5.中節

━─━─ № 5-69 (1,038) ─━─━

  〖つわもの〗(名詞)


つわもの】⚠⛏  #1,306

 〈武器を操る者〉〈軍隊を構成する戦士〉の意。

 原語は〔つわもの〕。



━─━─ № 5-71 (1,040) ─━─━

  〖くむ〗(マ五段動詞)


む】  #1,307

 〈織り編んで形を作る〉の意。

 転じて〈つなぐ〉〈協力関係を築く〉〈構造物を制作建造する〉の意。


む】⚠⛏  #1,308

 〈⦅液体を⦆すくって持ち上げる〉の意。

 転じて〈移す〉の意。

 さらに転じて〈思いを述べる〉〈緩む〉の意。

 語源は〝ひしゃくによってと水をつなぐ〟ことから[む]と思われる。


む】⚠  #1,309

 〈⦅利用するために⦆み上げる〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


む】  #1,310

 〈酒をむ〉の意。

 転じて〈接待をする〉〈配慮をする〉の意。



━─━─ № 5-73 (1,042) ─━─━

  〖なみだぐむ〗(マ五段動詞)


なみだむ】⚠⛏  #1,311

 〈目が涙にゆるむ〉〈目に涙をたたえる〉の意。



━─━─ № 5-75 (1,044) ─━─━

  〖かんろうじんりょく〗⛏(サ変名詞)


かんろうじんりょく】⚠⛏  #1,312

 〈労をうちつらぬき力をつくす〉〈けんめいに励む〉の意。



━─━─ № 5-77 (1,046) ─━─━

  〖ちょうじょう〗(名容詞)


ちょうじょう】  #1,313

 〈何度もかさねてかさなること〉の意。

 転じて〈この上なく恵まれること〉〈非常に満足であること〉の意。



━─━─ № 5-79 (1,048) ─━─━

  〖もの〗(副助詞的名詞)


もの】  #1,314

 〈有形無形すべての客体〉〈物質〉〈事柄〉の意。


もの】  #1,315

 〈自我を持つ物〉〈人物〉の意。


もの】⚠⛏  #1,316

 〈尺度〉〈節理〉〈法則〉〈律〉〈概念〉の意。



━─━─ № 5-81 (1,050) ─━─━

  〖いちにんまえ〗〖ひとりまえ〗(名容詞)


いちにんまえ】【一人ひとりまえ】  #1,317

 〈一般に一人へ割り当てられる分量〉の意。

 転じて〈成人〉〈成人と同程度〉の意。

 [一人ひとりまえ]は「いちにんまえ」をひねったい回し。

 時代の人はそういうことば遊びが大好き。



━─━─ № 5-83 (1,052) ─━─━

  〖かわる〗(ラ五段動詞)


わる】  #1,318

 〈一個体がその性質を変化させる〉の意。


わる】  #1,319

 〈担当が同等とは限らない別個体に変更される〉の意。


わる】  #1,320

 〈担当が同等の別個体に変更される〉の意。


わる】  #1,321

 〈機構の一部が同等の別個体に置換される〉の意。



━─━─ № 5-85 (1,054) ─━─━

  〖ひよわ〗(名容詞)


ひよ】⚠⛏  #1,322

 〈よわよわしく取るに足りない〉〈虚弱である〉の意。


【ひよわ】✗  #1,323

 {ひ}の正体が不明なため遣うことをすいしょうしない。

 〝{ひ}は〈弱さの強調〉〟とする説が多数だが、根拠も同形の別例もいっさい提示されておらず、しんぴょう性に欠けると判断するもの。

 {ひ}という古語としては「」「」「」「」「」などが有るが、当該語義にはどれも該当しない。



━─━─ № 5-87 (1,056) ─━─━

  〖つるむ〗(マ五段動詞)


つるむ】⚠  #1,324

 〈⦅およそ善しからない何かを⦆連れ立ってする〉〈けったくする〉の意。

 転じて〈交尾する〉の意。



━─━─ № 5-89 (1,058) ─━─━

  〖さらす〗(サ五段動詞)


さらす】⚠  #1,325

 〈洗う〉〈すすぐ〉の意。

 転じて〈液体にひたして一定の加工をほどこす〉〈脱色させる〉〈あく抜きをする〉の意。


さらす】⚠  #1,326

 〈さらして干す〉の意。

 転じて〈日光に当てる〉〈露出させる〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


さらす】⚠  #1,327

 〈⦅そうすべきでないものを⦆日光に当てる〉の意。

 転じて〈危険な目にわせる〉〈しゅうたいを見せる〉〈露見させる〉〈暴露する〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。



━─━─ № 5-91 (1,060) ─━─━

  〖じょうとう〗(名詞)


じょうとう】⚠  #1,328

 〈ふるくさくて枯れた〉〈よく用いられる〉〈王道〉の意。

 ここでの〔套〕は「がいとう」などの〈おおい〉の事ではなく〈つかいふるし〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。

