第4話



邪神ちゃんは、赤ん坊の『恭介』を見ながら思い出していた。


鹿嶋 光介 茨城 恭華との出会いを


自分達が管理している下級世界


ここは、 妾達 神に成り立ての練習の世界であり神々の 娯楽の場所でもあるのじゃ。


女神が支援する『ヒト族』

VS

邪神が支援する『魔族 』


どちらが 勝つかを 神々が賭けなどをして楽しむ。

そういう世界なのじゃ。


だから 神に成り立ての 女神も邪神も 張り切って闘わせるのだ。


神々に 気に入られ その世界で勝利を納めれば出世して より上位の神に昇進することが 出来る。


冗談ではない この世界は 妾が初めて任された世界なのだ。

邪神とはいえ 妾はこの世界を愛しておるのじゃ。


ましてやこの世界の魔族は 妾が大切に育てたせいか 邪悪どころか 愛あふれる魔法が得意な一族と 化しているのじゃ。



むしろ、女神 メッサリーナが率いる ヒト族の方が、よほど 邪悪なのじゃ。

欲望のままに 他の種族を弾圧したりする



さて 異世界召還と いうものがある

なかなか勝負が つかなかったり 一方的すぎて神々達が 楽しめなくなると テコ入れの為

異世界から別の人族を呼び 加護や スキルを

与えて その世界に放りこむのじゃ。


もちろん なにも変わらない場合もあるが 大抵は劇的な変化を もたらし 神々をたのしませることができるのじゃ。


異世界召還は 我々 神が行う場合と ヒト族などが、行う場合などがあるが あまり無闇には 行えないのじゃ。


異世界召還とは 聞こえはいいけど 要は他の世界から 拉致してくるわけだから 拉致される世界の神からしたら とんだ迷惑行為なのじゃ。


だから普通は 一人から数人なのだが

あの腹黒女神 メッサリーナは 『質より量』などと、いって 大量に 異世界から拉致してくるのじゃ


拉致された異世界の人族は まず ここ天界で説明されてから転移するが

我々 神による異世界召還の 場合は 女神か邪神 、 どちらの陣営に付くか 選ぶ事が 出来るのじゃ


まぁ 大抵は 女神側を 選ぶのだけど あのふたりは妾が支援する魔族を選んだのじゃ


女神 メッサリーナを 胡散臭い 信用出来ないなどと 聞いた時は 思わず笑ってしまったのじゃ。


たしかにあの女神は 最低な性格をしているし

あれだけ邪悪なのに なんで女神なんてやれるのだろうと不思議に 思うのじゃ?


妾の方がよっぽど 『ピュア』なのじゃ

だから 腹黒女神を選ばず 妾を選んだふたりは、とても 神を 見る目があるのじゃ。


そんな二人が気に入ったので 出来るだけの

加護を 与えたのじゃ

きっと 気に入ってくれるじゃろう。


それに引き替え あのクソ女神は また適当にスキルを与えている。

まぁ 見た目で 選らんでいる人族には いい気味じゃ

魂もかなり澱んでいるし あの女神には お似合いじゃ



こうして、妾は二人を 送り出したのじゃ

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