第5話

あれから1週間が経った。

彼は4日高熱が続き、やっと熱も下がり落ち着いてきた。


「ここはどこだ?」と彼が目を覚ました。


うわぁ・・・すごく綺麗な男性ひとね・・・。

彼を見ていると何故か胸がドキドキした・・・。


「なぜ俺は生きている?お前が助けたのか?助けなければ死ねたのに・・・」


彼が目覚めて喜んでいたのも束間つか「助けなければ死ねたのに・・・」彼のその言葉に腹が立ち、私は思わず彼の頬をぶってしまった。


「痛いじゃないか!」


「当たり前でしょう?あなたは生きてるんだから。もう二度と死ねたのにとか私の前で言わないでくれる?私が傷だらけで倒れてるあなたを見つけて、お医者さんにあなたを助けてってお願いしてナタイア先生が助けてくれたのよ」


「見てわかるだろう?俺は天使と悪魔のハーフだ・・・こんな俺は生きてちゃいけないんだよ!」


「なんで?天使と悪魔のハーフだと生きてちゃダメなの?同じ命じゃない」


「・・・でも俺は天界にも魔界にも人間界にも居場所はないんだよ・・・」


「ここは天界よ。じゃあなぜ、あなたはここ天界にいるの?」


「天界?なんで俺は天界にいる?」


「私が聞きたいわ。あなたはなぜ、傷だらけで倒れてたのかを聞かせて!その前に私の名前はマリン17歳よ、あなたは?」


「ライル18歳だ。見ての通り天使と悪魔のハーフとして人間界で産まれた。4年前までは幸せな日々だった。父さんがいて母さんがいて・・・。家族3人、天界そして魔界にも見つからないように人間界でひっそりと暮らしていたんだ。そんなある日突然大勢の悪魔が俺の家を取り囲んだ。天使と悪魔が愛し合うなんて認めないと・・・そして天使と悪魔の子供なんてとんでもない!始末させてもらう・・・。そして父さんと母さんは一瞬の隙を作り俺に逃げろ、そして生き続けてくれと言い俺の盾となって死んで行った・・・そして俺は死にものぐるいで悪魔から逃げ続けて、ここに来て意識を失った・・・」


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