 なお一般に、手法について「れた」とう場合は〈改善の必要がないほど安定している〉〈世代を超えて生き残っているほど優れている〉の意のめ言葉。

 逆に、「王道」は〈国を治める際に踏み外してはいけない道理〉の意で、本来その立場の者をいましめる言葉だが、一般には〈決まりきった道で工夫がない〉の意のべつ語として遣われるので、使用には気をつけられたい。

 王様だってそれなりにがんってるんだけど、なんか民衆からのいんしょうって大体そんな感じよね、カワイソ。



━─━─ № 5-93 (1,062) ─━─━

  〖え〗(名詞)


】  #1,329

 〈写実的な像を書いたもの〉の意。


】⚠  #1,330

 〈記号的な像を書いたもの〉の意。

 なお一説によれば〝漫画はではなくである〟との事で、あらゆるパーツはどれも記号であるから、ゆえに鼻などの情動を表現するに必要性がとぼしいパーツはすぐ簡略化される、という事らしい。


】⚠  #1,331

 〈の総称〉の意。


】  #1,332

 〈にみられる特徴〉の意。

 転じて〈模様〉〈特徴〉の意。

 さらに転じて〈っ掛かり〉の意。

 転じすぎやろ。



━─━─ № 5-95 (1,064) ─━─━

  〖おびただしい〗(形容詞)


おびただしい】⚠⛏  #1,333

 〈数や量が非常に多い〉の意。

 組成は〔おうたたしい〕とされる。


おびただしい】⚠⛏  #1,334

 〈おそれるほど程度がはなはだしい〉の意。

 文字通りのもので[おびただしい]とは語源を別とすると思われる。



━─━─ № 5-97 (1,066) ─━─━

  〖ふれる〗(ラ下一段動詞)


れる】【れる】⚠⛏  #1,335

 〈方針や照準などがあれこれ揺れ動いて定まらない〉の意。

 転じて〈一定でない〉〈極度にかたよる〉〈脈拍が確認される〉の意。

 「る」は〔る〕の濁音減価。


れる】  #1,336

 〈物が他の物と少しくっつく〉の意。

 転じて〈事柄に少しだけたずさわる〉〈他者のもくに入る〉の意。

 さらに転じて〈他者の気分を害する〉〈法に反する〉の意。

 語源は〈共振する〉の意の〔れる〕。


れる】⚠  #1,337

 〈狂う〉〈判断をちがえる〉の意。

 こちらの意で[れる][れる]と表記するのは字義不相応。

 語源は〈極度にかたよる〉の意の〔れる〕。


れる】【れる】⚠  #1,338

 〈精神がらくする〉の意。

 語源は〔れる〕。



━─━─ № 5-99 (1,068) ─━─━

  〖ほまれ〗(名詞)


ほまれ】  #1,339

 〈誇りにできる事柄〉〈よい評判〉〈名誉〉の意。

 組成としては〔められ〕なので〝あっはい〟って感じです。



━─━─ № 5-101 (1,070) ─━─━

  〖すてばち〗(名容詞)


ち】⚠  #1,340

 〈結果への期待を捨て去るさま〉〈どうにでもなれという気持ち〉の意。


ばち】✗  #1,341

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈捨てる深皿〉のような意となる。



━─━─ № 5-103 (1,072) ─━─━

  〖めど〗〖もくと〗(名詞)


】⚠  #1,342

 〈目的地〉〈目標〉の意。


もく】  #1,343

 〈目的地までの道のり〉〈目標を達成する手段〉の意。


】✗  #1,344

 []との混同による誤読であり、紛らわしいので遣うことをすいしょうしない。



━─━─ № 5-105 (1,074) ─━─━

  〖あらたか〗(名容詞)


あらたか】⚠  #1,345

 〈あかあかまぶしく〉の意。

 転じて〈ありありと明白に〉〈くっきりとけんちょに〉の意。

 組成は〔か〕。

 〈霊的な物がはっきりとみられる〉の意の「れいげんあらたか」との言葉によって誤解が招かれるようだが、当該語自体に超常的な意味合いは含まれない。


あらたか】✗  #1,346

 字義不相応のため遣うことをすいしょうしない。


あらたか】✗  #1,347

 よけいなお世話だよ(



━─━─ № 5-107 (1,076) ─━─━

  〖ゆるい〗(形容詞)


ゆるい】  #1,348

 〈おだやかである〉〈ゆっくりである〉の意。


ゆるい】⚠  #1,349

 〈張りのない〉〈たるみのある〉〈締めつけの弱い(弱いが一応ある)〉の意。


ゆるい】⚠⛏  #1,350

 〈締めつけの無い〉〈すきある〉〈遊びがちである〉の意。



━─━─ № 5-109 (1,078) ─━─━

  〖しらむ〗(マ五段動詞)


しらむ】  #1,351

 〈色が白っぽくなる〉の意。

 転じて〈顔色を失せさせる〉の意。


しらむ】⚠⛏  #1,352

 〈夜明けで空が明るさを増す〉の意。

 なお〔晧〕は〈日の出〉〈白く光る〉の意。



━─━─ № 5-111 (1,080) ─━─━

  〖あさひ〗(名詞)


