おまけ クレハとお風呂!

 すべての戦いが終わった後、俺とクレハは王都の家に戻った。

 マーロウ男爵邸……というほどの豪華な屋敷ではないし、こじんまりとしているけれど、やっぱり家は居心地が良い。


 この後も女王となったルシアのためにいろいろ働くわけだけれど、今日は一日休みなので、のんびりできる。

 

 ということで、朝から小さな風呂場の浴槽に湯を張り、朝風呂を楽しむことにした。

 湯船に浸かって鼻歌を歌っていると、風呂場の扉が開いた。


 ぎょっとする俺を、小柄なクレハが楽しそうに見つめていた。

 バスタオル一枚しか羽織っていない。ほとんど裸だ。


「クリス義兄さんと一緒のお風呂に入りに来ました♪」


「え、ええ!?」


「お背中お流ししますね」


「い、いや、それはまずいんじゃ……」


「ここはわたしたちの家ですから、ルシア陛下にもソフィアさんにも邪魔されないですよ。だから、わたしにどんなエッチなことをしても平気です」


「そんなことしないよ……」


「本当に?」


 クレハはバスタオルを静かに脱いだ。

 そのきれいで華奢な裸の体が、俺の目にさらされる。


 慌てて俺が目をそらすと、クレハはくすっと笑い、そして、湯で体を流した。

 そして、何も言わずに、俺と一緒の湯船に入る。


 大浴場とは違って、小さな湯船だから、クレハと俺は正面から密着する形になる。


 14歳の美少女が俺の目の前にいる。


 クレハの小さな胸と、俺の胸板がこすれ、クレハが「ひゃうっ」と声を上げる。

 そして、クレハは妖艶に俺を見つめた。


「これでも、本当にエッチなことをしないなんて、言えます?」


「言えるよ。俺はクレハが大事だからね」


 クレハはどきっとした様子で顔を赤くした。

 そして、微笑む。


「ありがとうございます。ルシア陛下より、ソフィアさんより、わたしのことを大事にしてくれるんですよね」


 俺が答える前に、クレハの小さな唇が俺の唇に重ねられていた。




<あとがき>

おまけでした!


他にもこんな感じのラブコメを書いていますので、他の作品のフォローや作者フォローをいただけると嬉しいです!


第二部も今後開始予定です!

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