第34話 作家は、すべてをSNSで、さらけ出してはダメなんです。

 よく言いますでしょ。

 官能作家が小説を書くとき、SEX三昧の生活、オナニーばかりしていてはダメだって。官能小説を書くときは禁欲したほうが、優れた官能小説が書けるって…。


 食事もそうで、お腹が空いていればなんでも美味しく食べられる反面、満腹中枢を満たしてしまえば、TVレポートで食事を表現するにしても、美味しさを伝える評論ができない。ボクシングも右に同じ、雨あられです。ハングリー精神が大事なのは言うまでもないですが、やはり満たされすぎると、人は平和ボケするのかもしれません。


 その点、作家も、やっぱり表に出過ぎはダメなのかなって強く思いますね。

 なので最近はツイッターを控え、言いたいことは、ブログやカクヨムの近況ノートに落とし込むようにしています。


 やっぱり少しばっかり秘めた部分や、自己表現を含め、抑えた部分がないとね。

 無節操で食傷気味だと、読者に、いやがられてしまうような気がします。


 それと多少欲求不満みたいな、満たされない承認欲求のようなもの、心の底を突き動かす、パッションが必要かなとも思います。すべて満たされてしまった作家は、やはり、いいものが書けないような気がします。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る