第5話

久々にエミーの配信に行った。

あいかわらずお決まりの挨拶「よっぴー」で迎えてくれたことと「行きたいけど、配信のタイミングが合わなくて行けなくてゴメンね」ってちゃんと覚えていてくれた事がなんだか嬉しくてスマホの画面を見ながら照れ臭くもあり無意識にニヤついてしまった。

でも配信者の「また今度行くね」は挨拶みたいなもので「いつでも遊びに来て」って軽く返すのが当たり前の世界なので教科書通りの返事をした。

エミーのリスナーは9割が男性で、そのうちの2割ぐらいがガチ恋リスナーだ。

エミーの枠以外でもガチ恋のコメントが大量にあると俺は枠を閉じたくなる。

なぜなら会話の内容に関係なく、好きとか可愛いとかシンプルなものから添い寝しよとか個通したいなど、自分の願望をコメントでアピールするからだ。

純粋に会話を楽しみたい俺からしたら、そんな事は個人同士でしてくれって思うのだ。

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