第14話 謁見前日

「じゃあそろそろ王都に向かうか

今からだと今日の夜あたりに着くだろう」

「あれ、もう行くのかい?」

「早く国王殿下に魔王の封印のことを伝えないといけないからな」

「そうか、そうだね」



「ルベル、そろそろ行くぞ」

「かしこまりました旦那様」


馬車の中で謁見時の注意点などの気を付けることを教えてもらった

ちなみに馬車は4人乗りの馬車だった

席順は僕の隣にティルシアが座っていて

僕の前に父上が座っているという感じだった


そしてその夜…

「おっ、見えてきたぞデクス」

あれが王都か とても広そうだ

「いつも王都に用事があるときに使う屋敷に泊まり、明日国王陛下に報告に向かう」

「わかりました」



屋敷に着いた でかいな 領の屋敷より少しでかい気がする

「大きいですね」

「まぁ、辺境伯だからな それなりの屋敷が用意されている

こんなに大きくても大変なだけだが

さあ入ろう」


「お待ちしておりました 旦那様、デクス様」

「急にすまんなモーガス」

「いえ、いつでもいらっしゃる可能性を考え、きれいにしていますので

大変なのは食材の用意くらいでした

さすがにいつもいい食材を用意しておくのは良くないですから

お食事の用意もできておりますのでまずはお食事にされてはいかがでしょう」


「そうしようかデクス」

「はいそうですね」

「では、こちらに」


そして食事を済ませ、部屋に案内された

「今日はこちらにてお休みください」

「ありがとうモーガスさん」

モーガスさんはお辞儀をして去っていった


部屋の中に入りすぐベットに横になった


今日はいろいろあったな

初めての遠出をして

初めて猫獣人に会って

かわいい猫耳の女の子が仲間になって

婚約もした


明日は初めて王様に会う

国王陛下に魔王の封印の事を伝えなければ

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