第19話~MPK~

 ゴブリンの群れに向かってカービンを乱射する。しかし、そのいなくなったゴブリンの間はすぐに塞がれてしまった。


「くっそ!!ゴブリン多すぎだろ!!」


 俺は今、大量のゴブリンに襲われている。どこを向いたってゴブリンが状況だ。


 なぜこうなっているかは少し遡る。


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 あれから、ゴブリンを見つければカービンをぶっぱなし、時々ステルスしてM40で狙撃をしていた。お陰でヒト型にも慣れ、レベルも1上がった。


 ゴブリンにも種類があり、武器や魔法を使う奴がいたし、何より黒いゴブリンがいた。おそらくこいつがこのフィールドのレア枠だろう。邪人って書いてあったし。


「さてと、そろそろ挑んでもいいかな。」


 そうして、ボスフィールドに向かおうとすると、後ろから大量の足音が聞こえた。


 なんだ?と思い後ろを振り返ると、一つの人影とその後ろに砂煙が上がっていた。


 もう一度注意深く覗くと、なんと砂煙を巻き上げていたのは大量のゴブリンだった。


「な、なんだよあの量!?」


 いくら何でも多すぎだろ!!何をしたらそんな量になるんだよ!!けど、あの人襲われているようだし・・・・仕方ない、助けてやるか。


「お~いそこの人!!少しゴブリンの数を減らすからそのまま全速力だよ~!!」


 俺がそういうと深くフードを被っていたから分からなかったが、口元がニヤリとなった気がした。助かると思ったのかな?まぁいいか。


 俺は遠距離からM40を撃ち一匹ずつ減らしていく。これ減ってるのか?


 そうして、フードを被った奴があと少しでこちらに来るとところで、また後ろから大量の足音が聞こえた。


 俺は嫌な予感がしたので振り向くと、又もや一人の影と大量のゴブリンがいた。


 こ、これってまさかMPK!!!???


 MPKとはモンスタープレイヤーキルのことで、モンスターをプレイヤーに擦り付けそのプレイヤー殺す、悪質な行為の事だ。


 フワオンではデスペナルティとして、ゲーム内時間の3時間の間、経験値習得半減、ステータス半減、スキルレベル半減、それとアイテムを一つ3時間だけ落とす仕様になっている。


 このアイテムを一つは3時間だけ落とすは、自分の装備かアイテムボックスに入っているアイテムをどれか一つ落とす仕様になっている。そして、三時間経つと誰も触っていなければ自分の元に帰ってくる。


 パーティーを組んでいるなら、誰か一人でも死んでいなければ死んだ人のアイテムを回収し返すことが出来るが、全滅した場合、その場にアイテムが残るので他のプレイヤーに取られることがある。


 そういった仕様になっているため、PKプレイヤーが存在する。PKに成功すれば相手のアイテムをすぐに貰う事ができる。だがPKをした場合、レッドプレイヤーとなり様々なペナルティーを受けることになる。


 そこでMPKだ。MPKは自分で倒しているわけではないので、レッドプレイヤーにならずにPKした相手のアイテムを得ることができる。


 そして今、俺はそのMPKに会っている。ゴブリンは一匹は弱いがそれが大量に居れ始まりの街にいるプレイヤーは死んでしまうだろう。


「こん畜生がーーー!!!!」


 俺は逃げようとしたがいつの間にかボブリン達に囲まれてしまった。



こうなったら泥臭く足掻いてやんよ!!!!!




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皆さんにヒントです。 ベレッタちゃんはあるスキルを持っています。


では次回のお楽しみ~。




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