EP5s 漢なら

本の3冊目はやっぱり漢ならこれだろうと

ワクワクする。


期待感マシマシ全部のせでお願いします。

どこかの次◯系ラーメンの注文の時の高揚感だ。


忍びの極意此処にあり!


忍者になろう!


「コレはなろう系か?」


本のページを捲り読み進める。 


忍びの心得、忍びの歴史、忍びの道具について、クナイのイロハ、体術、足術、隠密行動など、至って真面目な内容で古武術をやっていたオレは夢中で読み進めた。


最後のページに復活の呪文か書かれていた。

(ママルレチセトドロンシュシュ)

オレは読み上げる。


【大和タケルは職業忍者(下忍)を選択できるようになりました】


【大和タケルはスキルの取得しました】


スキル/刀技 Lv1

スキル/剣技Lv1

スキル/体術 Lv1

スキル/俊歩無音 Lv MAX

スキル/気配感知 Lv1

スキル/危険感知 Lv1

スキル/隠密 Lv1


「なんだ、なんだ、なんだ!」

鳴り止まないスキル取得のアナウンスにオレもついに壊れてしまったと思った。


イッキに7個のスキルを取得した。

「お皿5枚でびっくらポンだ」


職業はもちろん忍者を選択した。

ステータスを確認する。


【名前:大和タケル】

レベル: 0

種族: 人間

職業: 大学生、忍者下忍

HP/ 15 →17(+10)

MP/ 10 →13(+10)

STN: 8→12(+10)

VIT: 5

DEF:7→11 (+10)

DEX: 4→9 (+10)

AGI: 6 →11(+10)

INT: 8

MGC: 3

CHA: 10

LUK: 50


【スキル: 】

収納BOX Lv1

言語解析Lv1

身体強化 Lv1

鑑定 Lv1

刀技Lv1

剣技Lv1

体術 Lv1

瞬歩無音 LvMAX

気配感知 Lv1

危険感知 Lv1

隠密 Lv1


どうやら基礎数値も変更が入った様だ。


「オレ一体どうなってしまったのか…」

まるでわからない。


「ぱっと見なんの変化もないし感じもしない」


今のところ便利な物入れを持った力持ちになっただけだのラッキー野郎。


単身で引越し屋さんでも始めるかっと言うような様子だ。


収納BOXのアイテムはまだ怖くて出せないでいる。


家の中でじっとして居られなくて近所の公園まで軽くランニングすることにした。


「おゃ?」

(スタッ!スタ!スタタ……)

走り出して直ぐ身体の軽さ、キレを感じた。


少し前まであんなにヘナチョコ体力に落ちていたオレが学生時代の全盛期以上の身体能力を感じる。


「ん?」

しかも足音が聞こえない?


ランニングシューズのせいかと思いその場で地団駄を踏んでみるとやはり足音音がしない。


これはスキル瞬歩無音 LvMAXを取得したからだろう。


「瞬歩?」


速く走るイメージで次電柱を目指した!


なんと約30メートル先まで一瞬に走り抜けた。

「凄!」


人前では使えないな騒ぎになるからだ。


「これは緊急事態の時のみにしとこう」

と言っている矢先にながらスマホをしながら赤信号交差点の横断歩道を進むおかっぱ髪のJKが!


「あ!危ないよ!」

(ファアーンファ!ファ!ファーーー!)

次の瞬間トラックのクラクションがなり辺りが騒然とした。


(シュッ…ザッ、タン、タタン)

オレは瞬歩を使いながらながらスマホのJKをお姫様抱っこで救い反対側で降ろした。


ながらながらスマホJKはポカーンと口を開けてたまま固まっていた。


(おーーー!パチパチパチパチ…)

周りの人から拍手をされて恥ずかしくなり直ぐにその場を後にし公園までランニングを続けた。


オレはなんかフラグ的な物を立てた覚えはないが目の前でトラックに人が轢かれるよりはよかったと思う事にしょう。


公園に着いた。


部屋からだと約1.3キロ、歩くと15位かな

ここまで約2分ちょっとだった。


1500メートルの世界記録3分26秒だから

途中のながらスマホJKの事を入れても

驚愕の数値だ。


しかも今のはスキルを確認しながら流してこのタイムだから…

「すごいじゃん忍者!」


(ってそこかよーーーー!)とオーディエンスの声が聞こえた気がする。


(ブンブンブーン、クルクル)

公園で鉄棒をぐるんぐるん回り。


「楽しい楽しい…」

ブランコでどこまで飛べるかやってみたり。


(ハハハハ…、フハハ〜)

ラダー/懸垂してぶら下がるやつをひたすら往復してみたら疲れた。


水飲場で水を呑んでいる時アナウンスが流れた。


【大和タケルは身体強化 Lv2になりました】


【名前:大和タケル】

レベル: 0

種族: 人間

職業: 大学生、忍者下忍

HP/ 15 →17(+20)

MP/ 10 →13(+20)

STN: 8→12(+20)

VIT: 5

DEX: 4→9 (+20)

