捨てられた猫系女子を拾ったら毎日迫られてます

猫飼 ねこ

第一話 前編 猫系女子?

  平日の夕方、学校の屋上で目を覚ました俺は共飼優、学校ではいはゆる陰キャだ。

 いつもは学校の屋上でサボっていて朝から寝ていたところが、おきたときには夕方だった。いつも屋上で見ている夕焼けだが、今日はいつもと違う光景だった。


 目の前には一人の女子がフェンスの向こう側に立っていた。いつもなら無視してその場から立ち去るが彼女が今にも飛び降りそうな勢いで地上を眺めていたため無視出来なかった。

 という訳で「待って」と、自殺? しようとしている彼女に向かってありがちな言葉を掛けると、彼女はこちらを向いて首をかしげながら「何か用?」と聞いてきた。「いや、用も何も 、貴方今飛び降りようとしてます?」

「そうだけど、君には関係ないわ」と冷たく言い放される。

 こちらの様子を伺っている彼女をよそに僕は両手でフェンスの上部分持ちその下に足をかけると一気にフェンスを蹴り上げフェンスを飛び越えた。


「どうしてこちらへ来たの?」と聞かれたが僕はそれを無視しゆっくりと彼女に近ずこうとすると

 「こないで」と身構える彼女に対し僕はいくつかの質問を投げかける。

「なんで、飛び降りようとしてるの?」そう問うと、彼女は

「あなたには関係ないわ」と理由を話そうとしない

 他にも色々質問してみたが何も答える気は無いようだ。


「とりあえずこんなことは辞めよう」真剣に彼女に訴えかけようと彼女の目を見ようとするが、あいにく彼女の目は髪で隠れており僕の目もまた髪で隠れているため、目を見れているのか、見られていると思われているのか分からなかった。

 話し始めて約5分たっただろうか彼女は「私を心配してくれてありがとう、あなたみたいに心配してくれる人がいるなんて、でもごめん」とだけいうと彼女は飛び降りようとした。

 いきなりだったがそれを瞬時に察したぼくはとっさに地面を蹴り彼女が飛ぼうとしたところで彼女の腕を掴んだ。

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