らぶらぶキッチュウ、ふぉーえばぁ〜問題用務員、キッチュウ襲撃事件〜

 その魔女は、顔面を吸われていた。



「…………」



 比喩ではない。

 いいや、比喩であってほしかった。


 何をどうしたら、ヴァラール魔法学院主任用務員であるユフィーリア・エイクトベルの顔が吸いつかれる事件が発生するのか。



「…………」



 ついでに言うが、ユフィーリア・エイクトベルは学院屈指の美人として有名である。

 透き通るような銀色の髪に色鮮やかな青い双眸、高級人形を彷彿とさせる整った美貌はまさしく絵になるような美人だ。実際、黙っていれば美人とよく言われており、自分が面白いと思う問題行動を起こさなかったら周囲から正当な評価を下されているだろう。もちろん最高評価だ、ユフィーリアはそれほど優秀な魔女である。


 その優秀さを全てぶち壊すかのように、彼女の顔面へ真っ白い鼠みたいな生物が吸い付いていたのだ。耳から尻尾に至るまで純白で、眼球などの生物として必要な部品は存在しない奇妙な鼠である。

 ただ存在しているのは、人間の唇だけだ。真っ赤な口紅が塗られているのか元々そうだったのか、やたら血色のいい赤い唇がユフィーリアの顔の部品という部品をもぎ取る勢いで吸い付いていた。おかげでその美貌が変な方向に突っ張ってしまっており、そういう変顔なのかと錯覚してしまう。


 そんな地獄みたいな光景を目の当たりにした他の人物は、果たしてどう思うだろうか。



「…………」


「…………」



 ちょうど外へ遊びに出掛けていた用務員のハルア・アナスタシスと、新人の用務員でありユフィーリアを愛してやまない女装メイド少年のアズマ・ショウが鼠に吸いつかれているユフィーリアを目撃してしまった。

 それまで楽しそうに「ロザリア、元気だったね!!」「また遊びに行きたいな」などと会話を交わしていたのに、扉を開けた瞬間に上司及び旦那様が鼠に顔面を吸いつかれていたらこの世のバグとも思うだろう。思考回路が現実としての処理を拒否している。


 鼠に顔を吸いつかれたユフィーリアを観察すること数秒、未成年組の口から絶叫が迸った。



「「捕食だああああああああああああああああああああああ!?!!」」



 そうなってもおかしくない。


 ショウとハルアは慌ててユフィーリアの顔面に吸い付く鼠に飛びつき、腕力だけで引き剥がそうと胴体部分を引っ張る。だが吸引力が変わらないただ1匹の化け物鼠は意地でもユフィーリアの顔面から離れる気はなく、引っ張られてもびくともしなかった。

 鼠を引っ張るということは、大なり小なりユフィーリア本人にも危害が及んでいる。現に鼠を引っ張ると同時に顔面の皮を剥ぐ勢いでユフィーリアも引っ張れているので、あまりの痛さに机をガンガンと殴っていた。本人的には「違う違う引っ張るな!!」とでも叫んでいるかのようだ。


 真っ赤な瞳に涙を溜めて、お目目ぐるぐるしながら混乱しているショウは鼠を引っ張ることを中断する。何をするかと思えば、彼は右手を掲げていた。



「燃やしてやる!!」


「ショウちゃん、室内で冥砲ルナ・フェルノは危ないってえ!?」



 ハルアの制止も聞かずにショウが呼び出したのは、歪んだ三日月の形をした魔弓――冥砲ルナ・フェルノである。

 素早く冥砲ルナ・フェルノにごうごうと燃え盛る炎の矢をつがえると、迷わずユフィーリアの顔面めがけて発射。愛しの旦那様の顔ごと白い鼠を焼き払った。


 消し炭となった白い鼠は、ぽひんという間抜けな音を立てて消える。魔法で出現していた何かだったようだ。



「ユフィーリア、ユフィーリアしっかりしてくれユフィーリア!!」


「へぶんッ!?」



 浮世離れした美貌と透き通るような銀髪が見事に真っ黒焦げとなってしまったユフィーリアに平手打ちを叩き込んだショウは、彼女を正気に戻すことに成功する。


 青い瞳を瞬かせ、ユフィーリアは殴られた頬を押さえた。

 他人に暴力を振るうことはままあれど、それでもユフィーリアはショウの暴力の餌食になったことはない。自分のことをトイレに行った回数まで把握して体調の良し悪しを判別してくる少し頭のおかしいお嫁様が、急に暴力へ訴えてきたら混乱する。


