2章 訓練

第18話 魔法の勉強

僕たちはルガツカヤ領の屋敷に帰ってきた

もう夜だ


「おかえりなさいませ旦那様、デクス様

お食事の用意ができていますが

どうなさいますか?」

「では、食べたら今日はもう寝るとしよう

明日から訓練を始めるぞ」

エミラとルネ師匠のことは父上が 携帯式通信板 で連絡していたため

2人の分も用意してあった




「じゃあまず魔法について説明しよっか」

朝になり訓練が始まった

僕は午前に魔法、午後に剣術というスケジュールだ


「まず魔法を使うために必要なものってなんだと思う?」

「魔力と適正と詠唱ですか?」

「う〜ん惜しいっ

それだと半分正解ってとこかなぁ」


「半分ですか?」

「うん まず適正は属性魔法には必要だけど無属性魔法とかにはいらないよね」

「あっ確かに」


「それと詠唱はなくても発動できるよ~

魔法に必要なのは魔力とイメージだけ

属性魔法はそこに適性が要る

そして詠唱はイメージを固めるための手段でしかないんだよ」

「そうだったんですね」

「だからね君には最終的に無詠唱で魔法を使えるようになってもらうよ~」



「じゃあ、まずは無属性から始めよっか~

これは基本だし詠唱なしでも使いやすいから

すぐできるんじゃないかな~」

「はい、がんばります」

「そんなに緊張しなくても平気だよ~

このあたりに魔力をためる魔嚢まのうっていうのがあるんだけどわかるかなぁ?」

僕のへそのあたりを触りながら教えてくれた

「少し目をつむってそのあたりに集中してみて~」

言われた通りに集中する


少しあたたかくなってきた

「なんかあたたかくなってきました」

「そう、その温かいのが魔力だよ~

それを全身に回す感じに動かせるかなぁ

イメージさえしっかりしてれば動いてくれるはずだよ~」


体に回すイメージか

血液とかをイメージすればできるかな


温かいのが全身に広がる感覚がわかった


「おっいい感じ センスいいね~ 君

もう数分かかると思ってたよ~」


どうやらできているようだ


「それが[ 身体強化]だよ~

じゃあ次は[属性魔法]をやってみよっか」

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