第2887話 ”静かなる緑炎” 第一章で滅亡

 静かなる緑炎……ドークス帝国に裏で天使や悪魔を送っていた組織。非常に特殊な能力者が多い。彼等のボスは一般には姿を見せない。


そしてボスは勇者の集団である刃黒流術衆を尊敬しておりそれを束ねるディリオスを敬愛しているフリを続けていた。

元犯罪者も多くいるが現在は人間をその対象とせず、天使や悪魔を使って資金や物資と交換して組織を維持させている。ディリオスの名はすでに全国に轟いているためその名を語る偽物も多い。


彼は偽物かどうかを試し、偽物には死をもって償わせている。今では数少ない街の地下に拠点を置いており、地上の門近くに部下を配備して自称ディリオスを名乗ってただ飯を食べたりする者を地下へ招待し真偽を見る。


ディリオス、アツキ、サツキ、ジュンの四人でリュシアンを探す旅でその町に立ち寄る。四人とも黒衣を身にまとっているのを見て、門で監視している女監視長であるアンナがディリオスに話しかけ、本物だと信じて地下へと招くが、ディリオスの名を語る者が多すぎるため、ボスであるアイロスはディリオスを捕えて悪魔に引き渡すつもりでいた。


ブライアン・キッドマンに殺すつもりで戦わせたが、実力差がありすぎてブライアンはディリオスに惚れ込み一緒に戦う決意をする。アンナ・ランバートもブライアンと共に行動することにした。


最強だと思っていたブライアン・キッドマンが自ら敗北を認めた本物のディリオスにトレヴァー・オルコック、カミーラ・アビントン、ネイサン・バルスも牢屋から戻ってきた時に配下にしてほしいと嘆願する。


ブライアンの意見を尊重し、彼らを配下とする。地下牢にはリュシアンたちとは別の牢屋に若く美しい女性を攫ってきては慰み者にしていた。

危険な能力を持つアイロス・レアードはディリオスが有言実行の裁きを下す。

彼は“蝙蝠の舞”により肉片すら残す事なく血とすり身にされる。



 アイロス・レアード……男。地下組織”静かなる緑炎”のボス。ディリオスを尊敬しており、天魔と一人で戦ってきたディリオスを尊敬しているフリを続けていた。能力名“干天の慈血”

自分の血を一滴でも飲ませる事ができたら、相手を意のままに操れる。暗示系能力者。距離が遠くになるほど効果は薄れる。ディリオスによって殺される。


リュシアンたちはアイロスの血の入ったワインを飲み操り人形と化したが、解呪能力者であったレオニードには効かず現状でリュシアンを助ける事は不可能だと思い操り人形のフリをしていた。


悪魔の命令によりリュシアンを餌にしてディリオスを探していたが、最強であるブライアンが簡単に敗北したことによりリュシアンを地下牢から救出する。


 アンナ・ランバート……女。地下組織”静かなる緑炎”の出入りを監視している。女性でありながら争いの中で育ったためか攻撃能力者。触れた部分に勝るエネルギーがあれば、そのエネルギーを吸収してその人間や物体を砂に変化させることが出来る能力者。あくまでもエネルギーを帯びている物に限定される。能力名は“寂然なる白砂”


トレヴァー・オルコック……男。特殊系能力者。石や鉄、土などを一瞬だけ液体にして相手にはめてしまう能力者。天使を捕獲していた人物でボスのアイロスと連携してドークス帝国に天使や悪魔を売っていた。


一瞬で何であれ沈めてしまう。”静かなる緑炎”の地面が鉄で出来ているのは彼の能力を発揮して捕えるために鉄にしている。体中の自由を奪うので大抵の者なら力むことすら出来ず脱出不可能になる。


ディリオス一行ではジュンのみ抜け出す、アツキが試すが鉄の塊にヒビを入れるほどまでに成長していたことを知る。ディリオスが更に硬度を増した鉄の塊をいとも簡単に鉄くずにする。能力名“水面の多重人格者”


カミーラ・アビントン……女。物を鉄に変化させる能力者。カミーラ自身を鉄に変える事も出来るが動けなくなる。金属系変化型能力者。人間を鉄化することも出来る、他のあらゆる物を鉄に変えることが出来る。エネルギーを消費するほど強度を増したり破損した場所などの修復もできる。能力名“復讐なる癒し人”


ブライアン・キッドマン……男。攻撃系身体強化型能力者。身体精神エネルギー共に恐ろしいほどの強さを持つ上に、肉体を武器化出来る能力者。闘い慣れていて大抵の者は何も出来ず倒される。


例えば、相手が盾で防御しても一瞬で拳や足蹴りなどの一部分に全ての力を集める事などが出来る。その威力は強化型能力者でもある為、吹き飛ばされるのが普通である。生身で受けると風穴があくほどの威力を持つ。


並み程度の身体能力者なら防御不可能なほどの威力で顔面を殴れば吹き飛ぶ程の強さを持つ。

能力名“破壊王の激怒”



ネイサン・バルス……男。幻術系結界型能力者。建物もそうであったが、本物のように幻術をかけることが出来るがあくまでも建造物や森や川といった人間のような生命が宿らない物に限定される。幻術をかけている間は術者の思い描く物を見せることが可能である。“夢幻の蜃気楼”

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