 呆然とショウを見上げたユフィーリアは、



「え? ご褒美?」


「頭の螺子までどこかに落としてしまったか?」


「殴った拍子に飛んでいったかな。その辺に転がってない?」



 ユフィーリアは「まあいいや」と言いながら、机の上に投げ出されていた雪の結晶が刻まれた煙管を手に取る。



「お帰り、ショウ坊とハル」


「ユフィーリア、先程の鼠は一体?」


「ああ、キッチュウのことだな」



 ユフィーリアは魔導書を広げて、ショウとハルアに内容を示す。


 魔導書のページには、純白の身体と人間の唇だけしか持ち合わせない化物鼠の絵が描かれていた。身体の大きさはカピバラと同じぐらいであり、全身が雪の如き純白の毛皮で覆われている。魔導書の頁にはこちらに向けて笑いかけており、時折、毛繕いをするように蠢いていた。

 説明には『人間の顔面にキスをするのが好き』とある。あんなものはキスでも何でもない。下手をすれば顔面の部品をもぎ取らんとしていた。


 ユフィーリアはやれやれと肩を竦め、



「久々に召喚魔法をやったんだけどな、面白半分で呼び出したらこれだよ」


「何でこんなものを急に……」


「面白半分で呼び出して失敗するのって何度目!?」


「ハルは軽率にアタシの心を抉ってくるな? 何だ、生理2日目か?」



 ハルアの辛辣な言葉に「違えよ」と言うユフィーリアは、



「ほら、今日ってあれだろ。ちゅーの日」


「ショウちゃんが言ってた奴だ!!」


「キスの日か」



 ショウとハルアも合点がいったとばかりに頷く。


 本日5月23日はキスの日だとショウから教えてもらい、ユフィーリアも何か面白いことがやりたいとあれこれ作戦を練っていたのだ。だが残念なことにキスを問題行動に昇華できず、どう足掻いても面白くならないので頭を抱えていた訳である。

 そこで召喚魔法で適当な召喚獣はいないかと探していたところ、この日の為に生まれたと言っても過言ではないやべえ生物『キッチュウ』を発見したのだ。よく特性を見ないで召喚したものだから、召喚した瞬間に吸いつかれた訳である。


 困惑気味のショウは、



「でも、何でいきなりこんなことを?」


「学院にキッチュウを解き放ったら面白いかなって」


「それはそう」


「面白そう!!」



 ユフィーリアのやらんとすることを理解してしまった未成年組は、あっさり肯定した。問題児根性が染みついた証拠である。



「でさ、ユーリ!!」


「何だよ、ハル」


「エドとアイゼは購買部なんだよね!?」


「そうだな」



 ハルアの言葉に、ユフィーリアは頷く。


 エドワード・ヴォルスラムとアイゼルネの用務員大人組は現在、購買部で日用品のお買い物の真っ最中である。ユフィーリアがキッチュウなどというトンチキ怪物に顔面を食いつかれたという事実など知らない。

 そこで、ハルアの言わんとすることを理解してしまったユフィーリア。つまりはそういうことなのだ。



「なるほど、エドとアイゼにもまずは驚いてもらうか」


「オレらだけ驚くのは狡いよね!!」


「敵を騙すならまずは味方から、だな」



 そんな訳で。


 キッチュウを再び召喚して顔面に吸いつかれた3人は数分後、購買部から帰還を果たしたエドワードとアイゼルネとご対面を果たしていい絶叫を聞くことが出来た。

 絶叫を聞くには聞けたのだが、真相を知ったエドワードに顔面を殴られたユフィーリアはその美貌が陥没することになるのだった。



 ☆



「属性魔法には『有利属性』と『不利属性』があって、不利属性の魔法を打ち消すには倍以上の魔力が必要になります。魔力消費を抑える為にも、属性魔法を学ぶ場合は必ず有利属性と不利属性を覚えておきましょう」



 真面目な授業が『属性魔法実践室』と札の下がる扉越しに聞こえてくる。


 扉を僅かに開けると、黒髪紫眼の青年が教鞭を取っていた。2段になった黒板には属性魔法の有利属性と不利属性についての説明が書き込まれており、教卓の側には甲冑を身につけた木偶人形が設置されている。属性魔法を打ち込む為の木偶人形なのだろう。

 ほんの少しだけ開かれた扉から様子を窺う問題児の存在に気づくことなく、青年と生徒は授業に集中していた。勉強熱心な生徒たちに青年の授業にも熱が入るが、このあとの未来を考えるとそれどころではなくなる。


