第4話「歳には逆らえない」

私は働き始め、休みの日には少しでも

実家に帰えるようになった

HANAはあっという間に歳をとってた

白内障で目も見えづらくなり

耳だれも多くて耳も聞こえなくなってた

点耳が始まり、飲み薬も始まった

HANAは賢いから薬は避けるし 逃げるし 大変だったよ

なんども噛まれたよ

家の前に着いたらすぐ気づいてドアの前で待ってたHANA

歳をとり、ドアを開けても気づかない日も多かった

ただ数分後クンクンと鼻を動かし私の気配に気づいて

慌てて起きてお迎えしてくれたね

遅く帰ってきても、コソッとトイレに行っても必ず

HANAだけは起きてあくびをして迎えてくれたね


寝る時には布団に入る、暑くなったらでる

時には人の枕に寝るし、人の顔の上におしりを置いてきてた


HANAはよく滑るようになった

足に力が入りにくくマットの上でも時々滑ってた

私はその度に足をさすり声掛けた

「大丈夫?痛かった?びっくりしたね!」

「大丈夫だよ!でもびっくりしちゃった!」って

返事してたのかな?


ねぇ、HANA

あなたは歳をとってるって感じてた?

おもちゃで遊ばなくなり、日光浴が好きになった

あなたを見た時私はあなたは歳とったなって感じたよ

あなたはおばあちゃんだったんだね

きっとあなたはこう言うよね

「私はおばあちゃんになったよ

でも、遊びたいし、食べたいんだよ」って

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