2日目

静かな都会の朝

第9話 仮眠とコンビニ朝食

ボーリングが終了したのは午前6時頃だった。


みんなはそれぞれ解散し、家に帰っていく。

私の家は釧路くしろにある。行く宛てなどない。



今日はこれから2人会う予定の人がいる。


1人目は、太鼓の達人繋がりの友達だ。

Twitterでやりとりしたことはあるものの、直接会うのはお互い初めてだ。


2人目は、来月に大学を卒業する先輩だ。

不動産業界から内定を貰い、残す単位は4年生後期にあるゼミだけだった。

卒業論文も無事提出し、ゼミの単位取得も確定した。

それに伴って、釧路くしろで住んでいた下宿を退去し、地元である札幌に戻って来た。

ちなみに、後輩の誕生日を祝った時のボーリングの成績が一番よかった人だ。



朝帰りの最中であるが、やはり眠い。

大通駅の地下歩行空間で座れる場所を確保したいと思い、丸いテーブルに行き着いた。


ひとまず休もうと思い、椅子に座った。



「あのー!?」


男性の一言で起き上がった。

警備員さんだった。


警「仮眠はちょっとお控え頂きたいんですよね…。」

私「あっ、すみませんでした。」

警「恐れ入ります!」


どのタイミングで眠ってしまったのかは覚えていない。


そういえばコンビニが開いている。


そこで私は、おにぎり2個とフライドチキンとお茶を買い、朝食を済ませた。


ここからどうしようか。

とりあえず札幌駅に進もう。

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