秋次は記録用紙を結城の机に置き、取り上げたスマホを操作する。

ロックが掛からないように画面は入れた状態にしていたのでパスワードは不要だ。

「なるほど…しかし、死神ねぇ…」

メッセージには、森川を潰せ、報酬はペイカードで3万払うと書かれている。過去のメッセージにもそうした内容のメッセージが書かれ、実行されていたようだ。

「組織的だな…」

他のメッセージも確認すると、グループチャットがあった。

そこには、女子生徒の写真が送られてきていた。

「なるほど…」

もはや警察対応の案件になってきているが…写真を送っているのは大抵が同じニックネームの奴、3人だ。うちの学校で撮られたものも多々ある。

「アングルや場所は…」

送り主の名前は分からないが、うちの学校なら場所、アングルからして位置は特定できるし、似た写真が送られて来ている事から定期的にやっている事がわかった。

「はぁ…」

写真には体育館の更衣室、テニス部の更衣室、プールの更衣室などまあまあキリがない。

「クソだな…」

必要情報を秋次のスマホで撮影しておく。

「結城か…」

写真の中に結城、西村らの下着姿が写ったものを見つけた時にはスマホを握りつぶしてしまうところだった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい