「バイトに向かっただけ」だからこそ

決まりきった時間に鳴る目覚ましのアラーム、これっぽっちも変わらない駅への道、機械仕掛けのような自分の行動、リプレイする退屈な毎日。

そんな生活の中でも、ほんの少しだけ角度を変えるだけで、世界は別物のように鮮やかに見える。

この作品はそんな人の感性というものの素晴らしさを描き出していて、読み終わった時にほのかに心を温かく爽やかにしてくれます。

そしてそれをありふれた日常を使って感じさせてくれるからこそ貴重な作品だなと思いました。