第6話 感染5日目

 普段はAM6:00頃に起床するが、本朝は5:30に目が覚めた。体温を測定し、37度後半。臥床状態ではSpO2 94%とやや低値。坐位で再測定すると98%。乾性咳嗽と鼻汁がひどく、ティッシュ1箱があっという間に無くなってしまった。室内のごみ箱も満杯だが、これはどう考えても感染性廃棄物。うかつにこの部屋から出せない。


 8時ころに朝食として、妻にトーストをお願いする。休みの時のトーストは1枚はマヨネーズを塗って焼いたもの、もう一枚はトーストの4隅にバターを一欠けずつ置いてトーストし、半分にジャムをぬってトーストを半分に切り、マヨネーズトースト1枚、バター&ジャムトースト0.5枚、バタートースト0.5枚としているのだが、なかなかここまで細かな指定をするのは難しい。作ってくれたトーストは2枚ともバター&マヨネーズトーストだった。これはこれでおいしかった。その後、この文章を作成し始め、ようやく現実時間に文章の時間が追いついた。以降の文章はほぼリアルタイムのものとなる。


先ほど10:30のバイタル:BT 37.7度、PR 60,SpO2 98%


 「昼食は何にする?」と妻から尋ねられた。次男は公立校に通学のため、本日はお休み。長男の学校は複数の生徒がCOVID-19に感染しているため、臨時休校となっており、家族全員が在宅している状態だった。普段は日曜日がこの状態になるのだが、日曜の昼食は、私がスパゲティを作るのが半ば習慣となっている。なので、本当はスパゲティを食べたいのだが私が作るわけには行かない。なので、「昼食は子供たちの作ったスパゲティがいい」とリクエストしたが、本日の昼食はレトルトカレーと、玉子スープだった。ご飯もレトルトカレーも冷たかったが、私はかなりの猫舌なので、それは全く問題がなく、おいしくいただいた。むしろ、熱い玉子スープに苦労する始末。何とか頑張って食べきった。


 昼食後、布団に入ったら少しウトウトしてしまった。17時過ぎに目を覚ます。体温を測定するが、36.9℃と解熱している様子。しかし、SpO2は91%(!!)という数字を呈していた。呼吸苦はない。深呼吸を数回すると、徐々にSpO2は上昇し97%まで上昇した。乾性咳嗽が強いこともあり、少し注意が必要だと思った。肺炎などの患者さんで、当初は低酸素血症→時間とともにSpO2が上昇してくるパターンは、やはり呼吸機能が障害され始めていることを示唆していることが多い。指も冷たくなかったので、おそらくSpO2の値は正しいのだろう。臥床するとSpO2は低下するようである。


 昨日は入浴できなかったので、本日は入浴した。五十路になっても、1日入浴、洗髪しないだけで、髪の毛がひどくべたついてしまう。2日も入浴しなければ、体の間擦部(腋や鼠径部など皮膚がこすれあう部位)が痒くてしょうがなくなる。昔の人は、今のように毎日入浴するのは難しかっただろうから、その時代の人はどうだったのだろうか?と不思議に思う。


 入浴後に夕食。野菜サラダと肉野菜炒めカレー風味。昼もカレーだったはずだが、ご飯を食べることができるのが幸せだと考える。夕食をおいしくいただく。デザートが欲しいが、家族も外出を控えているようで、無理は言えない。生クリームのケーキが食べたいなぁ。


 20時のバイタルサイン:BT 37.2度、PR 50,SpO2 97%(坐位、room air)。発熱は落ち着いてきているようだ。COVID-19によると思われる発熱については、基本的には解熱剤を使用していない。というのも、発熱も感染に対する生体防御作用の一つであり、よほどの高熱でなければ、体に任せた方がいいだろう、と思っているからである。普段の発熱でも、原則として解熱剤は避けているが、先週に接種したコミナティの副反応による発熱は、不要な生体反応なので、迷わずアセトアミノフェンを使った。


 そろそろ就寝するつもり。明日も体調が落ち着いていればいいなぁ。居室にTVがないので、毎週見ている「笑点」を見れないのがつらいな。


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