AGI: 6 →11(+20)

INT: 8

MGC: 3

CHA: 10

LUK: 30


【スキル: 】

収納BOX Lv1

身体強化 Lv2

鑑定 Lv1

刀技Lv1

剣技Lv1

体術 Lv1

瞬歩無音 Lv MAX

気配感知 Lv1

危険感知 Lv1

隠密 Lv1


気がつけばもう夕方になっていた公園に6時間も居たようだ。


きっと公園に居た他の親子連れやお年寄りからはめっちゃ筋トレしていると思われた事だろう。


悪目立ち過ぎだ気を付けよう。


「身体が軽くついやり過ぎてしまった…」


急にお腹が空いて来たな

駅前の中華屋さん空いているかなあ。


駅前に戻って来た。


直ぐについた1分掛からなかった。


人も多くなって来たので隠密を発動しながら瞬歩すると周りのが自分の事に付きづらい感じがする。


中華屋さんはこの時間にしては空いていた

飲食のスペースが半分くらいになりアクリル板で仕切ってある。


入口には消毒液が置いてあった。


『いらっしゃいませ〜!』

『入口で消毒お願いします』

『こちらの席へどうぞ』

手を消毒しカウンター席に座ると女将さんがお水を持って来てくれた。


『今日は何にしますか?』


「生姜焼き定食ご飯大盛りと中華そば」


『生姜定と中そば』

『はいよ〜』


やけにお腹が空いている。

あれだけ運動すればそりゃ腹も減るってもんだろう。


緊急事態宣言などでお客さんは減ってるようだ、代わりに持ち帰りや出前が増えていると言っていた。


2人で切り盛りしてるから出前も以前は店主が店の合間に行っていたが最近では

スティホームで出前が多くなり、ウーバー◯ーツ、出◯館にお願いしているらしい。


今も外で出◯館の配達員さんが待機している。


『この店も街のみんなに支えられてこれまで商売出来たからさ、こんな状況下でも店はお腹を空かした人の為に開けて置きたいのさ』


こういう街の中華屋さんや洋食屋さん喫茶店など高齢で夫婦で切り盛りしてる後継者がやらない飲食店は多く、東京では店舗が年々減少している。


食の東京遺産に認定すべきだと思う。


保護が必要だ!食は文化の歴史そのもの、東京の歴史そのものであるとオレは言いたい。


「あ!生姜焼きを焼くいい匂いがする」


匂いだけでご飯が食べれるとう人がいるが分かる気がする。

究極にお腹が空いている時は匂いもおかずになる今のオレは分かる。


『はいよ!生姜定お待ちどうさまです』


「来た来た、いただきます』

生姜焼き定食は豚バラ肉を一口サイズに切り、生姜醤油の甘辛ダレでコレでもかとテリテリにからまっている。


しかも200gはあるかと思われるモリモリに積み上げられた肉富士山!千切りキャベツと付け合わせはおーー!


「ポテチサラダイィーーーネ!」

にんじん、きゅうり、玉ねぎが入った王道スタイルだ!


はじにはトマトが鎮座する。

ザ!生姜焼き定食の登場。


いい忘れていたがここの中華屋さんはごはんが美味い!


店によってはお米にあまり力を入れてなく1番コストを下げることができるからだ。


パサパサだったり、若干黄色かったりしてる。


なんでも店主の田舎は宮城県の米どころらしく開店当時から地元のお米を使用しているらしい。


「うーーーん美味い、甘い…」

一口目はいつもそのままに

米の旨み、甘味を味わう。


それては生姜焼きをいただく!

ズキューーーン!

オレの心が打たれた…


「これはやばい!美味い!」

言葉だけでは説明がつかない。


豚バラの脂の旨みとテリテリにからまっている秘伝の生姜焼きのタレ、おーー口の中がえらいことになっていて味の処理が追いつかない。


キャベツで一息つきオレは冷静さを取り戻した。

(ふーーーーっ)


続けてポテチサラダ

「うーーんマチガイ!ナイ!」


スーツを着た芸人さんが頭の中に浮かんだ。

たしか一発屋か。


一心不乱に生姜焼きと向き合っていると中華そばがやってきた。


『中そばお待ちどうさま』


醤油味の綺麗なスープにチャーシュー2枚、細目なシナチク3本、なると、ノリ、バランス最高!

「おーー!美し〜い、もう百点満点」


これも街中華の王道のスタイルだ。

スープを飲む、、、、、、、、、、、、

「沁みる旨さだ」


丁寧に焚かれた鳥、昆布、野菜類の旨みがバランス良くまとまり最後に舌の上で微かに甘みが残る。


「余韻もいい」


麺は細ちぢれ麺でスープ何麺によく絡むスルッとした喉越しだ。


「うーーーん、うまし!」


ピンクのベストを来た芸人さんが頭の中に現れた。


オレは中華屋さんで至福の時間を過ごした。


「あーーお腹いっぱいだ」

今日はもう帰って風呂入って寝よう。

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