第26話 最前線に飛ばされたアリステラ

アリステラの報告を聞いたエメロードは

「ふむ!無能な出来損ないではないようね」


スフィアからすると珍しい最大限の褒め言葉


「そうね、ジグルズの砦に送りなさい!」


スフィアは即座に

「無茶な!あそこは最前線」

「魔物側との境界線でもあり

他国が攻め込んで来る要所でもある」


魔物の種類も多岐に渡り

知恵の回る人型もいる

他国の侵略よりも湧いてくる魔物

ゲートからではなく

自然に生まれた魔物

長く生きた古齢種も居る

狩り尽くすのは不可能と言われる場所


休む時間のない場所である


それよりも

第九騎士団の式典の準備を進めて

民の心を高揚安定させなさい!


「アリステラは参加させないのですか?」


「あれはまだ表に出すのは早い!」

「今後動きづらくなる」


「砦に送ることを見越してのブーストの加護を

与えたのですか?」


「いや、単なる嫌がらせですw」




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