第3話

「ナタイア先生いませんか?」


金髪の優しそうなおじいさんが出迎えてくれた。

彼が天界で有名な名医のナタイア先生だ。


「マリンか。こんな時間に、どうしたんだ?」


「遅い時間にごめんなさい。どうしても助けて欲しい人がいるんです」


「患者はそんなに切羽詰まった状態なのか?」


「はい。全身傷だらけで・・・羽根がほとんど黒かったから悪魔だと思うんですけど彼を助けてあげたいんです」


「ほとんど?と言うことは羽根全体が黒い訳じゃないんだな?」


「はい。羽根の上半分が黒くて、下半分が白いんです」


「なんと・・・。もしかしたら彼は天使と悪魔のハーフかも知れないな」


「天使と悪魔のハーフ?」


「ああ。実際に見た事はないが、いると聞いた事はある・・・」


「天使と悪魔のハーフがいるなんて初耳です」


「そうだろうな。とにかく早く彼を診なければ・・・」


「ナタイア先生彼を診てくれるんですか?」


「ああ。傷だらけの人が目の前で倒れているなら、悪魔だろうが人間だろうが助ける。俺はこれでも医者だからな。マリンも同じ気持ちだからこそ、俺の所に来たんだろう?彼の所に案内してくれマリン」


「はい・・・。ありがとうございますナタイア先生」


そして私の秘密の小屋にナタイア先生と共に向かった・・・。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る