7 楽しい事

 こんにちは。


 現在私は一日書いている文章の量は過去一だと思う。

 五千~一万。


 もっと書く人はいっぱいいるだろうけれど、私にとってはかなりの量です。


 SNSでどうしたら文章を情熱をもって書き続けることができるかという質問に答えているツイートを見た。

 答えは「執筆よりも面白いものに手を出さない」というものだった。


 それは目が醒めるほど的を射てる答えだと思う。


 今日弟が遠出をして日帰り旅行をしてきた……らしい。

 どこで温泉に入って、どんな美味しいものを食べて、牧場で遊んで、人も少ないし天気も良くて暑いくらいで……と話してくれた。

 

 今までの私だったら、いいなぁ~私も行きたいなぁ~となるのが普通なのだけれど、今のは私はそんな事よりも文章が書きたい。次の展開をアウトプットしたい。私が作った物語の細かい展開で自分すら知らない事を書きだすことによって明確にしたい。そんな思いでいっぱいだった。

 とどのつまり、お出かけなんてするよりも、引きこもってパソコンを相手に文章を書いていたいのだ。

 脳内ダイブ。


 本当に、執筆以外の楽しい事を作らないというのは正しい。

 だって、今はこれが一番楽しいのだから仕方がないのだ。どれだけ不健康だったとしても。

 お出かけより、テレビを見るより、漫画を読むより、小説を読むより、もう何よりも書きたい。


 そう思っている間は情熱を絶やす事無く書き続ける事が出来る。

 その状況を意識的に作ることが、続けたいと思っている人にとっては大切なことなんだろう。

 

 ただ、アウトプットをし続けるとその10倍はインプットをしないと出力が出来ないのだ。

 そのインプットが楽しすぎたらアウトだという、とても危うい賭け。


 

 思えば私は昔から文章を書くことは好きだった。

 初めては小学校の感想文を書くことから始まっているのだけれど、中学になってから、友達がやたらと手紙をくれるようになって、手紙という物があるのかと。毎日のように交換日記のごとく手紙を渡される。何でもない事やら悩み事やらなんでも。

 それに返事を書くのだけれど、どれだけその手紙で感動させられるのかとか、まとまった文章にするのか、笑わせられるかと、試行錯誤したものだった。

 手紙なのだから、不特定多数に読まれることは無い。けれど、必ず一人は読んでくれるし反応がある。

 ネットだと、不特定多数が読むけれど、反応がゼロという事もあり……とても残酷。そう思うとあの手紙はよかった。費用対効果は悪いかもしれないけれど、達成感が有った。

 だから私は次々に文章を書いていた。


 あれが私の文章を書く土台になっているんだろうと思う。


 そして書きたい事を箇条書きにしてから書く……とか、そういう手法じゃなくて、まさに今自分が喋っているがごとく書けば早いんだと思って、そういう書き方にシフトしていった。

 だから頭の中で完全に同じことをしゃべって同時に組み立てている。

 

 その間、知り合いに私が書いてるこのエッセイの文章を指摘されて、あぁ、私はそうやって書いているんだなぁと気が付いたというか、再認識したというか。

 書くというのは訓練だと思う。

 同時に頭の中で組み立てて、それを文章にする訓練。

 しゃべるのと一緒なんだけど、少しし違う。

 しゃべっていると、発声のニュアンスや場が流れて行く事で曖昧にしていい事も、文字だと曖昧にできない。だからその感情や事象に名前を付けるならなんなのかという事を細かく精査していく作業。


 これもまた小説などの物語の創作とは違うので、色々難しいなぁと思うのだけれど。

 小説は感情を書いていい場面と、見たままを書いて感情を想像させないといけない場面と。

 その取捨選択をセンスでしながら文章を書かないといけないし、誰が読んでも映像が脳内再生できる説明を付けないといけない。

 パッションだけでも客観性だけでも書けない。


 小説家をやっている人は本当にすごいですね……


 こんなだらだらと書いていいわけじゃないから(笑)


 

 でもまぁ私も一応物語を書いているけれど、その辺のこの切り替えというか、脳の使う部分が違うというのが、ちょうどいいリフレッシュになっているのかもしれません。


 本音は、エッセイを書かないで、早く物語を書き進めたいのだけれど(笑)


 明日から三連休。

 私は何処にも出かけず、脳内ダイブを楽しむのでしょう。

 あーあ、たくさんの人に読んでほしいなぁ……私は面白いと思って書いているんだけどなぁ。

 ……厳しい現実。辛いなぁ。刺され~



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る