小人さんで世界は回る~俺が火打石を打ち付けたら、3歳児みたいな赤い二人の小人が『ごっちん』と言って頭を打ち付け、目から火花を出して、涙目で頭をさする~
喰寝丸太
第1話 野営地にて
俺は頭がどうかしちまったらしい。
野営の準備で火を起こそうと火打石を打ち付けたら、3歳児みたいな赤い二人の小人が『ごっちん』と言って頭を打ち付け、目から火花を出した。
小人は涙目で頭をさすっている。
そして火花が火口に飛んだら、赤い小人が『めらめら』と言いながら赤い布をひらひらさせている。
いったいどうなっているんだ。
火口を組んだ枝に移動させたら、赤い小人がついてきて分裂した。
分裂した赤い小人はやはり赤い布をひらひらさせて、『めらめら』と言っている。
スープの鍋を焚火に掛ける。
俺は足の痛みに顔をしかめた。
歩き通しで靴擦れが出来てヒリヒリしている所を見たら、赤い小人が『ひりひり』と言いながら針で足を突いている。
俺は針で突いている小人を抱き上げ、そっと草むらに置いた。
驚いた事に足の痛みが無くなる。
これは幻覚でなくて世界の法則というかそういう物なんだな。
そう思う事にした。
昔話で親切な小人さんが靴を作ってくれたという話を聞いた事がある。
世界は小人さんで回っているに違いない。
風が吹いてきた。
鳥の羽を二枚もった緑色の小人さんが『びゅうびゅう』言いながら歩いて来て飛びあがり頬だの体だのに当たる。
俺の体から熱と書いた板を緑色の小人さんが奪って行った。
そう言えば少し寒くなった。
俺は奪われた板を緑色の小人さんから取り返して体に貼り付けた。
体が寒くなくなった。
緑色の小人さんが涙目で俺を見る。
そんな顔をするなよ。
緑色の小人さんに向かって手でヒラヒラ扇ぐ。
緑色の小人さんはダンスを踊るみたいにくるくると回った。
楽しそうな笑みを浮かべている。
これで良いかな。
ひとしきり遊んでやったので、少し疲れたな。
足や手を見ると黒い小人さんがしがみついてた。
俺は小人さんをやさしく体から引きはがし道路脇に置いた。
疲労が嘘の様に消える。
焚火にあたると、赤い小人さんが熱と書いた板をもって俺に貼り付けていく。
俺の体は温かくなった。
焚火に掛けた鍋に赤い小人さんが熱と書かれた板を鍋に入れていく。
水色の小人さんが水蒸気と書かれた綿を鍋から取り出した。
煮立ったか。
スプーンで鍋のスープをすくって飲む。
「あちっ」
赤い小人さんが俺の舌を針で刺す。
それは勘弁してくれ。
小人さんをそっと離れた所に置いた。
食事を終え、少し眠くなった。
ピンク色の小人さんが眠気と書かれた重りをまぶたに貼り付ける。
俺は焚火の傍で毛布を被って丸くなった。
「お休み」
小人さんは『お休み』と返してくれた。
――――――――――――――――――――――――
家族に童話書いてよと言われました。
書けるかそんなもん。
書いてと言われて前に一回書いたのは散々だった。
でも書けと言われたら書かねばなるまい。
書きますとも。
すいません題材をパクりました。
題材のパクリだったら許されると思いたい。
主人公最強とチートのタグはまあ何ですな、ギャグとでも思って下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます