第11話決着の発砲

謎の声の主により凶暴化し強制的に人を襲うヒグマ、それに対抗して大島はカイザー・クーフーリンを召喚した。

「大島さん・・・、あんたは一体・・・?」

北山は目を大きく見開いて驚いた。

「私はこの名古屋のビッグボスだ、これ以上犠牲者を出すわけにはいかない!」

『ビッグボスか・・・、面白い。貴様の愚かな意思を、肉体ごと引き裂いてやる!』

「グオオォ―――ッ!!」

ヒグマは大島へと突進してきた、そのヒグマをカイザー・クーフーリンが攻撃する。

力ではカイザー・クーフーリンの方がやや上だが、ヒグマはそれでも向かってくる。

「しぶといな・・・、だが私は負けない!」

『ぐっ、早く一気に仕留めろ!!』

ヒグマは苦しそうだった、攻撃によるダメージが体の受け入れる許容範囲をむかえているのだ。

「大島さん!連れてきましたよ!」

緑山が走りながらイーサンを連れてきた。

「大島さん、一体どうしたの?」

「イーサン、よく来てくれた。それじゃあ、あのヒグマにマジックを見せてやれ!」

「えっ!?ヒグマにマジックって・・・。」

「やればできる!時間が無いんだ!」

イーサンは意を決して、マジックを実行した。

「えーっ、今日はくまさんがいることで、くまさんの大好物のあの食べ物を出したいと思います。」

イーサンは持ってきたマントを?のマークのついた箱にかけた。

「えーっ、それではいきますよ・・・。クマクマプーのクマクマプー」

イーサンがマントを取ると、?マークの箱がトウモロコシに変わっていた。

『何を見せるのかと思いきや、そんなトウモロコシでどうにかなるわけがない!やれ、ヒグマ!!』

ヒグマはほえながら大島たちの方へ突っ込んできた。

「うわーっ、来た!!」

「大島さーっん!!」

そして二人を攻撃・・・、ではなくトウモロコシへと向かい、そしてトウモロコシをむさぼりだした。

「あれ?助かった・・・?」

『おい!!何で人を襲わない!そんなトウモロコシなんて、食べてる場合じゃないだろうが!』

ヒグマはトウモロコシに目が釘付けになっている、その隙に北山がヒグマの額に銃口を向けた。

「これで終わりだ!」

北山は引き金を引いた、放たれた銃弾がヒグマの額に入り込む。

そしてヒグマはついに倒れたまま、起き上がることはなかった・・・。




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