第9話

次は魔力草と魔力キノコを魔力水で熱していく。ふと、思いついた俺は魔力を垂れ流しながら混ぜてみる。魔力ポーションを作るならこちらの方が良いのでは?と思ったのである。できたものは


魔力ポーション 一般的な魔力を回復させるポーション 


 普通の魔力ポーションができた!!!これは容器に移して3本分にした。そしてこのまま同じ方法でもう一度回復ポーションを作ってみると


ポーション 一般的なポーション 傷を治す。


 よし!できた!!!こちらは素材も多く5本分はできた。魔力を流すことが錬金の基本らしいな。これはやりがいがある楽しいな。


 俺は一旦休憩を入れようと一息つくと匂いが凄いことに気がついた。風魔法を使い洞窟の外側に中の空気を押し流す。匂いは消えて気にならなくなった。できたポーションは倉庫にしている部屋に置いておき、mobゴブリンがどうなったか見に行く。メスのゴブリンはすでに妊娠していたようで鑑定を通すと


ゴブリン[mob]

状態妊娠中


 となっている。ゴブリンは3日も有れば子供を産むようだ。一応何かわかることがあるかもしれないとステータス一覧を開きダンジョン管理を見てみるとmob管理というのができていた。開くと説明文が出てくるので読んでみると、


 mobの繁殖について親となる個体から特徴を引き継ぎ新しい種族になったり、強い個体が生まれたりする。親の強さに基本は依存するが、突然変異で強い個体が生まれることが稀にある。


ユニークスキルガチャを適用可能です。適用しますか? Yes or はい


 絶対デトラトゥスだろこれ。勿論はいだ。


 子供をガチャで選べるようになりました。確率は基本的に7割が親と似た個体。2割が両者を掛け合わせた個体。1割が突然変異となります。

例えばゴブリン×ゴブリンですと

ゴブリン 片親と同じが7割

ゴブリン 両親の能力を受け継ぐ2割

ゴブリン強化変化進化型 1割です。


また、ゴブリン×人ですと

ゴブリン 人の能力を受け継ぐが7割

人とゴブリンのナニカ 2割

???? が1割となります。


また、直接的性行をせず両親を休眠させる事で交配させることが可能になります。その場合できた子はガチャシステムに則りデータ上に子供が誕生。実体化するかどうかはガズィ様が好きに決められます。これによってスケルトンなどの生殖機能がない魔物も交配可能になりました。デメリットは休眠中に魔力をほぼ全て使いますので起きた時に休んだ感覚がないことです。


 細かい内容は自身で確かめてください。またデトラトゥス様からの選別で生まれた結果を見て実体化させるかどうかを選べるようになりました。mobの場合は疑問点を持たずに決められますが、配下や現地の生物だとユニーク扱いですので普通に産まれます。あなたが繁殖させていく中で新種認定もあるかもしれません頑張りましょう。


 やばい。一生配合してたい。絶対おもろいじゃん。配下強化でスキル付与してそいつに子供産ませたらどうなるんだろうか。絶対に強くなるよな。チケットでスキルを取るか配下を取るか。取るなら自分のスキルか配下のスキルか。また、DPにしてガチャを回すかで悩みだ。スキルを与えての強化についてはちょっと裏道的なことになるがシナジーがないことはない。

 付与術スキルがあるのだ。鍛治や錬金にもいかせると思うのだが、もし、俺の予想通りなら配下強化の際にスキルをそのまま渡すのではなく、付与という形で複製コピーができると思う…多分。これに、チケットを使うのか…?ガチャも回したい!!!!悩みになるなあ。

 よし、チケットを付与術に使おう。そうと決めたらステータスを開いてチケットの欄を開く。交換を選び、スキルを選択、ふ、ふ、ふ、よ、よ、よ、あった。付与術を取得!チケットが手元から消えて代わりにスクロールのようなものが手元に残った。これを使用すればいいのかな?

「付与術を取得!」

 スクロールのようなものは消えて、代わりにステータスにNew!付与術lv1がついている。よしよしよし、これで、ゴブ蔵にまずは土魔法を覚えさせる。ダンジョンの拡張にも使えるし、防御も攻撃も可能。そして、なによりも森の中で使ってもバレづらい。あいつらが帰ってきたら付与強化をしてみるか。


「帰ってきたゴブ!」


「おかえり。今回はどうだった??」


「ゴブリンとオークの集落があったゴブ!こちらに気づくことはほぼないと思うゴブ。」


「了解。午後からはホーンラビットと可能なら敵の魔物を狩ってレベル上げを目指してくれ。あと、ゴブ蔵に配下強化を実験的に試してみたいんだが大丈夫か?」


「勿論大丈夫ゴブ!」


 よし、ステータス一覧から配下管理、そして配下強化を選ぶ。そうするとゴブ太 ゴブ助 ゴブ蔵の欄が出てくる。勿論ゴブ蔵の欄をチェック。なになに、レベルアップ時のステータスポイントの割り振りと取得スキルを選択可能。また、付与術を持っていることで特別に自身のスキルを配下に付与可能。これは、配下進化にも関係しており、進化先を選ぶときに持っているスキルや経験によって進化先が増えたり変化する。


へー。ヤバい。やり込み要素深いなこの世界。ハマるわ。

とりあえず色々妄想するのはおいといて、ゴブ蔵に土魔法を付与する。


ゴブ蔵にユニークスキル配下強化、一般スキル付与術を使用します。アクティベート。完了。


「ゴブ蔵、土魔法が追加されたらしいぞ。どうだ?」


「頭の中に土魔法lv1の使い方が浮かんだゴブ!使ってみていいゴブか?」


「ああ、外に出てるし大丈夫だろう。」


「3つ魔法を覚えたゴブ!1つ目は石飛礫を飛ばす、ストーングラベル。壁を立てるストーンウォール、穴を掘るディグ。ゴブ!。」


へー。俺みたいに魔力を元に各属性を使う感じではなく。元から使える魔法が決まってる感じなのかな?後で要検証かな?


「土を司る神よ、我が敵を薙ぎ払う力を与えたまえ、我が土に力を、ストーングラベル!」


小っ恥ずかしいセリフとともに出たのは単純な石飛礫を飛ばすスキル。当たれば普通に怪我をし、当たりどころが悪ければ死にそうだな。


「ゴブ蔵の魔法は呪文を唱える必要があるのか。必須なのか?」


「そうみたいゴブ。けどなんとか練習してみるゴブ!」


「わかった。何か手伝えることがあれば言ってくれ。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る