ケモナーさんの廃材置き場

ケモナー1号

欠落した者達

001「見知らぬ部屋」

ここはどこだろう……


私は誰だろう……記憶が無い……


分かるのはただ1つ……私は"生きている”

と言うことだけ。


周りに家具はなくて、青空と野原が広がる

閉じた窓と、茶色のフローリング……それに

白い壁と紫色の扉だけ。


私は窓の外を眺めた……時間がただただ

過ぎて行き、穏やかな気持ちになった。


ふと扉を見ると、誰かが扉から入ってきた。


何を言っているか分からない。


私は話そうとした……でも上手く話せない。


私の意識はそこで途切れた。


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