クズから始める高校生活
木白木
『クズから始まる高校生活』
『クズから始めるプロローグ』
— —しまったっ! と、気付いたときにはもう何もかもが手遅れだった。
小腹が空いた深夜の丑三つ時。小雨が散らつく中、近くのコンビニに買い出しに行った帰り道。
大きめの黒い傘からようやく見えたその姿。
全身を黒づくめで覆い、更に頭部には覆面をつけて完全に姿を夜と同化させたそれが目の前に立っていた。
「その物騒な物は何? おもちゃ? それとも本物?」
覆面が胸の前に握っている黒光りしたそれを見て、男は冷静に聞いてみた。
が、返事を聞くまでもなく男はそれが本物の拳銃であることを分かっていた。
「……死ね」
「はは、こんな夜中にまで出張ってたの? 俺がたまたま腹へったから外に出たけど、そうじゃなけりゃここでマッチングなんてしなかったよね? すごい熱意だなぁ」
覆面の声からはとんでもない恨みが込められていることは分かるが、声量が小さすぎて面の中身が誰かはおろか、男女の判別も難しかった。
しかし依然として男は平然とした表情のまま、
「まぁ、いつかはこうなると思ってたからね」
傘を閉じて両腕を上げ、観念するように目を閉じた。
「煮るなり焼くなり好きにどうぞ」
この覆面がどこの誰かは分からないが、なにが理由でどうして自分に対してこうなっているかは分かる。
おそらくこの覆面は男による被害者だろう。
この男は今までに他人を騙し、貶め、そして奪うことを生業としていて、その略奪した金で生計を立ててきた。
所謂、詐欺師だ。
だから、その業は巡り巡っていつかはこうした復讐者に相まみえることがあるだろうとは頭の奥隅にはあった。
それがたまたま今日、この時だったというだけだ。
「俺のオススメとしてはここを撃ち抜いてくれると助かるな」
どこかスッキリとした顔つきで自分の頭部— —脳みその部分を指差して薄く笑みを溢す男。
「……グググググ……」
そのあまりにも潔ぎよく、さっぱりとした態度に覆面は
それを他所に男は優雅に目を瞑り、濡れたアスファルトの上に膝立ち状態になって断罪を待った。
数秒後、乾いた発砲音が闇夜に響き、その弾丸は、
「…………ま……間に合ったぁ……」
— —男の目の前に現れた女の腹を貫いた。
「………………は?」
すぐに目を開いた男の視界には街灯の灯りに照らされて、腹部から鮮血を流す見慣れた女の姿が映し出された。
「ハハ……キャハハハハハハハハハハハ」
その光景を目の当たりにして、初めて動揺した表情になった男を見た覆面は高笑いをあげる。
そしてもう一度、今度は確実に男に銃口を向ける。
「グッ!?」
が、動揺していたはずの男は一瞬にして体勢を立て直し、脇に落ちた傘を手に取り、その鋭利な先端を何の躊躇も迷いもなく覆面の腹部を刺した。
覆面は堪らず呻き声を上げて膝をつくが、すぐに拳銃を握り直しハンマーを下ろす。
だが、その動きを見た男は瞬時に閉じていた黒い傘を広げて覆面の視界を眩ませた。
— —パァーン! と、再び響く。
急な抗戦に焦る覆面はなりふり構わずに当てずっぽうで引き金を引いたのだ。
「残念、はずれ」
だが、銃声と共に舞った傘の先から現れた無傷の男は冷徹な声音でそう言った。
「し、死ねぇっ」
覆面はすぐさま拳銃を構え直そうとするが、刹那、その手を強く捻られると、一転して自分が銃口を突き付けられる様相になる。
「悪いな、お前が死ね」
男はそれだけ言うと、言い残した事を言う暇すらを与えずに淡々とした作業のように、トリガーにかかっている覆面の人差し指もろとも引き金を引いた。
— —そして今宵、数十秒で三発目となる破裂音が轟いた。
◇◇◇
ドクドクと心臓の位置から溢れる覆面の血液と喉元の動きを確認し終えた男は急ぎ足で道路脇に横たわっている女の元へと向かった。
