第4話 キャッチボール 中編

少しづつ、力をこめる。

信繁のサイドスローのピッチングはコントロールが良い。

キャッチャーミットがあるところにきちんと入る。


「相変わらずコントロール良いね」

「ありがとう。

 それなら、なんで・・・。

 マネージャーを断るんだ?

 甲子園に興味はないか?」


「いや、そういう訳ではないけど・・・」

「ま、まさか、好きな奴でもいるのか?」


ボールが逸れる。


「いないけど・・・。

 信繁!集中して投げないと・・・」

「ごめん」


ストレート、スローカーブ、スライダー、シンカー、チェンジアップ

どんどん投げる。


「次はカーブ」


右バッターに対する80kmのスローカーブは脅威だ。

バッターボックスに置いてあるマネキン。

その頭の近くを通ってストライクゾーンに・・・。


ストライク判定ができる機械で・・・。

「ストライク」


次にストレート。

最速は140kmのスピード。

さすがにそのスピードは投げないけど・・・。

それでも、130kmのスピードが・・・。


スローカーブとの球速差がすごい。

それを捕る事ができる、ひかりもすごいのだが・・・。


「ストライク」


30球投げる。


「ありがとう。

 良い練習ができたよ」

「今日も調子良さそうだね」


「うん。ひかりが相手をしてくれているしね」


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが・・・。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えない。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。




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