第6話 名声を手に入れたいのか、それともお金儲けがしたいのか?

FUZOKU実践入門 村雨秋乃さん。KINDLE ベストセラー本をリリース。こちらはKINDLEでしばらく50位以内をキープしていた本です。


 2日で500冊、もちろん有料で売れたらしいです。

 この状態を1ヶ月、継続したとして、1冊100円、印税取得率35%の計算で収入を試算すると、1ヶ月の収入は26万2500円だそうです。


 秋雨さんの本は実際は1冊890円、印税70%なので、実際のところはもっとたくさん稼いでいらっしゃるでしょうけど、もし1冊の単価が100円なら、印税はざっと月額26万円です。


 これだけ売れても26万の収入しか得られないとなれば、いったい自分は本をひと月に何冊売ればいいのだろうかと憂鬱になってしまう。


 ワナビ作家の夢を砕いてしまい申し訳ないのですが、これなら本を書くのをやめる人がいてもおかしくないですよね。ばかばかしく思う人だっているはずです。


 私もこれを知ったときショックでした。

 これでは食べていけない。

 そんなアホな。


 何かの間違いであってほしい。

 本気でそう思いました。


 と同時に、自分は富を築きたいのか、それとも名声を得たいのか、どっちなんだろう。考えるきっかけになりました。


 自分は書くことが好きなので、あまりお金には頓着がありません。

 貧乏ですけど、それでも食うには困らないこと。

 あまりお金に執着していないことが、せめてもの救いです。

 

 1日250冊売りあげて、それが果たしてどれくらいのスパン続くのか、ベストセラーを書いたことがないのでよくわかりませんが、みなさんも、お金を得たいのか、もしくは名声を得たいのか、今一度、自分に問うてみてください。


 もしもお金を儲けたい、そう願うなら、KDPは不向きだと言わざるをえません。何か別の食い扶持を真剣に探すべきです。副業として、KDPを考えるべきです。


 でもこれがきっかけとなり、本が映画化し。

 テレビドラマ化し。

 そして有名になり億万長者になる。

 どこでどう風向きが変わるかわからないのも人生です。


 もしくはKDPバブルが訪れ、あっというまに形勢は逆転するかもしれません。やはり目先の利益を追うのは愚の骨頂のような気がします。


 まずは有名になってから考えましょう。

 余計なことは、それから考えても遅くはないはずです。


 無名なうちから捕らぬタヌキの皮算用してもしようがないですしね……。

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