「ぃ、痛ぁぁい」
ゆっくりと上半身を起こして抱きかかえると、彼女はヘラヘラと笑いながらそう言った。
「当たり前だろ、むしろ銃で撃たれて笑ってんなよ」
「ふへへ……だって……君を守れたから」
「頼んでねぇんだよ」
「ひどいなあ、こんなに痛い思いしたのに……」
「だから頼んでねぇんだよ」
そう言いながら女の身体を確認すると、腹部から止めどない勢いで生暖かい液体が流れ出ていた。
その量は撃たれてまだ数分にも関わらず真っ赤な水溜りを作るほどのものでそこから分かることは、おそらく彼女は……もう助からないということ。
そんな悲惨な姿を見ていた男は歯を喰い縛る。
(俺のせいだ……完全に油断してた……、勘違いしてた、平和ボケしていて……忘れていた……俺のせいだ……)
そのとき、雨に濡れた頬を小さく冷たい手がそっと包んだ。その手は綺麗なほどの紅で染まっている。
「ねぇねぇ、私、死ぬよね?」
瞬間、心を抉られるような痛みが男の胸を貫いた。
過去にも何度かあった痛み。久しく無かったその痛みがフラッシュバックのように脳裏を直接打ちつける。
心臓を握られているような強い動悸と体内の水分が急速に乾燥してしまったような息苦しさが押し寄せる。
「……アホかよ。そんなんで人は死ねないんだよ。人を殺すなら俺みたいにちゃんと急所を狙わないと」
だが、男はウソをついた。当たり前のように、息をするように、いつも通りの無表情でウソをついた。
それが詐欺師としての性分だったからなのか、それとも残酷な現実から逃げるための自衛だったのかは自分でもよく分からない。
だが、いずれにせよ、誰のためにもならない意味のないウソに男は縋りついていた。
「ねぇねぇ」
「ん? ……痛っ!? 痛たたたたたっ!」
が、次の瞬間には包んでいた頬の手が今度は口の端を摘んで引っ張っていた。同時に彼女の頬も膨れている。
「……ねぇ、ウソでしょ?」
どうやらそのウソは彼女には通用しなかったようで怪訝な声色で問いただされた。
「はあ? 何がだ……痛っ……嘘なんか……痛たたたっ」
男はなんとか無表情のまま誤魔化そうとするが、しかしその度に頬を抓る力は徐々に増していった。
「痛へへへへっ! しゅ、しゅまん、しゅまんって!」
「あのね、こんな時にまでウソはつかないで。……最後なら最後でちゃんと伝えたいこともあるんだから」
痛みに負けて観念したところで、ようやく手を離した彼女は更に頬を膨らませて弱々しく男を睨んだ。
男はヒリつく頬を抑えながら言い返す。
「痛ってぇなぁー……、そんな怒るなよ。詐欺師が嘘を吐くのは常識みたいなもんだろ?」
「素人は誰であれウソをつかれたら怒るのっ!」
「だいたいストーカー女を素人とは言わないんだよ」
「あぁっ! ひどいなぁ……もう……冷たいよ、これでもう……最後なのに……」
そう言われてしまうと、いくら口先が商売道具の詐欺師であろうと返す言葉がなかなか見つからない。
「えっとー、んー、そうだな……な、なら、最後くらいは優しい言葉でも掛けてやろうか?」
「……ううん。いらない」
「なんだよ。いらないのかよ」
「うん、こんな風に……いつも通りがいい」
「……そうかよ」
お互いに軽口を言いながら小気味良いテンポを刻み、他愛もない会話が繰り広げられる。いつも通りの光景だ。
ただ、震える彼女の声がその命の灯火のように、今にも消え入りそうに弱々しいという事を除けば……。
「……ねぇ、そういえば……今更なんだけど、どうして君は詐欺師になんかなっちゃったの?」
「さぁね、覚えてない。ま、俺が屑だからだろ」
男は肩をすくめて自虐する。
「はぁ……君は昔からいつも後ろ向きだよね……。枕言葉のように自分のことをクズ、クズって卑下するしさ」
「卑下するも何もそれが事実だよ。色んなことに流されて、道を間違えて、気付いたらこうなってたんだから」