 エドワードはユフィーリアを見やると、



「ユーリぃ、本当にやるのぉ?」


「怖いなら用務員室に帰ってていいぞ」


「キッチュウを解き放つのはユーリだから別にいいんだけどさぁ」



 授業に集中している青年の姿をしっかりと確認したユフィーリアは、



「ではキッチュウ召喚の儀に移る」


「はいよぉ」


「あいあい!!」


「分かったワ♪」


「了解した」



 ユフィーリアの号令のもと、集められた問題児4人は動く。

 と言っても、全員が用意しているのは籠や鉄製の器などの召喚されたキッチュウを捕まえる為の装備品である。召喚した瞬間に飛びつかれて顔面に吸いつかれたら面倒だ。


 ハートの形に切った羊皮紙を取り出したユフィーリアは、



「らーぶらーぶキッチュウ」



 手を羊皮紙と同じくハートの形にしてから、



「ふぉーえばぁ」



 羊皮紙に向かって投げキッスをした。


 頭の中身を疑いたくなる行動だが、歴としたキッチュウ召喚法である。

 その証拠に、ハートの形に切られた羊皮紙が桃色に輝くと同時に白い化け物鼠を呼び出す。全身は真っ白、生物らしい顔の部品がないのに人間の唇だけが存在する大きな鼠が羊皮紙の上にお行儀よく座っていた。


 周囲を見渡した白い化け物鼠は召喚者であるユフィーリアに狙いを定めるのだが、



「確保ぉ」


「ぎっぢゅう!?」


「鳴き声が汚いねぇ」



 エドワードが召喚されたキッチュウを籠で捕獲すると、不細工な鳴き声を上げて見事に捕まえられた。

 ガサガサとキッチュウはエドワードが押さえつける籠の中を動き回る。元気が有り余っている様子で何よりだ。


 ユフィーリアは次々とキッチュウを同じ方法で召喚していき、



「お前ら、捕まえたか?」


「バッチリぃ」


「見ての通りだよ!!」


「捕まえているワ♪」


「ああ、問題ない」



 4人の籠には、ユフィーリアが召喚したキッチュウが捕獲されていた。獲物を求めてガサガサと籠の中を暴れ回っている元気なキッチュウだ、きっと面白い結果をもたらしてくれるに違いない。


 ユフィーリアは静かに属性魔法実践室を、雪の結晶が刻まれた煙管で示す。

 まだ青年は授業中である。生徒へ熱心に属性魔法の解説をしており、教室の外で待機しているユフィーリアたち問題児の存在には気づいていない。その鈍感さが命取りだ。


 捕獲したキッチュウの首根っこを掴んで籠から取り出した4人は、



「「「「ふぉーえばぁ」」」」



 扉の隙間からキッチュウを解き放った。


 元気なキッチュウ4匹は、ダバダバと走って教鞭を取る青年を襲撃する。

 真っ白な化け物鼠は持ち前の身体能力を生かして跳躍し、その分厚い唇で青年の顔面に吸い付いた。熱烈なキスである。ただし顔の部品を持っていく勢いで吸われているが。


 それが1匹だけならまだしも、4匹まとめて青年の顔面にダイレクトキッスである。顔全体がキッチュウで埋め尽くされて、青年そのものの見た目が化け物みたいになっていた。案の定、生徒たちから甲高い悲鳴が起きる。



「ぶわははははははははははは!!」


「がはははははははははははは!!」


「イッテェ頭打った!!」


「おーほほほほほほほほほほホ♪」


「あはははははははははははは!!」



 青年がキッチュウに襲撃された姿を見て、問題児どもは盛大に笑い転げた。笑い転げるあまりハルアは壁へ頭を打ち付けていたが、それもいつものことである。

 こんなに最高なことはない。ここ最近で起きた事件の中で最も面白い結果である。これを笑わずにしてどうするというのか。


 笑いすぎによる涙を瞳に浮かべるユフィーリアは、



「はー、はー、こりゃ最高だな!!」


「ユーリぃ、もっと出しちゃいなよぉ」


「おうよ任せろ、たっぷりキッチュウを召喚して」



 ――ガチャッ、と扉が開く音を背後で聞いた。



「…………」


「…………」



 顔面を4匹のキッチュウに吸いつかれた阿呆面を晒す青年が、ユフィーリアたち問題児を静かに見下ろしていた。


 キッチュウを解き放つまでは気配を消していたが、青年がキッチュウに吸いつかれてから爆笑していたので気づかれるのは当然のことである。逃げることもなく教室の前で笑い転げていればそうなる。

