第1話 我が「三大悪事」《創成川近くの銭湯》

淡々と、出来るだけ淡々と記録したいと思っている。修飾すると疲れるから。


しばらくはちびっこだった時の事を書くと思う。舞台設定は「札幌の中心部」、時期は「約50年前から35年程前まで」。うむ。算用数字半角と「年程前」という文字列の組み合わせはいきなり恐竜感が出ていい。

具体的な名前とか上げると思うけどお察しの通り35年前に引っ越しちゃってるから身バレも怖くない。


淡々と…とは言えど世に公開すると決めたのだし、一応エッセイの体裁をとろうかなと思っているのでツカミは大事。

なので記念すべき実質第一回は「私の三大悪事」にしようと思う。その中でも最もインパクトがありシンプルな記憶、銭湯でうんこ漏らして逃げた。


この時点でまず、我が家には風呂が無かったという情報が明らかになる。

いや、貧乏とかそんなんじゃなく、当時のうちの近所では普通だった。本当に、赤ん坊に近い頃には部屋の中に簡易のバスルームというかバスタブが置かれていた事もあったと思うんだが…これはまた今度の宿題にしよう。その話の前に間取りの話も必要だし。


ともかく、生家に居た頃は銭湯を使っていた。

ウチから神社の横を通って、映画のポスターが貼ってあってゼンソクバナ(これも要検索)の咲く駐車場の前の信号を渡って、すぐだったかもう一丁先だったか。とにかくそこが物心ついた時からずっと通っていた銭湯だった。

私は正直に書こうと思っているので、その銭湯が閉店したのか、改装中だったのか、それはちょっと覚えていない。

どちらにせよ馴染みの銭湯に行けなくなり、新しい銭湯に行くことになった。記憶では創成川の近くだった気がするが、風呂に入りに行くにしてはちょっと遠いんじゃないかという気がする。


ぶっちゃけ、いつも通っている銭湯より新しかったと思う。

なんなら多分、小さいサウナがあったし水風呂があった。親がいい顔をしなかったのであまり利用した事はなかったが。湯舟は2つか3つ。透明な湯と、入浴剤が入っている不透明な湯。さて、今回のテーマは「銭湯でうんこ漏らして逃げた」。大体先の展開は読めたと思う。不透明な方の湯舟でやらかした。というか、やらかしたつもりはなかった。出したのは空気だけだと思っていたのだ。気持ち良く空気を出し、立ち上がった。なんか下から、茶色い煙が上がってきた。私は事態を察した。

恐らく「のぼせた(湯あたりした)から早く上がりたい」かなんか言い訳して、慌てて帰った。いや逃げた。親も大分不審に思っていたのがわかったが、言えるか。うんこ漏らしたって。女子だよ一応。


…いやしかし、どうやって銭湯側に知れたかを想像したらゾッとする。つまり誰かが、若しくは複数名が、私の被害にあったという事だ。ヤバい。身バレ上等とか思ってたけどこれ賠償責任とかなんか言われても反論出来ない。ヤバい。多分そっちの銭湯ももう店閉めたと思うけど。時効であって下さい。本当にごめんなさい。


フジテレビだったと思うけど割と深夜、色んな業界の今でいう「神対応」をクイズにして出題する番組があった(要検索)。それの「温泉宿」の回で、「湯舟で子供がおしっこをしたらお湯を総とっかえするまでお客さんを入れない」というのがあった。それを見て、「あー」と思ったのを覚えている。あと、なるほどザワールドで「恐竜について絶体にわからないものは皮膚の色だ」と言っていたのも覚えている。


さて「三大悪事」と言ったからにはあと2つある。一つは直近過ぎてここで言う事は無いと思うが、もう一つは「紙テープちぎってばっくれた」である。その話もいつか書くと覚えておこう。


ごめんなさい。

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