第2話

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マイアミのカリブクルーズの会長の本多正純の事務所に新門辰五郎に大前田栄五郎それに小頭3人と子供達3人に犬2匹が来ている。


正純[ご苦労さん。座ってください。22万5千トンの世界で一番大きなクルーザーに乗って1週間を過ごしてもらいます。すでに試験業務で業務内容は把握していると思います。プリントにも書き込んであるように4回に分けて3か月ごとに配備しますので完了するまでに1年間かかります。


王様から概略を聞いていると思いますが概略はかわりません。犬種の割り振りの合計も一緒です。それと子供達の採用ですが中学を卒業したら男女ともに可能です。予定では男児を200名女児300名になります。

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職種はガードマン・コック・客室ホール係。その他の雑用はすべてです。あと特別に優秀と思われる子供は看護師や医者になれる道も用意しました。内容は書き入れてありますのでお読みになってください。


3か月ごとに4回に分けますんで全員が配置につくまで1か年ほどかかります。マイアミには1,500人収容の道場付きの宿舎を建てますが、マイアミには明日香クルーズ以外の3社の本社がありますのでとても便利ですね。


明日香クルーズの本社のある白雲市にも500人収容の道場付きの宿舎を造ります。両宿舎共に3食無料で利用できるようにします。ちなみに私は明日香クルーズ以外のクルーズ3社の会長になっています。いきなりで何が何だかわからないと思いますので1週間のクルーズ期間中に資料をよく読んで構想を練ってきてください。

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質問はいつでも受け付けますので気軽にどうぞ。それから2,000匹もの多数の犬を扱いますので収容とケア施設も用意します。辰五郎[これほどのものとは思いませんでしたが、きちっとまとめていく自信はあります。


中米の子供たちも武道が苦手でも職にありつけるのは大変に喜ぶと思います。][クルーズ船の部屋はいずれも海側で船内の食事や催しは特別なもの以外は無料です。]


辰五郎[わかりました。このような機会を設けていただき感謝をしています。取り合えず船内見学からスタートをさせていただきます。][それでは係員が待機していますので従ってください。]

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よっちゃん[これは大きいジョー、こんなの見たことないジョー。]ター坊[この船たくさん遊ぶところがあって遊園地みたいでいいけど、親方や若頭のような年配者にはあまり喜ばれない感じがするな。]


タエ[ター坊は鋭いこと言うわね。確かにこの船は若者向きに見えるかもしれないけど年配者が喜ぶ場所も必ずあるはずよ。さて今回は半分勉強で半分遊びでいいかな。][ボクはなんでもただで食べられるのがいいと思うジョー。]


ター坊[いろいろな料理を食べて勉強できるのがいいと思うな。]タエ[ハードルはとても高いけど、そのうちに新門で調理場まで仕切れれば最高ね。]

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本多正三社長から連絡があり。ミーシャの曲がビルボード15位と25位にランクして、どんどん上がっていく気配とのことで、出演する番組も多くなったようである。


サスケ[やっぱりこの娘はいけますね。2曲ももぐり込んできましたよ。]すず[稼ぎもすぐにすごいことになるわね。でもここにちょくちょく帰ってくる気もするな。他に行く家もないからね。


ミーシャがやってきた。2泊の予定だという。スケジュール調整をゆったり目にして、隔週で2日休みになるようにしている。リラックス時間を混ぜた方がいい仕事ができるということからで、主力を作曲に置いているのである。

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[ミーシャ来たか、ゆっくりしていきなさい。]王様とサスケそれにすずと長兵衛には新曲のCD、チエに昴それから子供7人には2,000円がポチ袋に入れられて配られた。[記念の一曲だねありがとう。]チヨに昴[ミーシャお姉さんありがとうございます。]ミ[仲間の子供達に渡してくれる。少ないけどね。]


タエ[チップをありがとうございます。天ぷらそばだったらサービスできます。][そう。じゃあお願いね。ポスターを貼って自分でサインを入れた。]客[あれ~、この前のテレビの人だ。ここの人なの。]


ミ[王様の義理の娘になりますので、ここに自宅があります。][この人の曲はベスト10に入っているぞ。][へ~、有名人なのに安いそばを食べるの。][ここのおそばは美味しいからよく来ますよ。]

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自分の部屋にシンセサイザーを置き、作曲をしたりジムでトレーニングや屋上で犬と一緒にランニングをしている。たまにチヨのおばあちゃんと畑仕事もしてるし、すずとは休みが合えば一緒にどこかに行こうと話しをしているが、今のところは別々である。


チヨと昴とはよくしゃべって遊んでいるが、好き勝手にできるので性に会っているようである。人気が出てきたので日本での仕事が多く舞い込んでいるようだけど、会社で休日はカットしている。


ミ[いけない。忘れていたわ。]と言って王様に2種類6缶のドッグフードを持ってきた。[犬への土産ですけれどいいですかな。][ありがとう。ここの犬は普通ランクのドッグフードと週2回の猪肉を与えています。これは最高級のものですので喜びますよ。]ワンワンワン。

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[私が普段は従業員と一緒の食事内容なので、犬にも贅沢をさせていません。でもおいしいものを食べたいはずだな。はっはっは。]ミ[安心しました。ユリちゃんの服はとってもいいよ。]とユリの頭を撫でている。


本多正芸がやってきた。ファッションブランド会社の社長である。

[どうも王様久しぶりにお邪魔をします。ミーシャにお礼を言いに来ました。テニスの東京なおみが昔の友達ということで、新商品が出たら全種類を買っていただくことになりました。][それは良かったな。]


ミ[試合の入場の時に私の曲を聞きながら入ってくるそうです。][それはいい宣伝になるな。正三は知っているのかな。][いえまだ伝えていません。今度、伝えておきます。]正[予想通りにユリちゃんのデザインは評判がいいので、そのうちにブレイクしそうです。]

次の日にミーシャはまたきますといって帰って行った。


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