男のその言葉からはいつも後悔や哀愁、それと諦めのようなどうしようもないネガティブな意が漂っていた。
それに対して、彼女の主張はいつも単純明快だった。
「道を間違えたんなら、戻ればいいでしょ」
それは「小学生でも分かるでしょ?」とでも言うような口振りで、やや呆れたような表情だった。
「あのなぁ、迷子になる人っていうのはそもそもその道が間違ってたなんて思ってないんだよ。それで進んで進んで進みきって、取り返しが付かないところで、そこでようやく「あ、迷子だ」って気付くもんなんだよ」
だが、男の言う通り、人生というのは複雑な迷路のようなもので基本的には行ってみなければ、それが正しいのか間違っているのかすら分からないもの。
更に、何よりも人生のむずかしいところは戻る事が出来る道と出来ない道があるということだ。
例えば、吐いた言葉は呑み込めない、犯した罪— —前科は拭えない、そして、死んだ人は生き返らない、など数えればキリがなく、その一線を超えてしまった者は大抵、真っ当な道には戻れないことを男は知っている。
だから、こうしていつも男は能天気な彼女に対して、分かるように説明するのが日課となっている。
しかし、女の答えはやっぱり単純だった。
「迷子に気付いた時点で戻ればいいじゃん」
そんな自分の蓄えたロジックを一言で壊そうとする女に男はなんとなく笑いながら返した。
「……ああ、そうしたいのは山々なんだけど、人生っていうのは巻き戻し機能がなくってさぁ、戻りたくても戻れないらしいんだよ。……知らなかった?」
「ねぇ! それくらいわかってるし! 流石にばかにしてるでしょ?」
「痛てててて」
子供をあやすように言いかける男におちょくられていると感じた女はポカポカと男の胸を小突いたあと、「違くてさぁ」と続けた。
「私が言いたいのは、時間は戻らなくても、道は続いているんだからまた正しい道に合流すればいいでしょって事」
「……やってみたけど、ダメだった」
「うん、今まではダメだったかもしれないね。でもきっと君なら戻れるよ、というか戻ってよ!」
「はっ、なんだよそれ。俺が何して来たかも知らないくせによくそんな適当なこと言えるなぁ」
「確かに君の過去に何があったかは知らないよ。でも私は君がなんで何してもダメだったかを知ってるよ」
「じゃあそれを言ってみろよ」
投げやりに言い捨てる男に対して、彼女は再度その手を頬に優しく当てた。
「君がずっと後ろを向いてるからだよ」
男は、いつもぼんやりとしている若干天然な彼女から出たその核心に、はっと目を見開いた。
「君が見てるのはいつも過去だよ。ご飯を食べてる時も人を騙している時も私と話している時も君は後ろしか見てないんだよ。自分でも分かってるでしょ?」
「そ、そんなことは……」
「分かるよ。……ずっと君だけを見てきたんだよ? だから君が私を見てないってことも分かっちゃうんだよ」
「で、でも、それは、過去を反省しているってことだろ。それなのに、それでも毎回失敗するんだよっ!」
いつもは言いくるめる立場の男が珍しく感情を露わにするが、女は「単純なことだよ」と、いつも通りの笑顔で語りかけた。
「ずっと後ろ向きで歩いてたら、誰だってすぐに転んじゃうでしょ。人生はね、振り返るのも止まるのも大切だけど、結局は歩き続けなきゃいけないんだからさ、転ばないようにする為には進む前にちゃんと前を向かないとっ!」
「……」
まるで抽象的なのに、それなのに、今までの何よりも的を射ているように感じた彼女の言葉。
その言葉はずっと独りでいることを選び、孤独で凝り固まっていた男の考えにすぅっと浸透していくように溶け込んでいった。それは純粋で真っ直ぐな彼女の想いが、不純で捻くれた男の心をほぐす瞬間だったのかもしれない。
