第8話 今度は二人の初めての出逢いを見て欲しくなる事も突然やってくる! (6)

 まあ、そんな最中の俺だから、JKの少女達のお友達は沢山できたけれど。


 男子の友達の方は相変わらずできない、と言うか?


 男どもは返って、俺と話しづらくなってきていると言うか?


 休憩時間毎に女子達が俺の周りに集うから。


 誰も話しかけてくれない。


 だから俺は、お昼の大休憩の時間に一人寂しく売店へといき。


 菓子パンとジュースを購入して、何処か静かなところで一人呑気に、気分転換をしながらお昼のランチタイムを楽しんで。


 自身の心と身体をリフレッシュさせ、午後の授業と放課後のクラブ活動をする、ではないよね。(笑)


 今も、あの頃……。


 俺が高校一年生の時もそうだけれど。


 俺はこう見えてもだから高校生活はクラブ活動はしない。


 だからと言って、俺は運動音痴でもなく。


 中学生時代はこれでも野球部に在籍していた。


 まあ、中学生時代の一年生の途中から二年生の中盤過ぎたぐらいは──。


 そう、にするのが、をしていた俺は嫌だった。


 だからソフトリーゼントにしていた俺は、マルガリータになるのが嫌で野球部の方には出てはいなかった。


 でも俺は、ある事をきっかけにしてに目覚めたから。


 担任の先生や生活指導の先生と元々彼女さまかな?


 そう、あいつも沙紀と同じように新しい彼氏ができたのかな? と。


 俺が思う、元々彼女さまだけれど。


 先程から俺の過去の話し。


 中坊時代やピカピカの新入生──。


 高校一年生の春。


 今俺がみなに話しをしている。


 俺の高校時代の元カノ沙紀との出逢いの話しの最中にも、何度も出演をした県内でも進学校で有名な女子高へと通っている元々カノの勧めにより。


 俺は自身の頭を丸めて坊主にして、残り少ない中学生時代を野球部の部員の一人として、部活と勉強の両方を元々カノの叱咤激励の中、文武両方共に頑張った。


 だから二年生の終わりから野球部の九人のレギュラー、ポジションも顧問の先生から頂いてね。


 ポジションはセカンドで、バッティングの打順の順位の方は足が早く、小技が得意な俺だからね。


 野球部の顧問の先生から俺は打順の方も一番、二番を任され。


 監督や野球部のメンバー達の期待に添えるように努力もした。


 中学時代の彼女の熱い声援と愛情──。


 優しく、温かい抱擁、叱咤激励を受けながら俺は、部活と勉強の両方を将来の夢のためにと。


 俺は中学時代の彼女のために頑張った記憶がある。


 まあ、あるんだけれど。


 沙紀共々、あいつのことも思い出すと。


 俺は少し切なくなる。


 だから俺の中坊の頃の話は、もういいや。


 今更俺の過去の記憶を掘り起して悔み! 悩み!


 更に俺の心傷を酷くして、悲しみに耽っても仕方がないからと。


 話しを元に。


 そう、俺が高校に入学したての頃の話しにまた戻します。


 まあ、ヤンキーをしていた俺なのだが、部活での練習の努力も先輩やタメ、後輩達からも認められ。


 ヤンキー連中からも。


『山田頑張れ!』


『和也、ファイトだ!』


『先輩ガンバ!』とエールをもらい。


 俺の毎日の遅くまでの居残り練習に部員達も釣られ──。


 部活のみんなも覇気が!


 やる気が膨れ上がり、湧いてきて!


 夜遅くまで本当に部員のみんなで、仲間達を叱咤激励しながら居残り練習をした。


 そして中学生活最後の部活を頑張り楽しんだ。


 だからだろうか?


 万年地区予選一回戦敗退の俺達の中学が珍しく決勝までいけた。


 そしてよくあるスポ根アニメやマンガ──。


 恋愛、ラブコメの物語のような快進撃で。


 俺達も決勝を勝利すると言うことはかなかったよ。(笑)


 まあ、その辺りは、あくまでも現実は甘くはないと言う感じでさ。


 俺の中学時代の彼女やヤンキーしている頃のツレ達や先輩、後輩達も力強く。


 最後まで熱いエールを送ってくれた。


 でも、その願いも届かずに、惜しくも区内の強豪中学校と決勝で敗退……。


 俺達の中学の野球部は、決勝で惜しくも敗れ去ったのだが。


 それでも本当に、最後の中学生生活は充実した学園ライフを過ごせたと思う。


 そう、俺の側にはいつもあいつが……。


 俺の幼少期からの初恋のあいつが側にいて、叱咤激励しながらいつも支えてくれたから頑張れたのにね。


 あいつもやっぱり俺以外に好きな男性ひとができたのかな?


