第6話酒に逃げる

9年間付き合った彼女と別れた僕は胸にぽっかり穴が空いたような気分になり、正月休みの間は、酒をしこたま飲んだ。

彼女とは結婚したくても、出来なかったのである。

それは、日本が抱える問題地域出身の彼女と付き合っている事さえ、家族が反対した。

僕はしばらく酒に溺れた。


かわいそうな事をした。でも、26歳で他の男と結婚出来たんだから良かったと思う。

仕事が終われば、仲間と居酒屋でいつもの酒。

別れて浅い僕にとっては、ビールが一際苦い。

だが、その居酒屋で1人の女性と知り合うのだが、それはまだ2年後の話し。

まだ、別れて傷付いた26歳の頃の話しである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る