでは、成仏してもらうぞ。地獄へ帰れ。」


するとにーさんは口に手を筒状にして当てた


そこから何かが現れた


水だ


いや水ではない


胃液か?


それが閻魔達に浴びせられる


すると閻魔達は悲鳴を上げた


そして勢いよく天へ溶けていった


帰ったのだ


俺たちは安堵をした


部屋の中の雰囲気も普通道理に戻った


元道理の我が家だ


ここだ ここで我が家はある


国王様も安堵をしている


セン「これでお家は元道理だ。これで君は今まで道理に暮らせる。俺はそろそろ帰ろうかな。連絡はまた後でする。」


俺「はーい。あざしたすよ。またお逢いできたらいいすなあ。」


セン「あぁ。まあ、その時はまた初めて俺を見る感じであろうが。」


俺「? ?」


セン「いいや。忘れてくれ。それではな。」


そうして国王様は帰っていった


俺は空は明るい


午後のようだ


それじゃあ、俺は寝ようかな


なんだか疲れが急にきた


寝よう


俺はぐっすり寝た


その後に国王様から連絡が来ていて「仕事は明日から六ヶ月間、休みだ」と言われた


六ヶ月間も?


それはなんて太っ腹なんだ


俺は何だか疑問に感じながらもそれに乗った


「何故?」と聞いたら「俺のせいで何やら迷惑をかけたからだ」と返ってきた



まあ、いいか


そんなに休みがあるなんて嬉しい


しかもその分の暮らしも提供してくれるようだった


お城で


そうするかな。この部屋は暫く空けるかなあ。


なんなら城で暮らしてもいいんだぞ、と言われたが


それはまあ気が進まない


俺は俺でいいかな


まあ、ありがとう国王様。


そうして俺はこれから暫く国王様の城の中で暮らすのだった


そういえば国王様って俺より若いんだったよなあ。ああ見えても19歳とは、、、、


何て世の中は不思議なことだろう


END

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