あさ】  #1,353

 〈朝の太陽〉の意。

 転じて〈朝の太陽の光〉の意。


あさひ】⚠  #1,354

 〈朝の太陽〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。

 太陽それそのものについてうもので、その光は直接指さない。


あさ】⚠⛏  #1,355

 〈朝の太陽の光〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。



━─━─ № 5-113 (1,082) ─━─━

  〖ぼや〗(名詞)


】⚠  #1,356

 〈ひどく延焼するまえに消し止められた被害のしょうな火事〉の意。

 〔〕の濁音減価。

 〝ぼやっとしててやらかした失火〟ではない。



━─━─ № 5-115 (1,084) ─━─━

  〖ひうちいし〗(名詞)


ひうちいし】⚠  #1,357

 〈着火して火種を作る道具〉の意。

 原語は〔いし〕。

 なお〔燧〕単体で〈のろし〉の意があり、また夜間には煙が目視できないため火が用いられた事から夜間ののろしは「とぶひとぶ〕」とも呼ばれて区別され、ふたつ合わせて「ほうすい」とうのが「のろし〔〕」の総称に当たる。

 「狼煙のろし」は、〝おおかみふんがその燃料に適す〟とされた事からくる熟字訓で、正式には「ろうすい」とうが、ぶっちゃけそんなレアアイテムの入手は難しいから実際にはほとんど使用実績が無かったというね、はっはっはっ。



━─━─ № 5-117 (1,086) ─━─━

  〖むしゃぶるい〗(サ変名詞)


しゃぶるい】  #1,358

 〈たいを前にした興奮により身が震えること〉の意。

 危機に備えるため体温を上昇させるはたらきをする、寒さを感じたときの身震いと同様の生理げんしょうであり、怒りや恐怖などの感情に起因するものではない。


しゃぶるい】✗  #1,359

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈武士の振り回し(⁉)〉のような意となる。



━─━─ № 5-119 (1,088) ─━─━

  〖がる〗⛏(ラ五段動助詞)


る】⚠⛏  #1,360

 〈そのように感じる〉〈そのようにふるまう〉の意。



━─━─ № 5-121 (1,090) ─━─━

  〖くらがり〗(名詞)


くらり】⚠⛏  #1,361

 〈光量が不十分で暗い状態だと我慢ならない気質〉の意。


くらがり】⚠  #1,362

 〈やみ〉の意。

 組成は〔くらり〕。



━─━─ № 5-123 (1,092) ─━─━

  〖あさぎいろ〗(名詞)


あさいろ】⚠  #1,363

 〈明るい青緑〉の意。

 実際にどんな色かについては〝続きはWebで〟。



━─━─ № 5-125 (1,094) ─━─━

  〖きりょう〗(名詞)


りょう】  #1,364

 〈人としての器の大きさ〉〈徳〉〈才能〉の意。

 ぼうの事も[りょう]と呼ばれるのは〝女性においては見た目こそ才能〟という考え方に基づくもので、なんだかちょっとあれなだれかさんたちにおこられそーなきがすゆ(



━─━─ № 5-127 (1,096) ─━─━

  〖けどる〗〖きどる〗(ラ五段動詞)


る】  #1,365

 〈魂を奪う〉の意。

 転じて〈気配をそくする〉〈配慮する〉の意。


る】✗  #1,366

 同義のため[る]を遣うことをすいしょうする。


る】⚠⛏  #1,367

 〈体裁を繕う〉〈もったいぶる〉の意。

 こちらの意味で[る]と表記するのは字義不相応。



━─━─ № 5-129 (1,098) ─━─━

  〖あわや〗(名詞)


あわ】⚠  #1,368

 〈あやういところ〉の意。

 [あわ][]はともに感嘆詞だが、この取り合わせにおいては〈好ましくない急場において発する声〉を意味するため、名詞的な用法もなされる。

 中国語で言うところ「アイヤー」であり、これは日本でうところの〝ヤベえ〟〝マジかよ〟〝いやあ〟と全く同様に遣われている語だそうなので、さあキミも今日から「アイヤー」を連発して中国人の仲間入りだ! アイヤーアイヤーアイヤーアイヤー(



━─━─ № 5-131 (1,100) ─━─━

  〖したうち〗(サ変名詞)


したうち】⚠  #1,369

 〈舌を打ち鳴らすさま〉の意。

 〝いまいましさ〟や〝食べている物の美味しさ〟などを表すためにする所作。

 原語は〔したち〕。

 そういやさっき気付いたんだけど、「しっげきれい」の〔咤〕も〈したうち〉って意味あるじゃん、そんなんイヤやわー要らんわー(



━─━─ № 5-133 (1,102) ─━─━

  〖なのる〗(ラ五段名詞)


る】⚠  #1,370

 〈名前を告げる〉の意。


る】✗  #1,371

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈nameネーム riderライダー(⁉)〉のような意となる。

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