 と言うか、できたんだろうな。


 もう二年以上も音信不通だからね。


 まあ、それでも俺もこの調子……。


 そう俺の今の高校での成績、各模擬試験の点数の様子だと。


 あいつとは大学で一緒になれる可能性が大だから。


 その時にアイツの親しい友人として挨拶、会話ぐらいはできるといいなと思う。


 まあ、とにかく、高校生活最後の学年である『あぁ~。高〇三年生~♪』での生活が始まっている俺だけれど。


 また話しを戻した状況不安定な俺で、本当にごめんなさい。


 また中学校の頃の、元々彼女の話しをしては嘆き、愚痴を漏らしてごめんなさい。


 今度こそ、俺の高校一年生の頃の話し。


 元カノ沙紀との出逢いと愚痴、嘆きの話しへと戻します。


 まあ、もっと女子達と遊んでいればよかったな! と思う。


 彼女を連続でNTRされた俺でございます。


(うぅ、うううっ、しくしく)



 ◇◇◇



 まあ、とにかくさ、元カノ沙紀とお付き合いをするまでは。


 何故か俺の許へと……。


 と、言うか?


 今考えるとモテ期になったのかな、あの時の俺は?


 まあ、そんな俺だから、家の学園の女子達は、お昼のランチの時間であろうともお構いなしだよ。


 それも同学年の女子生徒達だけではなく。


 二年や三年生のJKの先輩達まで、俺のクラスへと押しかけてきては。


 ドア越しから俺の方をチラチラと見ては観察──。


 自分達のツレ、友達や周りの女子ひと達と仲良く、ヒソヒソと静かに騒めきながら会話をするから。


 俺自身は落ち着いて教室内で食事をすることもできない状態だった。


 あの頃はね。


 だから俺は慌てて、自身の席を立ち、教室内から足早に移動──。


「山田君?」


「あの、山田君?」


「ちょっとお話いいかな?」と。


 俺はJKのお姉様達や同級生達に声をかけられ、呼び止められても。


「ごめんね」、


「ごめんなさい」、


「今から食事だから申し訳ない」と。


 俺は告げながら教室──。


 その場から逃走を図り。


 俺は先ずは学校の売店へと移動──。


 何かよい菓子パンか惣菜パン、サンドイッチがないかを。


 置いてあるパン箱の中から物色──観察を始めだした記憶がある。


 う~ん、でもさ、俺が校内の売店に置かれているパン箱の中を覗き込んでも中々よい物……。


 そう俺好みのいいパンは残っていないから。


 俺は「う~ん」と唸り声を漏らし腕を組む。


 そして考える人へと変化!


「さてさてどうするかな?」


 俺は独り事を呟く。


 でっ、これが中学生までの俺ならば。


『よぉ~し。今から学校を抜け出し。エスケープをして近所のお好み焼き屋で、【広島お好み焼き】でも食べるかな?』


 と、独り言を呟きながら。


 俺は学園からソォ~ッ! と、差し足抜き足忍び足で抜け出して。


 お昼のランチを一人で気ままに堪能をする。


 特に今俺が通う高校は、広島市の繁華街である八丁堀に近いから、お食事処──ランチタイムを堪能できる場所は、多々あるからね。


 でもさ、みなに何度も告げ、説明した通りで。


 今の俺は真面目な高校生……。


 だから俺はそんな不良、ヤンキーぽいことなどできないからね。


 いざ食堂へと猪突猛進で移動──!


 学食の低価格! リーズナブルなお値段で!


 お昼のランチが楽しめると噂の高い。


 学園何にある食堂へと俺は向かい到着すると。


 先ずは上を見上げる。


 そう、セルフサービスである食堂の、商品受け取り口の上に記載しているメニューを、俺はジィ~ッ! と見詰めながら。


 今日のランチは何を食べて、自身の空腹感を癒し、満腹感を得ようかと思案を始める。



 ◇◇◇



(う~ん、日替わり定食か……。今日のメニューはなんだ?)


 俺は自身の脳裏で呟きながら。


 商品受け取り台──カウンターの上に置かれた今日の日替わり定食のメニュー。


 そう、飾りつけされ、盛られ置かれているお皿を見詰め、確認をすれば。


【コロッケ】が二つと新鮮な野菜──。


 キャベツと人参が千切りされ。


 ポテトサラダが置かれているお皿が、俺の瞳に映る。


 だから俺は、


(う~ん、コロッケ定食か、悪くはないようだな)と。


 考える人へとなり、自身の脳裏で呟くと。


(よし。これにするかな)と思い。


 食券を購入する為の自動販売機へと俺は、足早にテクテクと進むんだ記憶がある。


 でっ、到着をすれば俺は、自身が着衣をしている紺色の詰襟学ラン!


