第11話 訓練中の元騎士団の人たち……

異空間仮想空間内にいる騎士団の兵たち……


戦艦三笠の艦上……


「はぁ〜……」


「ん?どうした?」


「俺達って騎士団だよな?」


「そうだな、騎士団の団員だな」


「なのになんでこの凄いふねに乗せられているんだろうか……」


「それはな……ハルミントン領の私有海軍と第三騎士団が帝国からの侵攻を

 防ぐ砦なんだな」


「それで、騎士団の人員を減らして私有海軍に編入させられたわけですか……」


「ぐちぐち言ってられるのも今のうちだぞ?」


「そうですね、領主様の御子息のこの空間だけですもんね。敵の砲弾が飛んできてあたって死んだ判定されて事しかできないんですよね。」


「現実だと2度と戻ってこられないからな」


「敵艦発見!」


「そろそろ持ち場に行くぞ」


「えぇ!もう一回死にたくありません!」


「お前かなり悪運が強いからな。気をつけろよ」


「はい!隊長も!」


「……さて、敵艦までどのくらいだ?」


「20000mです」


「10000mまで近づいてから砲撃開始だ」


「了解しました!」


「今度こそ勝つぞ!」


「13000mです」


「一応試し撃ちをするぞ。榴弾装填H E弾


榴弾装填H E弾


「装填完了」


「目標敵1番艦。照準合わせ」


「照準合わせ」


ーっ!」


ドーン!


と大きな音を立てて4つの砲弾が敵艦に吸い込まれるように飛んでいく。


「次弾装填」


「次弾装填」


「着弾まで残り10秒」


「……着弾!」


「敵艦艦首に命中!」


「次弾発射!」


ドーン!


「先程の着弾、艦首に一発、右舷に三発」


「次の着弾まで残り10秒」


「次弾装填せよ」


「……着弾!」


「敵艦艦首に命中!」


「先程の着弾、艦首、煙突に一発ずつ命中。敵艦火災発生」


「ふむ……面舵一杯!同航戦じゃ!」


「敵艦取り舵。同行戦に持ち込みます!」


「次弾は徹甲弾A P弾を装填しろ!」


「了解しました!」


「装填完了」


ーっ!」


ドーン!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドーン!


先ほどより大きな爆発が艦首で起こった。


「被害報告せよ!」


「艦首火災!ダメコン要員消火中!」


「くっ!」


さっきも艦首に命中したしな……


「煙突にも命中!敵艦面舵!」


「何!?こっちも取り舵せよ!」


「敵艦同航戦に持ち込みます!」


「主砲発射!」


ドーン!


「て、敵艦発砲!」


「構わん!次弾装填!」


「着弾まで残り8秒」


ドーンドーン!


「くそ!被害報告!」


と言った後、別空間に飛ばされた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「敵1番艦爆沈!」


「こっちの被害は?」


「船底で若干浸水があります」


「うん、こっちの勝利だな」


「やったー!」


という感じで毎日毎日異空間仮想空間で戦闘訓練をして、バケモノ艦隊が出来上がったのであった。

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