EP3saスキル取得

今日はクローゼットの整理から始めようと

お爺さんから貰った収納BOX開いた?


【大和タケルは収納BOX Lv1を取得しました!】


「え?」

「はぁ?」

「って?」


「どどどえらいことになってるけどオレ?」


どうした大和!

今何をした?

復活の呪文を読み上げたのか?


「いやいや今回は本は開いてないぞ、、、」

「思い出せオレまずは深呼吸からだ」


(スーーーーハーーー、スーーーーハーーー)


「少し落ち着いたかタケル」

「大丈夫だ、大丈夫」


【名前:大和タケル】

レベル: 0

種族: 人間

職業: 大学生

HP/ 15

MP/ 10

STN: 8

VIT: 5

DEX: 4

AGI: 6

INT: 8

MGC: 3

CHA: 10

LUK: 50

【スキル: 】

収納BOX Lv1

言語解析Lv1


「確か……?」

「収納BOXを開いたらあの声が聞こえた様な…」

「スキル/収納BOX っていわゆるアイテムBOXってヤツかな?」


恐る恐る目の前にあるニン◯ンドースィッチを収納BOXにしまえるかイメージして見て触った。


(スーっ…)

「消えた!」


オレのスィッチさんが今日も島の住人に挨拶したり、釣りしたり、木を揺すったり。

ムンスターハンターで友達と今夜一狩り行こうと思っていたのに消えた!


(はぁ〜〜)

もっとどうでもいい物を試すべきだった。


うっかりもいいところだ、うっかりを通り越して自分にびっくりした。


どこに行ったスィッチさんと思った時


(ブヮーン)

なんかモヤッとした楕円形の空間が現れた。


「え?」

「マジか〜これか〜?怖いな」

恐る恐る手を入れて探ってみと何かが当たった。


「あ!これか?」

「うわ、?!」

オレは慌てて手に引っ込める。 


これは良くテレビで見るあのBOX罰ゲームか何かか!


「なんだよも〜〜」

訳の分からない空間に手を入れる事がこんなにも怖いとは思わなかった。


もしも、万が一にスィッチさん以外の物が

最初から収納BOXに入っていたら…

生き物だったら…、噛まれたら…

と思うとなかなか手を入れられない。


そう!あの本に何かヒントがあるかもしれないと本の後半からの第四章スキルについてを確認する。


なんやらリストとイメージすると頭の中でリストが表示されるらしい。


表示されて頭は大丈夫なのか心配だ。

オレはリストとイメージして見る、


(チロリン!)

すると収納BOX内のアイテムがリスト表示された。


「あった!スィッチさん良かったよ〜」


モヤッと空間に手を入れてスィッチさんを無事救出した。


「取り敢えずまた入れておこう」


リストには何やら怪しそうな物が並んでいた。


【スキル/収納BOX】

レベル1


【アイテムリスト】

スィッチさん

ポーション下位10個

解毒ポーション下位5個

スライムの液100

ワイルドウルフ毛皮2

オークの睾丸50

ワッフルベアの爪2

ワイバーンの爪2

ワイバーンの皮1

サンダーダガー1

ファイヤーダガー1

ウォーターダガー1

ポイズンダガー1

闇夜のマント

闇夜のマスク

無音のブーツ


🗑


なんやら得体しれない魔物の液やら

やけに多いキン◯マなどが

沢山あってえらいことになってる。


「ってどんだけダガー好きなんだよ収集家か!」

「しかも収納BOXってこれ中古かよ!」

「確かに中古だけどさ」


もしもさっき何も知らずに収納BOX内を

手でガサゴソして取り出したら

キン◯マだったらと思うとゾワゾワした。


それから収納BOXのサイズを知る為

部屋にある物を片っ端から入れてみた。


「全部入った…」

「収納BOX Lv1はおおよそ6畳から8畳のスペースか?」

「もし引越し前にスキルを取得していたら楽だっただろうな」


部屋ががらんどうで急に寂しくなったので

直ぐに元に戻した。 


こうなったらもうこのステータスやらスキルやらを信じるしかない。


他の人には絶対に秘密だ。

おめでたい奴だとか、頭がおかしくなったと思われるだろう。


オレは残りの本が気になり

本の表紙を見てみた。


赤い本

【今日からあなたもなんでも鑑定団!】 


緑色の本

【きてます!イリュージョン!基礎魔法編】


黒い本

【忍びの極意此処にあり!忍者になろう!】


茶色の本

【マッスル!ハッスル!ボディメイクで身体強化】


灰色の本

【ダンジョンツクール!これであなたもダンジョンマスター!】


「本の表紙の題名が完全にふざけているな」

「鑑定はどこかのテレビ局のパクリか何かか?」


きてます!きてます!このセリフはあの方…


「忍者って外国人じゃないんだからさ、憧れるか?」


「身体強化はハッスルって何!」

「本の表紙の色が完全に日焼け見本の色だよ!」


ダンジョンマスター?

「ていうかダンジョンって作れるのかよ!」


「最初の本は?ミレニアムワールドストーリー」


普通の題名だった。

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