「でも今更……俺が前を向いたところでもう俺の罪は消えないし、どうしようもない」
「まーた、すぐ後ろを向くー」
「い、いきなり前を向けって言われたって、どうすりゃ良いかなんて分かんねーよ」
「うーん……そうだなあ。詐欺師ってさ、人を良くない方に導いて騙すでしょ?」
「ああ? まぁ、言い方によってはそうだな」
「なら、逆に人を良い方に導くことだって出来るんじゃないかな? うん、そうだよ! きっと出来るよ!」
「……いや、無理だよ、少なくとも俺には」
「無理じゃないよ。……だって君のウソはいつでも優しさから来てるウソだって私は知ってるもん」
「へぇ、そりゃ初耳だ。俺よりよく知ってるな」
「ふふ、そりゃそうだよ。……なんてったって私は君のストーカーだもん。君のことはなんでも知ってるのっ! だから君ならいつか、前を向いて歩けるようになるよ」
「ふっ……そうかよ」
そう小さく笑い合ったあと、彼女は「あっ」と何かを思い出したように小さく声を挙げた。
「……そういえばさ、お互い名前だけは知らなかったね……」
やり残したとばかりに悲しそうに吐いた言葉に男はまたしても沸々と血液が頭に昇っていき、眉を顰める。
「ああ、そうだな……。俺らはお互い名前すら知らない赤の他人だ。そんな他人のくせに……なんでお前は……庇ったりしやがったんだよ……」
今更だが、男とこの女の関係性を極端に言うと、ストーカー女とそれを煙たがる犯罪者という歪なものである。
きっかけからこういった関係になるまでにはそれなりに長い話になるが、シンプルに言えば未だに名前も知らない他人同士なのだ。
「……他人の為に命なんて懸けるなよ……」
悔しそうに呟く男の表情を、目を細めて覗く彼女は子供を諭すような柔らかい声で語りかける。
「……あのね、私は……君のことが好きなの。だから君にとって私は他人かもしれないけど、私にとって君は世界で一番大切な人だもん。大切な人なら守りたいじゃん」
「自分勝手な解釈だな。命を懸けて他人に助けられた俺のことを考えてみろよ。気まずいだろ。どうすんだよ」
「……そういう時は素直にありがとって言えばいいの」
「…………」
「ほら、ありがとうって言ってよ」
「……………………ありがとな」
「うん、どーいたしましてっ! ということでそのお礼として……きみはこれから前をむいて……いくこと……」
最終的に捻くれた男の素直な一面を拝めて、嬉しそうに微笑む彼女だが、その表情はみるみるうちに青白くなっていた。
むしろここまでまともに話せたことが奇跡とも言える。
やはり相当気を張って話していたのか、間もなくしてやり切ったように彼女は息を吐いた。
「ふぅー……ちゃんと……話せてよかったぁ……」
かなり辛そうだが、女は最後の瞬間まで会話を止める気は無いらしく、震える手で男の手を握ると上目遣いで囁いた。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「好きだよっ」
「……はいはい、ありがとよ」
改まってそう言われると、少しだけ照れ臭くて顔を晒す男。詐欺師の面目丸潰れである。
しかし彼女はその答えに納得していなかった。
「むうぅ……それもそうだけど……そうじゃなくてね……えっとね……君は私のこと…………好き?」
「…………」
つい黙りこくってしまう。
「……もーっ……そういうときこそ……ウソでも……すきって、言ってよね……ばか……詐欺師のくせに……」
すると少し拗ねたようにねだる彼女。
「……すまん」
けれど今の男には、どうしても彼女の問いかけに満足させる応えを返すことが出来なかった。
しばらく沈黙が続き、彼女は息をすぅっと吐いた。
「はぁぁ……もう……どこも痛く……ないや」
