第5話 お上りさん

 お上りさん(おのぼりさん)…… 田舎から見物などのため都会に出てきた人を、からかっていう語。【デジタル大辞泉】


 田舎者の藤光です。きょうは「お上りさん」になってきました。

 わたしは兵庫県の某地方都市に住んでて、職場は神戸にあります。神戸より大きな町へは普段でかけません。が、ひさしぶりに大阪まで行ってきました。


 大きな街ですよね「大阪」。歩いていると珍しいものがつぎつぎと目に入ってきて、きょろきょろしてしまいます。典型的な「お上りさん」。でっかいビルに、神戸では見たことのないお店。ただカフェでくつろいでいるだけの人も、大阪ではおしゃれで都会的な人たちに見えてくるから不思議です。


 2月2日に開館した「大阪中之島美術館」へ行ってきました。いま、開館記念の展覧会をやっていて、テレビで何度も「40年越しで開館にこぎつけました」ってやってたんです。めちゃよかったです。


 モディリアーニの裸婦像を目当てに出かけたのですが、それ以外の作品もめちゃくちゃよかったです。(モディリアーニももちろんよかった)大阪中之島美術館の所蔵する作品はこんな感じですよ~っていう展覧会だったので、色んなものを見ることができました。


 個人的におっと思ったのがふたつあって、ひとつは日本画っていいなって思えたこと。上村松園の美人画がひとつあったのですが、めちゃくちゃよかった。女性の画家とは、なんとなく知ってはいたのですがじっさいに見た絵は素晴らしかったです。西洋画と比べて日本画のことをつまらないと思ってましたが――いいですよ、日本画。


 もうひとつはポスター。サントリーポスターコレクションの一部が展示されていて、これがまたすごくよかった。以前、サントリーミュージアム天保山という美術館があって、20年近く前に展覧会で観てました。100年くらい前のポスターなんですけど、デザインが素晴らしい。それに「ポスターを収集しよう」と思いついた人が偉いと思う。ポスターは大量に刷られる広告であり、広告する商品やイベントがなくなれば捨てられてしまうものですからね。


 楽しくてなんかとりとめのないことを書いてしまった。


 この展覧会では一部作品が「撮影OK」になってたので、スマホでパチリと撮ってきました。一部をまとめて近況ノートに貼ってます。説明すると左上から美術館の前に座っている招き猫。わたしにはウルトラセブンに見えますけどね(笑)右上はマグリット、左下は佐伯祐三、右下はよく分からないかもしれませんが椅子です。アクリルの椅子の中にバラが浮かんでます。きれいです。


https://kakuyomu.jp/users/gigan_280614/news/16816927860736176009


 あーおもしろかった。また行ってこよっと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る