第24話(破):終極
「くぅ……中々倒せない…………そうだスキル……! って相手が相手だから使えないのか……なにかいい策は……!」
「そんなものないに決まっているでしょう! 我が名、バエグ=ジストグの名にかけて貴様らごときに負けるわけにはいかないのよ!」
「お母様……我の事を忘れてしまったのか……それにその名は……聞いたことがないぞ……」
「あぁもうはちゃめちゃだな! Xランク序列二位の俺より強い奴らの攻撃を受けてピンピンしてるとか常軌を逸してるとかいうレベルじゃねぇぞ……」
三者三様の反応をするなか、僕には声が聞こえた。
〔テスト終了。そしてアカシックレコードへの接続が承認され、返答がきました〕
(ナイスだ! どんな事を言っていたのか聞かせてくれ! それにテストの結果も!)
〔はい。まず、アカシックレコード、いや《
(よし! これでやっと終止符を打てる! 技の名前を教えてくれ!)
〔名称は脳内に刻ませていただきます……ご容赦を〕
そうノアが言うと、突然頭痛がした。
「いっっっったぁ……! くっ……な、なるほど……理解した。サク! オリジックさん! 今から全力で技を放ちます! 離れてください!」
「おっ、やっと坊主の全力が見れるのか! 楽しみだな! 頑張ってくれ!」
「わかったのじゃ!」
「うるさいゴミムシ共め! さっさと潰れればいいものを! 死ね死ね! 死ねぇ! 《
バエグ=ジストグが魔法を放った瞬間、濃密な魔力を全方向から感じ、それと同時に辺り一帯が
「!? なんだこれ!? こんな濃密な魔力感じたことがない! それに真っ暗で何も見えねぇ! 坊主! 早く魔法を!」
「分かりました! でもその前にこれをどうにかしないと! 《
視界が黒一色だった世界に光が差し込んだ。
その光と闇は対抗しあっているようで、視界は光と闇が縦横無尽に動いている事しか見えない。
「うぉぉぉぉ……!」
僕が更に魔力をつぎ込む。
「負ける訳にはいかないのよぉぉぉぉ!」
バエグ=ジストグも魔力をつぎ込んでいるようだ。
互いの魔力が干渉しあい、パリーン、と小気味良い音が鳴り魔法は消えた。
「何が起きた!?」
「我の力を封じ込める神の力……! まさか絶対神の加護を受けしものか! 厄介なゴミめ!」
「あぁもう何言ってるかわかんない! ノア!」
〔了解。魔力充填完了〕
「”碧落の極致、究極の終焉”――! 《
――僕が魔法を放った瞬間。視界は真っ白に染まった。
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