 制服のポケットから財布を出し。


 自販機へとお金を挿入しようと試みる。


 すると「あっ!」だ。


 俺の二つの瞳に、【中華そば】と。


【大盛り】、【御飯】、【生卵】と言った四つの文字が勢い良く飛び込んできた。


 だから俺は瞬時に。


(ど、どうしよう?)とも思う。



(ここまで)


 だって高校一年生と言えばね。成長真っ盛りな思春期。


 異性に対しての好奇心や興味心といった大人になる為の精神的な発育が伸び盛り。


 そう、自身の頭の中で、好きな娘のあんな事、こんな事……。


『エッチ! エッチ!』ばかりを考える、多感時期だけではなくてね。


 自分自身の身体、背丈も未だ大きく伸び盛りの最中だから。


 俺も女子達も……。


 まあ、女の子達はどうだかわからないけれど。


 とにかく男子と言う奴は、お腹が大変に空き、空腹感……。


 腹の虫もグゥ! グゥ! と鳴く。


『お腹がすいた!』、


『早くなにかを食わせろ!』、


『食わせるんだ!』


 でッ、ないと?


『お腹と背中がくっくだろぅ!?』と。


 俺に、もう一人の俺が急かすように『グゥ~、グゥ~』と鳴き続けるから。


 俺はから、へと切り替えるか。


「う~ん、う~ん」と呻り、考える人になり、思案を始めだす。


「ゴホン!」


 すると、俺の後ろから空咳が一回聞こえたから。


 俺は直ぐに我に返り。


「ああ、ごめんなさい」と。


 後方に並んでいる奴へと謝罪をして、慌てて自販機のボタンを『ポチン!』と押せばね。


『ガチャン!』と小気味の良い音と共に自販機から食券が落ちてきたので、俺はそれを拾い。


 商品受け取り口へと慌てて向かった記憶がある。



 ◇◇◇



(えぇ~と、何処にすわろうかな?)と。


 俺は自身の脳裏で呟きながら辺り……。


 そう、学校の食堂の中をキョロキョロと、迷子の子供の如く、母を探す幼子のように。


 不安な顔で食堂内を見渡しながら、俺一人が座れる席はないかと探索──。


 まあ、探したよ。


 キョロキョロと、あの時の俺はね。


「山田~。こっち! こっちにおいでよ! うちらのところの席が空いているから」と。


 俺のことを呼ぶ、大きな声──!


 それも何処かで聞き覚えのある声音で、俺のことを呼ぶ台詞が。


 未だこの高校に入学したての俺の耳へと気さく! 気軽に!


 俺のことを『山田!』と呼ぶ者など、そんなにいないと言うか?


 俺自身が考える人になっても、あの時は一人しか心当たりがないからね。


 俺を気さくに呼んでくれる奴の顔を見て確認をすれば。


 そいつは俺に対して親しい者のように微笑みかけてくれながら。


 丁寧に手招きまでしてくれていたよ。


 大変に大きなジェスチャーをしてくれながら【入学ぼっち】、【一人ぼっち】の俺のことを優しく呼んでくれるJKの少女はね。


 まあ、言わずと知れた、俺の隣の席の人見知りがない勝気なクラスメイト──。


 巨乳のお姉さま風の美女──。


 お隣さんの大田が俺のことを手招きしながら。


 自分達四人が座る席の横が一つだけ何故かポツンと空いているから。


 そこに座るようにと優しく手招きしながら指示をしてくれるから。


 俺も素直に、「ああ、大田、ありがとう。遠慮なく座らせてもらうよ。本当に悪い。ごめんね」と、お礼を告げ。


 俺は男女問わず誰にでも気さく。


 まあ、言い方を変えれば誰にでも馴れ慣れしいところがある。


 だから、こいつ、大田は、俺達の学年の男子から、ついついと。


 そう、お尻の軽い女【ビッチ】、【セフレ】と勘違い。


 誤解をされることも多々あるし。


 よく俺に、『山田~、うち、また失恋したよ~。慰めて~』と、泣いている?


 まあ、嘘泣きだと思うけれど。


 何かと理由をつけては、元カノ沙紀が居ようがお構いなしに、俺に甘えてきていた、可哀想なJK美少女なのだが。


 でも、大田の奴をいいように言えば。


 こいつは誰にでも気さくに話しかけることができる。


 その場のムードメーカー的な役割の少女でね。


 俺達クラスの男子達からは姉御的な存在へと変わる。


 そう、大田は本当に男女問わず面倒見のよい心優しい奴だから。


 自分自身が損な役割をしては落ち込むことも多々あるけれど。


 今! 俺が高校三年生になって考えてみるとさ!


 大田の奴は、幼馴染の沙紀のために、自分の想いを殺し、俺との仲を取り持ったんだよな。


 今考えてみると?


 だってみなも知ってのとおり、と言うか?


 俺もつい最近まで忘れていたけれど。


 元カノ沙紀よりも太田の方が先に俺へと告白をした訳で。


 俺は考えさせてくれと言ったきり返事も返すことなく。


 大田の優しさに甘え、親友関係を続けている訳だからと。


 俺が説明をすれば、みなもだいたい見当はついたと思うけれど?


 この気さくな、大人っぽい、巨乳の美女さまは、本当に女にしておくのが勿体ないと思われるほどの、姉さん肌の強い性格のよい少女だからね。




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