第12話~バカは粛清しないとね~

 街に戻るとこんな格好しているからか、とても視線が痛かった。


「なぁ、あの子。ヤバくね」


「あれどこで手に入れたのだろう」


「猫耳尻尾可愛い」


「ぐへへへ、銀髪ロリ」



 などなど、色んな声が聞こえた。やっぱ街に戻る際にいつもの服に着替えればよかったな。これだとあまりにも目立ちすぎる。


「なぁ、そこの嬢ちゃん」


 ほら、やっぱりこういうのが来た。まっ、分かってたことだし別にいいや。無視しよう。え~とログアウト、ログアウト


「おい、嬢ちゃん!!」


________


接触を確認しました。ログアウトを中止します。


________


 どこぞの誰かが肩を触って来たのでログアウトが停止された。くそ、誰だよこんな時に!

 俺は顔を後ろに向くと三人の男性がいた。はぁ~めんどくさい


「なんですか」


「いや~、嬢ちゃん可愛いし良かったら俺たちのパーティーに入ってくれないかな~と思って」


 こいつ、俺をパーティーに入れて見世物にでもしようってことか。そんなことしたら、俺のファンクラブが黙っていないよ。


「嫌です。お兄さんたち弱そうですし」


「これでも、俺達βテスターでレベル高いよ。それに嬢ちゃんの方が弱そうだよ。嬢ちゃんは何の職業についてるのさ」


「ガンナーですけど」


「へ?ガンナー?」


 俺が職業を言うと男たちがいきなり笑い始めた。


「ガンナーって、うそマジ冗談かなにかww」


「ガンナーとか初めて見たわww」


「本当にいるんだな、ザコ職業ww」


 どうやら、ガンナーをの事を笑っていたようだ。しかも、これを見ていたやじ馬たちにも聞こえていたようで


「あの嬢ちゃん、ガンナーなのか」


「なにも知らずに始めたのか、ドンマイだな」


「可哀そうに」


など、聞こえてきた。え?なにガンナーってこんなにひどい職業なの!?


「ガ、ガンナーを馬鹿にするな!」


「おっとザコ銀髪ちゃん。じゃあこうしよう。今から俺と決闘して、嬢ちゃんが勝ったら、俺たちが持っているアイテム、装備全部あげる。けど、俺が勝ったら嬢ちゃんが一生俺たちのパーティーに入る。これでどうだ?お前たちもいいだろ!」


「俺はいいぜ」


「さっさと片付けろよ」


 男のパーティーメンバーが了承した。


「無理だろ。相手はβテスターなんだろ」


「しかも、あのロリ、じゃなかった。嬢ちゃんガンナーなんだろー。勝てねーって」


「お嬢ちゃん・・・」


 やじ馬たちも哀れみの目で言ってきた。あーも!!俺がガンナーが強いって事証明してやる!!


「分かりました。受けて立ちます」


「お、いいね~。嬢ちゃん名前は」


「ベレッタです」


________


PL;クリクスから決闘を申し込こまれました。受けますか?


________



俺はYesを押した。すると周りにバリアみたいなものが展開された。


「嬢ちゃんからでいいぜ。まっ、どうせ俺に勝つのなんて無理だけどな!」


 男は腰にある剣を抜かずに舐めた顔で立っていた。


「そうですか、では行きます!!」


 俺はすぐさま装備欄からM4カービンを装備する。


「え?アサルト?」


 ガンナーを馬鹿にしやがって!!許さん!!


「ちょっ!!おま!!」


俺の怒りの弾丸をくらえー--!!!!


そして奴に目掛けて引き金を引いた。


___________


PL;ベレッタが決闘で勝ちました。賭けとしていたものはベレッタが保有しました。


___________


「じゃあね!二度と話しかけてこないで!!」


 俺はすぐさまログアウトした。


~ベレッタがログアウトしたあと~


「「「「「「「「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」」」」」」」」


その場にいた全員呆然としていた。






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