第3話 帰還と報告

このダンジョンの周りにできた街というより

都市は宗教国家!


PTを組み

ダンジョンで【旧約聖書】を拾った

僧侶が内容を理解して教えを広めたことにより

教祖というか【教皇】になって

世界初の宗教を広めた!


名前も改名して

『イエス・ヤハウェ一世』

信仰が増えてもレベルが上がるらしく

既にレベルが100を越す【聖人】

1日に一度は【死者蘇生】さえ行える

【超越者】である!


先にコーランが発掘されていれば

イスラム教の国家になっていたことだろう


無限の信仰とお布施の資金を吸い上げて

それを元に街を発展整備してきた!


今ではとても聖書が貴重で昔の日本で言う

一等茶器小さな街を買える値段である


配下に渡せば忠誠度高で裏切らなくなり

一冊有れば次の拠点も作れる


聖書さえ手に入れれば

枢機卿や大司祭にさえなれるとさえ

言われている!


血眼になってダンジョンでの本の捜索からの

副産物が漫画や小説 イラスト集

エロからBL 学術書まで


更なる新たな需要が生み出された!

いまだに揃わない欠損した

ドラoンボールなどの巻など

金貨1000枚の値段すら付いている


高貴な淑女の間では金貨に糸目をつけず

BL本という薄い本を追い求めるものも多い!


このダンジョンは一攫千金を求めるものの

集まる欲望のダンジョン

それゆえに街は発展に次ぐ発展

人口の増加


肝心の冒険者が馬鹿な脳筋だと

価値がわからず野営の焚き火の代わりに

本が燃やされるとか当初は惨事に見舞われた


下級貴族の聖職者のクリスも

教会から遣わされた人間

獲得への可能性の芽を広げるため

鑑定の為にまかれた人員である!


上司の司祭への報告に教会にもどるクリス

心の中で上司も馬鹿だなあと思いつつ

多少なりとも恩があるので

それなりに丁重に扱っている!


聞かなくてもわかっている

「聖書はまだ見つからんのか?」

「量産品ならまだあるはずと

言ったではないか」


「そんなに簡単に手に入ると

聖職者全てが大司教になってしまいます」


「そこまで簡単に手に入るものではありません!」


毎回支度金をここでガメているので

痺れを切らしてきたのであろう!

何か成果を示さねばならない!



「代わりにとはなんですが」

【神の飲み物】を今回入手しました!

コンビニでよく並んでいる

【ラoフガード】超生命体飲料である

この世界の人には馴染みのない飲み物である


コレを飲めば信仰心や生命力が上がること

間違いなしです!


司祭は大喜びして去って行ったが

この現状は良くない


聖書がドロップした階層

8階以降との噂もある

身の振り方を考えるべきか!

ギーグとの相談も必要になりそうだ!

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