第17話 GW③ 遊園地デート(帰宅後♡)

 GW三日目の夜。

 この三日間で俺と日菜乃はかなりの距離を移動したので疲れ切っていた。

 特に今日は山梨まで行って、こっちに帰って来たのが九時過ぎだった。


 そんな俺達は今、俺の部屋で一緒に寝ていた。

 なぜこの状況になったか、それは全てあの戦慄迷宮のせいである。


 時を少し巻き戻して話そう。

 山梨から帰ってきた俺達はそれぞれの部屋に入ろうとしたが、日菜乃が俺の裾を掴み離さなかった。


「日菜乃、どうしたんだ?」


「……怖くて眠れないかもしれないから今日は一緒に寝よ、いいでしょ?」


 日菜乃は顔を赤らめて恥ずかしそうな表情で俺に懇願してきた。


「そうだな、今日は一緒に寝るか。流石に怖かったもんな」


「……うん」


 帰って来てから日菜乃は怖かったことを否定しなくなった。


「じゃあ早く上がれよ、冷えるだろ」


 疲れた身体を癒すべく俺は風呂に入ることにした。

 そして脱衣所で服を脱いでいるとドアが開いて日菜乃が入ってきた。

 

「お、おい、日菜乃?俺はこれから風呂に入るんだが?」


 戸惑いながらも日菜乃に問いかけた。


「私も入る……」


「え?」


「私も一緒に入るの!一人じゃ怖くて入れないよ!」


 日菜乃は声を荒げて俺に訴えかけてきた。前にも一度だけ一緒に入ったとはいえ、さすがに二回目もどうなのかとも思ったが。

 今日の日菜乃の状態では仕方がない……。


「いいよ、入るか。俺先脱いじゃうから、あとから入って来いよ」


 俺が洗い始めると、後ろで日菜乃が入ってくる音が聞こえた。

 俺はあまり意識しないように努力した。頭を洗い終わらせ身体を洗おうとタオルを取ろうとした時、日菜乃が俺にお願いしてきた。


「悠くんの背中、私が流してもいい……?」


 まあ、一緒に入っているんだ。

 それくらいして貰っても罰(ばち)は当たらないだろう。

 

「お願いしてもいいか?」


「うん、じゃあ洗ってくね」


 日菜乃はボディーソープを染み込ませたタオルで俺の背中を擦り始めた。


「悠くんの背中、始めて触ったけど凄い筋肉だね。さすが現場職って感じ」


「だろ?俺、筋肉には自信あるんだ。あと空手もやってたから意外と引き締まった筋肉なんだよ」


「なるほど、だからこんなに逞しいんだね……」


「ちょ、おま、日菜乃、何やってんだよ!」


「何って、悠くんの背中に寄りかかってるだけだけど?」


「胸が当たってんだってば!」


「おっぱい当たるくらいで毎回そんな騒がないでよ。好きなくせに」


 おっぱいが好きなことは認めるが、お前のその当て方が反則なのである。


 日菜乃は最初はゆっくりとじんわり押し付けてきて、最終的にはおっぱい全体が感じるように一気に強く押し付けてくるのだ。


 これに興奮しない男性は存在しないと俺は断言出来る。


「……分かったから。早く洗い流してくれ」


「もういいの?もっと触れてて欲しいんじゃないの?あ、それとも揉みたくなっちゃった?」


 俺はなんだか少しずつ頭に血が上り始めた。


「いいから、早く流してくれ。次は俺が背中流してやるから」


「もーう、遠慮しないで触ればいいのに~、ほらほら」


 ついに俺の堪忍袋の緒が切れ、俺は日菜乃の方に振り向いた。

 そして俺は日菜乃のおっぱいに手を伸ばした。


「え、悠くん?ほ、本当に、さ、触るの?」


「今更、何言ってんだ。お前から言い始めたことだろうがぁぁぁぁぁ!」


 俺は日菜乃のおっぱいに手を出してしまった。

 サイズはDくらいだろうか。

 触った感じは凄くフワフワで柔らかくて、何かずっと触っていたい気分だった。


「ちょ、ゆ、ゆう……くん。だ、め……あはっ…そこは……んんっ……」


 おっぱいを触られた日菜乃が甘い声を漏らし始めた。


「ふぅ~ん……ひゃん……わ、わたしがわるかったから……もうやめてぇぇ……はぁ…はぁ……」


 日菜乃が今まで見たことのない乱れた色っぽい表情で更に喘ぎを漏らしていたが、俺はお構いなしにおっぱいを触り続けた。


「もうだめぇ……あっ……ああっ…これ以上は……おかしくなっちゃう……ごめんなしゃい…」


 日菜乃もそろそろ限界を向かえそうなので俺も触るのを止めた。


「ま、まさか…ほんとうに…さわられりゅと……おもわなかた……でも……きもちよかた♡」


 そのあと俺達はまるで何も無かったかのように、お互いの背中を洗い流して湯船に浸かった。


 湯船から上がってからベッドに入るまで俺は恥ずかしくて日菜乃と顔を合わせることが出来なかった。日菜乃も同様、俺の顔を見ようとはしなかった。


「……それじゃ、日菜乃おやすみ」


「…うん」


 お互い言葉が詰まったがおやすみの挨拶は出来た。

 明日は買い物に行くのだが明日ちゃんと会話出来るのか少し不安になってきた。

 そんな考え事をしていると日菜乃が俺の肩を軽く叩いた。


「私さっき凄く恥ずかしかった。おっぱい揉まれちゃったし、それに変な声も聞かれちゃったし。それでも悠くんにいっぱい触って貰えて嬉しかった。」


 日菜乃は紅潮した顔を両手で押さえながら話しかけてきた。


「いや、俺も少しやり過ぎた。ごめんな」


「やり過ぎたと思うなら私のお願い聞いてくれる?」


「ああ、もちろん」


「じゃあ、私のこと抱きしめたまま一緒に寝てくれる?」


「いいよ、じゃあこっちおいで」


 そう言うと日菜乃は俺の胸元まで寄ってきた。そして俺は優しく抱きしめた。


「それじゃ、今度こそおやすみ」


「うん、おやすみ。悠くん大好き」


「ああ、俺も日菜乃が大好きだよ」


 あんまりエッチな事をするのは良くないなと思いつつも、日菜乃との愛が深まった気がしたのでこれはこれで良しとしよう。

 ……そうとでも考えないと、自分がただの変態になってしまう。

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