第11話自殺未遂

32歳の秋、僕はあまりの精神的不安定から、消えたいと言う願望が強くなり自殺を図った。睡眠薬を250錠飲んだのだ。

そのひたまたま、玄関のカギを開けていて、電話してきた友達と会話の内容は覚えてはいないが、僕が大量服薬した後に我が家に来たらしい。

救急車で運ばれた。

目を覚ましたら、光りが眩しくあの世か?と思ったが病院のICUの中であった。

両腕に、点滴をながす針が刺さっていた。

嫁さんは、無言であった。

まだ、二歳の子供がいるのに僕は一体何をしてるんだ?


正常じゃない脳ミソで、今回の件は猛省した。

「わたし、もう羽弦君と一生しゃべれなくなるのか?と思ったよ!呼吸が止まった時は……」

「……ごめんなさい」

僕はそれから、仕事を探してA型作業所で働く事になった。

自分の使う分は自分で稼がなくては。


あの時、神様に助けてもらったのであろうか?これからは、家族の為に頑張りたい。

そして、社会復帰を必ず実行する。

まさに、捲土重来けんどちょうらいである。

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