EP025 Final exam

期末テスト最終日。

英語、数学、古文の3科目です。

割と得意な科目で身体能力向上でやる気あり!


最近、ステータスチェックや魔物の分析などして頭を使っているから冴えている。

しかし点数は程々にします。


来週の塾の全国模試はガチンコで挑みます。

母親に買って欲しい物があるからです。

秋に発売される新しいスマホ!iPhone18proとGoPro HERO15が欲しいの。


今度サバゲーフィールドの戦闘動画配信しようと考えている。

サバゲーヘルメットにGoProを取り付けレイ目線カメラで配信する。

そうだショップでヘルメット購入しないといけない。


休み時間はサバゲーフィールドの事で頭が一杯だ。

ようやくテストが終わった。


今日も早上がりなのを忘れて母親がお弁当を作ってくれたので屋上で食べてから帰る事にした。


校庭ではテスト期間が終わり部活をする人、早上がりで帰る人の流れが見える。

屋上で呑気におにぎりを食べているのはレイくらいだ。


後ろから気配を感じた。


屋上扉から三日月が物欲しそうに此方を見ている。

しょうがないから手招きしてベンチに座らせおにぎりをあげた。


最近代謝が良くなったのかレイは良く食べるから母親はおにぎりを3個入れてくれている。


三日月はおにぎりを食べながらニコニコしてる。

唐揚げと玉子焼きを指で摘んで食べさせた。此れは小動物の餌付けシーンだな。


「美味しいか?」


『うんうん』と頷く。


「お弁当は持って来なかったのか?」


『うんうん』と頷く。


まあ早上がりだから皆んな帰ってから食べるよね。2人は仲良くベンチに座り足をぶらぶらさせながらおにぎりを食べた。


三日月にお金を渡してアイスコーヒーブラックを買って来てもらった。

もちろん三日月にも飲み物は奢った。

ナタデココが入ったぶどう味のジュースを飲んでいる。

これは私もたまに飲む。


『来週から夏休みに入るけどレイちゃん夏休み何するの?』


「結構色々と忙しいのよね」

「塾とゲームとレベル上げかな」

「あとフィールドを作ったり…忙しい…」


「三日月は何してんの?」


『特に何も無い…』


「彼氏は?」


『かかか…彼氏なんている訳ああありまぜん』


ぜん?って何よ?


『レイちゃんはかかか彼氏はいる?』


「居ないよ!」

「彼氏なんて面倒なだけで私やる事沢山あるからそれどころじゃないの」

「まだGWに買ったモデルガンも作ってないし」


『ももも…モデルガン!!』

『レイちゃん…』

『是非見せて欲しいのです!』


レイは此処で三日月を配下に組み込んだ方が面倒くさい事が無くなりそうと判断して今日は三日月を部屋へ招く事にした。


「三日月?今日は暇か?」


『うんうん』

『暇過ぎです』


「ウチ来る?」


『えーーーー!』

『レイちゃん家にお邪魔してもよろしいんですか?』


「いいよ!」


『やばいです』


「やばいなら今日は止めようか?」


『そのやばいではありません。』

『やばくないです』


「じゃあ、ジュース飲んだら行こか」


『うんうん』


母親に三日月を連れて行くからと連絡を入れておく。


『あら!レイちゃん最近お友達増えたのね〜』


「前から居ますけど!お家に呼んでないだけですけど」


『どんな子?男の子?』


「女の子です!じゃあね」


小田急線に乗ると


『レイちゃんも小田急なんだね』

三日月はニコニコしている。


私が170cmくらいで三日月ちっこいな140くらいか凸凹コンビに見えるかな。


成城学園前駅で降りると、、、


『三日月は駅も同じなの?』


「そうか?」


駅前のセブンでお菓子を買って帰る。

住宅街を歩いて三日月の家の前をスルーして…

「此処私の家」


三日月は口を開けたままフリーズしている。面白いから動画撮っておこう。


『えーーー!』

『レイちゃんご近所なりなりさんじゃない!』


なりなり?

「そうか?」


『だってあたしの家こっち』

『レイちゃんの家こっち』


いつまでもかかりそうなので

「三日月、家に荷物置いて来たら」


『はい、そうします』

『ついでに遊びに行く事伝えてきます』


「そうか、じゃあ此処で待ってる」


『ただいま〜ママ〜〜!』


『おかえりマヤちゃん』


『あのご近所なりなりさんのレイちゃん家に遊びに行って来るから荷物だけ置きに来た』


『マヤちゃん?お友達?』


『うんそうだよ』


マヤちゃんママはお勉強ばかりで青春不足の娘を気にしていた。

近所に友達ができた事がとても嬉しかった。


『晩ごはんはお赤飯を炊くわね』

張り切り過ぎるマヤちゃんママでした。


『お待たせしました』


「行こ!」

「ただいま〜お母さん〜」


『あら!おかえりなさい』


『初めまして三日月マヤです』

『レイちゃんと同じくクラスですよろしくお願いします』


『今度はかわいいらしい子ねよろしくね』


(にゃーっ!にゃー!)

アスカとマリアがお出迎えしてくれた。


三日月の目がリンリンしている。

『触ってもいいですですか?』


「待って先におやつで餌付けした方がいい」

リビングでチュールをあげる。


母親はマリアとアスカの話を娘そっちのけで三日月と盛り上がっている。

スマホで写真撮っているよ。

親バカが過ぎる。

誰が来ても同じかい!

お茶を飲んでひとしきり猫と遊んでから2階に上がった。


「此処が私の部屋…」


部屋のドアを開けた瞬間

薄暗い部屋にPCの画面がいくつも浮かぶ怪し部屋が目に飛び込んで来た。

壁にはモデルガンが飾ってある。

三日月はフリーズした。


私はベットに鞄を置いてライフルケースを床に置きゲーミングチェアに座りフリーズが溶けるのを待つ。


『レイちゃん?マニアの部屋?』


「私の部屋よ!」


『凄い!これぞ理想!』


「理想?」

なんかピンと来たのかな?


三日月は壁のモデルガンに目がくっ付くくらいの距離でぶつぶつ言っている。

(ここれは……あ!……やはり……)

完全に目が逝ってしまっている。


「三日月、触っていいよ!」


『マジで!』


モデルガンに、あー手を合わせお辞儀している。


「ほら、鏡もありますよ」


『では、失礼して…』

『むふぉーーー』


「おーー!」

「萌えますな〜」

「ロリータ感が萌えますね〜」


その後、漫画本を読んでゴロゴロ

モデルガンの雑誌を見てあーでもない

こーでもないと盛り上がった。


ゲームは下手だったけど。やるの初めてだからしょうがない。

バトロワ系のスマホ版で練習する様に伝えた。

レイは密かにサバゲーフィールドへ誘う人選を始めていた。


壊れたモデルガンをあげたら超喜んでいた。

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