 顔面を4匹のキッチュウに吸いつかれた状態になりながらも、青年から感じられる圧は凄まじいものがあった。全身から『怒り』を感じる。


 顔面を真っ白な化け物鼠に取り憑かれた青年と見つめ合うこと数秒、先に動いたのは問題児の方である。



「「「「「ふぉーえばぁ……」」」」」



 謝罪の意味を込めて、投げキッスを送ってみた。



「…………」



 スッと青年が装備したのは、魔法を行使する際に見かける題名のない真っ白な表紙の魔導書だった。これは本気で焼き払うつもりらしい。



「やべえお前ら逃げろ!!」


「はいよぉ」


「あいあい!!」


「きゃー♪」


「投げキッスすら笑って許せないなんて心が狭いですね」


「――――――――!!」



 顔面を吸われる青年は「ユフィーリア、君って魔女は!!」と言わんばかりに逃げる問題児たちへ炎の魔法を打ち込むのだった。



 ☆



 さて、毎度恒例のお説教の時間である。



「何か、言うことは?」



 ヴァラール魔法学院の学院長、グローリア・イーストエンドは目の前に並んで正座をさせた5人の問題児どもを睨みつける。

 彼の顔には、唇の跡が4つほど残されていた。ユフィーリアが召喚したキッチュウに吸いつかれたことが原因である。すぐに跡は消えてくれなさそうだ。


 ユフィーリアを筆頭にした問題児は当然のことながら反省する素振りを見せず、



「お、4人の彼女から熱烈なキスを送られたようだな」


「お似合いだねぇ、ひゅーひゅー」


「顔面崩壊しなくてよかったね!!」


「あれだけ激しくされちゃったらお顔の部品もどこかしらなくなっていないかしラ♪」


「いっそ両目も抉れたらよかったのに」


「わあ、凄いね。反省する気がまるでないよ」



 グローリアは深々とため息を吐く。


 問題児が面白さを優先して起こした問題行動を反省する場面などない。いつだって彼らは自分たちが楽しければよくて、反省など砂粒ほどもしないのが常である。

 今もなお「何が悪かったんだろうな?」「そうだねぇ」などと会話を交わしており、反省する余地など皆無である。授業を邪魔した自覚がおありではない。


 魔法でどこからか札を取り出したグローリアは、



「全く君たちは」



 ガコッ。



「ちゃんと反省してよね」



 ガコッ。



「授業が中断になったんだから」



 ガコッ。



「ちゃんと謝る素振りぐらいは見せてほしいかな」



 ガコッ。



「本当に君たちって問題児は余計なことしかしないんだから」



 ガコッ。



「よし完成」


「おいグローリア、これはどういうつもりだ?」



 グローリアが説教しながらユフィーリアたちの首にかけていったのは、一抱えほどもある大きさの木札である。札には『Free Kiss』とある。

 冗談ではなさそうな代物だが、グローリアはユフィーリアたちにこの木札を下げて満足げに頷いていた。何故だろう、猛烈に嫌な予感しかしない。


 ユフィーリアが胸元から下がる木札を示せば、グローリアは「ああ、そうそう」と口を開く。



「そういえば、今日ってキスの日なんだっけ? ショウ君から聞いたよ」


「何だよ、お前も知ってたのかよ」


「だから、今日の召喚魔法の課題は『キッチュウの召喚を1人3匹まで』って召喚魔法の担当教員に伝えたなあ。比較的易しい魔法だからね、キッチュウの召喚は」



 そこまで告げれば、ユフィーリアとて何が起きるか理解できた。出来てしまったと言うのがいいだろうか。


 今日はキスの日、そして生徒に与えられた『キッチュウの召喚』の課題。なおかつユフィーリアたちの胸元から下がった木札の意味。

 ――これら全ては地獄に繋がっていた。誰か、冗談だと言ってくれ。



「ああ、その木札ね。軽く1時間は剥がれないようにしておいたし、キッチュウの誘因作用も含めておいたからさ」



 グローリアは清々しいほど爽やかな笑みを見せ、



「頑張ってね、ユフィーリア」


「ふざけんな、この鬼畜外道が!!」


「授業を妨害した罰は君たちの身体で支払ってもらうよ。せいぜい足掻くといいよ」



 軽い調子で笑うグローリアが属性魔法実践室に戻ると同時に、廊下の奥から大量の白い何かがドドドドドと押し寄せてくる。

 カピバラぐらいの大きさがある白い化け物鼠が、問題児めがけて爆走していた。唇の群れは数えきれないほど存在している。下手をすれば顔の部品どころか全身の皮膚を持っていかれる。


 素早く立ち上がった問題児どもは、



「クソが、覚えてろよグローリア!!」


「ユーリが元凶じゃんねぇ、何とかしてよぉ!!」


「唇がたくさんで気持ち悪い!!」


「きゃー♪」


「おのれ学院長、夜更かしには気をつけてくださいね必ず燃やす!!」



 校舎全体に絶叫を響き渡らせ、誘引効果のある木札が外れるまでたっぷり1時間はキッチュウの群れに追いかけ回される問題児だった。

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