旭川のバスケットボール人脈➂:六稜会の陰謀

 他にも興味深いお名前があります。


 まずは高柳知己氏です。

 高柳氏は校長を歴任し、明星中学校では金子圭一教頭の上司でもありました。六稜会の前会長でもあります。いじめ事件が発覚した2021年から翌2022年にかけて会長職にあったようです。この間、六稜会に対する批判が噴出して、会のHPが閉鎖されました。


 過去の名簿には角地了氏の名前もありました。

 角地氏も校長を歴任し、2009年には退職しています。現役時代は体育教師だったという情報もあります。その後、六稜会の会長を務めました。高柳氏の前任者ということになります。恐らく、角地氏の推薦により、高柳氏が後任となったのでしょう。

 この両名はまた、北海道教育大学旭川校後援会の役員名簿にも名前を連ねています。


 さらに角地了氏は、旭川北高等学校の出身で、中山岳教頭の先輩に当たります。


 最後の一名は、飛弾野文彦氏です。

 彼は、最近まで北門中学校の校長でした。中山岳教頭とは入れ違いで接点はありません。しかし彼も現在は、六稜会の副理事長という要職にあるようです。


 つまり、中山岳教頭は、六稜会の元会長二名および副理事長と、バスケットボール協会を通じて知り合いだった、ということになります。


 中山岳教頭は、釧路公立大学の合格者リストに名前があります。

 六稜会員ではない可能性が高いです。

 にもかかわらず、教頭の地位にまで昇りつめた背景には、バスケットボール協会での人脈があったのではないでしょうか。

 恐らく六稜会の長老たちがお気に入りの若手教員だったのでしょう。それなりに優秀だったのかもしれません。

「ちょっと若くてイキのいいのがいるんだよ」

 といった調子で、角地―高柳―飛弾野ラインに可愛がられて、人事においても強力に推薦がなされたのでしょう。

 しかし、それが運の尽きと言ったところです。

 名古屋市教委では、推薦リストとともに金銭の授受が行われていることが発覚しました。旭川においても、調査が必要かもしれません。

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