第9話 地球が滅びる6日前

「ふぁ〜、みんなおはよー。」

「お姉ちゃんおはよ〜。」


 ホテルでもマイペースなお姉ちゃん。昨日はあんなに景色見惚れてたクセに。


「今日は何しよーか?」

「そうねぇ〜、昨日でホテル見学は終わったしー、中心街の方に出てみましょうか?」

「え?マ!!?じゃあじゃあ私、竹下通りに行きたぁーぃ!」

「え〜、僕、秋葉原行きたーい。」

「お兄ちゃんそこは渋谷っしょ?」

「あ!あ!私も渋谷行きたーい!」

「もー、お姉ちゃん欲張りすぎ…」

「おぉ…、いっぱい出たな。」

「まぁ、時間はあるんだし、順番に回りましょうか。」


『やったーー!!』


「じゃー、ここは丸の内だから、効率を考えて、秋葉原、上野、渋谷、原宿で行きましょうか。」


『イェーイ!』


「んん?って待って待って、上野?何で?」

「だって〜、お母さん上野動物園行ってみたかったんだもーん。」

「あ〜、そっかー。じゃ、上野も行っちゃおー!」


『おー!』


       〜秋葉原〜


「わぁーい!秋葉原〜!」

「お兄ちゃんは秋葉原で何すんの?」

「えーとね〜、アニメグッズを買いたいかったんだよ!」

「そうだったのか〜」

「快斗も、何か買えば?」

「そうだね〜」


 このときの僕はとってもテンションが上がっていた!


「ちなみにお兄ちゃん、何のアニメのグッズ買うの?」

「えーとね〜、“恋々青春!”って言うラブコメなんだよね〜。」

「それに出てくる、“四橋つばめ”が、ちょー可愛くて、そのキャラのグッズを買いに来たんだよね〜」

「ふ、ふーん。」


(何言ってんのかさっぱりわかんなかったー…)


「でも星海、買い過ぎたらだめよ!」

「はーい」

「私も何か買ってこよー」

「もー、真秀まほまでー」


 そして僕とお姉ちゃんと快斗はアニメグッズをたくさん?買った。


      〜上野動物園〜


「やっぱり上野動物園と言えば…パンダよね〜」

「キャ~激カワ〜」


“パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ……”

 

 お母さんは、50枚くらいパンダの写真を取っていた。そんなお母さんの姿は完全に不審者だった…


「お母さんは、昨日のお姉ちゃんか!!」

「あら、無意識に連写してたわ…」


 一方お父さんはというと…


「おい!そこのゴリラ!俺と勝負しろ!!」


 訳のわからないことを言っていた。


「お父さん?バカなの?」

「………」


 お姉ちゃんにめちゃくちゃ引かれてた。


 そんなお姉ちゃんは、レッサーパンダに大興奮。


「うわ〜、やっぱりレッサーパンダって、激カワなんですけどー。」


“パシャ…パシャパシャパシャ”


 何とお姉ちゃんまで連写しかけていた…


 ちなみに僕と快斗は特に何もなく、終わりました…


       〜渋谷〜


「もう、12時だなー。」

「そうねー、お腹が空いてきたわね〜。」

「ねぇー、何か食べよ?」

「何がいいかしら?」

「もう、フツーに寿司で良くね?」

「そうだなー、久しぶりに食べるか!」


 何と渋谷探訪はこれにて終了。お昼ごはんを食べただけだったのだ…


      〜原宿竹下通り〜


「よーやくキターー!原宿竹下通り!」

「何があるのよ〜?」

「何って、竹下通りといえばインスタ映えスポットがたくさんある、若者の通り!JKのこの私が来ないわけないじゃない!」

「何か用はあるの?」

「特にない!!」


((((ないなら来るなよ…))))


「まー、でも?折角来たんだし!インスタ映えスポットを探しつつ、美味しい食べ物を食べ歩きましょー!」


((((えー…マジか))))


「ま、まぁー、そうね?来たのに何もしないのは損ね?とりあえずちょっと歩きましょうか?」

「そ、そうだね?」


 結局、今回のお出かけで1番楽しんでいたのは、お姉ちゃんだった…

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