そうしている内にも彼女の呼吸は急激に弱くなっていた。たぶんもうほとんど時間もない。そして彼女の期待には応えられない。
だけど、男はただこれだけは伝えておきたかった。
「……俺の名前は
それは、これまでずっと頑なに拒否してきた自己紹介である。この行為にはもう他人ではないという春翔なりの意味合いが込められていた。
それを聞いた彼女は綺麗な瞳をより大きく開かせると、出会ってから今までの中でとびきり最高の笑顔を魅せた。
「……はる……と……か……いい名前だね……」
「お前の名前は?」
「わ……たしは…………— —か— —……だよ」
「…………え?」
その笑顔に見惚れていたのか、掠れた声だったからか、肝心なところを聞き取れずに耳を近づける。
「……ごめん、聞き取れなかった。もう一回頼む!」
「…………」
「……おい……おいっ!」
しかし、無情にも彼女の首は力が抜けるように重力に従って腕に寄り添いかかって来た。
「…………」
五分、十分が経ったところでその返事が返ってくることはない。
「…………」
それはつまり、彼女が息を引き取ったということ。
告白の返事を聞くことも出来ず、報われることもなく、この先に希望があったはずの人生を棒に振った最期。
それなのに、彼女は辛そうに顔を歪めるでもなく、不幸だったと悔いるでもなく、まるで世界一幸せだったとでも言いたげな、綺麗で柔らかな表情でこの世を去った。
こんな男と出逢わなければ、きっともっと明るい未来があったはずなのに。と、また男は過去を悔いた。
アスファルトに跳ねる雨の音だけが耳を通り過ぎていく状態が数分程続き、ぼそっと呟く。
「…………またか……」
そして雨が降る天を仰ぎ男は自問する。
これで何回目だろうか?
自分のせいで誰かがいなくなるのは、と。
中学の夏、自分の我儘と不注意で親父を失い、男は贖罪に自分の意思を捨てた。
高校の夏、自分の吐いた言葉のせいで母親を追い詰め、殺し、贖罪に人との関わりを捨てた。
大学の夏、自分の無知と弱さのせいで見ず知らずの子供を死に追いやり、贖罪に真っ当な人生を捨てた。
この夏、今まで犯してきた自分の行いのせいで他人を巻き込んで、殺した。
ならば、今回の贖罪は— —
「……もっと早くこうすれば良かったんだ……」
決意を固めたように濡れた髪をかき上げた男の目は完全に据わっていた。
そのまま膝枕する形に寝かせていた彼女を優しく横に置くと、動かないまま息絶えている覆面を元へと向かった。
「せっかく助けてもらったのに悪いけど、俺はもうどうしようもない程に詰んでるから……ここで終いにしよう」
結局、名前も知らずに別れることになった彼女に言い聞かせるように呟いた男は、覆面の傍に転がっていたブツを拾いあげ、握りしめ、その銃口をこめかみに当てた。
人は— —そう簡単には変われない。
例え、彼女が命を賭して彼の気持ちをほぐしたとして、何十年もしてきた生き方、考え方はそれだけでは変えることは難しい— —だが、
「だけど、もしも生まれ変わることが出来たなら、その時の俺はもう間違えない。今度こそは— —」
最後に少し、ほんの少しだけ、男は前を見た。
「前を向いて歩こう」
直後、深夜の暗く冷たい夜道にまた銃声が轟いた。
その轟音はすなわち、たった今、早坂春翔という一人の男の一つの物語が終わったことを淋しくも如実に告げていた。
——————————————————————
あとがき
閲覧して頂きありがとうございます。
物語はここからニ話ほどかけて話の導入、プロローグが続いて物語が動き始めるのが一章からになります。
初投稿の素人でストーリー構成や文章も拙いですが、
少しでも興味がそそられましたら、暇な時間にでも
読んでいただけたら幸いです。
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